SCEJ、PS3向けアドベンチャー「HEAVY RAIN(仮)」を今秋に発売
映画を思わせる緻密なグラフィックスのダークスリラー


今冬発売予定

価格:未定

CEROレーティング:審査予定


 株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCEJ)は、プレイステーション 3用アドベンチャーゲーム「HEAVY RAIN(仮)」の情報を公開した。発売はこの冬を予定しており、価格は未定。

 開発は、「Fahrenheit」、「Omikron: The Nomad Soul」や「Indigo Prophecy」を手がけたフランスのQuantic Dream。2006年のE3で発表されて以来、緻密な予告動画やグラフィックスが公開されて話題を呼んでいた作品でもある。プレーヤーは4人のキャラクターを操作し、「折り紙殺人鬼」と呼ばれる連続殺人犯を追跡するのが目的。4人にはそれぞれの事情があり、刻々と迫る時間のなかで決断を迫られることになる。「大人向け」という表現がされているように、年齢層が高めのプレーヤーを想定した演出が随所になされている。

 通常のゲームでは、キャラクターが死ぬとゲームオーバーとなるが、本作のユニークな点は、物語がそのまま続くこと。キャラクターに何が起こっても物語は続き、エンディングへと向かう。もちろん、それぞれのキャラクターが生きている場合もエンディングが存在し、それぞれの展開の意味を解き明かす役目はプレーヤーに任されている。





【ストーリー】

 事故で息子を失い、不可解な幻覚と意識喪失に悩まされる父親、イーサン。彼がかつて築いていた楽しく暖かい家庭生活は、すでに崩壊していた。おりしも、通称「折り紙殺人鬼」による連続児童誘拐殺人事件が世を騒がせ始める……

 被害者に共通すること。
 4日間の拉致、溺死、そして傍らに残される折り紙。
 姿の見えない「折り紙殺人鬼」の恐怖は、この街に暗い影を落としていく。

 そして……。イーサンの残されたもう1人の息子、ショーンが姿を消す。

 雨は問う。
 「恐怖」とは何かを問う。
 ひとつの恐怖は疑問を呼び、矛盾が新たな恐怖を呼ぶ。

 そしてまた、雨は問う。
 「準備はできているか?」と。





登場人物

 

■イーサン(Ethan)

 2児の父親として平和に暮らしていたが、息子を亡くしたことをきっかけに苦悩の日々を送っている。さらに息子のショーンが行方不明になり、「折り紙殺人鬼」の被害者としてマスコミに追われる身となる。






■マディソン(Madison)

 イーサンに近づく駆け出し新聞記者。不眠症にも悩まされている。大胆な方法で容疑者や情報源に近づいていくが、そのため危険にさらされることもある。





■ジェイデン(Jayden)

 FBIから事件解決のために派遣された捜査官。心理プロファイリングと支給された最新操作ツール「ARI」を駆使して事件に迫る。「ARI」を使うために必要な薬の副作用が身体を蝕みつつあることに葛藤を抱く。





■シェルビー(Shelby)

 元警官の私立探偵。「折り紙殺人鬼」の被害者の家族達から証言を聞き出しながら事件を追う。残された家族に共感し、時にはおせっかいも示す。





■ゲームプレイ

 本作では、カットシーンの挿入で物語が語られるのではなく、リアルタイムに進行する。プレーヤーのささいな操作によっても刻々と物語が変化し、登場人物の運命を変えていく。ゲーム中の表示は可能なかぎり抑えられており、文字通り「映画のような」映像に重点が置かれている。


FBI捜査官のジェイデンを操作する場合は、特殊なツール「ARI」によって血液や指紋などを感知しながら操作を進められる。




【スクリーンショット】


(C)Sony Computer Entertainment Europe
(C)Quantic Dream

(2009年 9月 7日)

[Reported by 上北皆人]