NHN Japan、WIN「プロ野球 ファミスタ オンライン 3」全国大会を開催
「masa464646」選手が優勝! ゲストに磯山さやかさんも登場


8月29日 開催

会場:ナムコ ワンダーパーク ヒーローズベース


 NHN Japan株式会社は8月29日、Windows用オンライン野球ゲーム「プロ野球 ファミスタ オンライン 3(以下、ファミスタ オンライン 3)」のオフラインイベント「第3回 ファミスタ オンライン 全国トーナメント ~決勝大会~」を、ラゾーナ川崎プラザ内にあるナムコ ワンダーパーク ヒーローズベースにて開催した。

 「ファミスタ オンライン 3」は、株式会社バンダイナムコゲームスの野球ゲーム「ファミスタ」をゲースにした作品で、選手をカードとして扱ってコレクションしたり、一時的な選手の能力強化や、風向きの変更などが可能な「アシストカード」を搭載するなど、オンラインゲームらしい要素を加えている。簡単操作で深い駆け引きが味わえることもあって、連日多くのプレーヤーが腕を競い合っている。

 本イベントは、約14,000人が参加したオンライン予選大会で勝率ランキングから選ばれた20名が参加し、最強のプレーヤーを決定するというもの。3回目となる本大会には、前回、前々回にも出場経験ある常連から、遠く北海道から訪れたという選手もいた。さらに会場にはハイレベルな試合を観戦しようとするギャラリーも多数集まった。




■ 乱打戦が繰り広げられた1回戦~準決勝

左から順にバンダイナムコゲームスの三小田晋久氏、タレントの磯山さやかさん、文化放送のアナウンサー斉藤一美氏

 試合のルールは、オープン戦の6回戦で、「アシストカード」ありの10点コールド制。デッキWPは700までに制限されたなか、2009年版の選手カードのみを用いた構成となる。大会は、シード選手を含む20名によるトーナメントで、1回戦から準決勝まで行なった後に3位決定戦を挟み、その後決勝戦という流れで行なわれた。

 解説は、初代「ファミスタ オンライン」から開発を担当しているバンダイナムコゲームスの三小田晋久氏が行ない、実況を文化放送のアナウンサー斉藤一美氏が担当した。特別ゲストには、「ファミスタ オンライン2」でゼネラルマネージャーとして活躍していたタレントの磯山さやかさんが招かれた。

 三小田氏は、「デッキ構成は、ダルビッシュ有投手を先発に迎え、アシストカードの『ガソリンタンク』で投手の疲労を回復し、完投させるというものが多いはずです。打者の場合は、1イニング中チームの選手が絶好調になる『ラッキー7』カードを使うことが多いと思います」と語り、試合はこの予想どおりの展開となった。

 投手戦となった試合では、三振や凡打で打者を打ち取り、6回ウラまで0対0のままもつれこんだ末、土壇場でサヨナラヒットを放って勝利する緊迫した試合も見受けられた。しかし一方でHR(ホームラン)連発の乱打戦も多く、1回戦から各選手がバッティング技術を見せ付けた。いずれもパワーヒッターを揃えており、ライナーのままスタンドに突き刺さる豪快なHRも飛び出した。トップランカーともなると守備が堅く、ツーベースヒットは難しいようで、非長打者はフライにならないようにスイングを調節し、出塁したら長打者がHRを狙うといった流れで、1打で大量得点もありえる迫力ある戦いが繰り広げられた。

 打者はキャッチャー寄りに構え、フォークボールが落ちるかどうかを見極めてスイングしていることが多かった。それに対しピッチャーはインコースいっぱいのゾーンに投げていたため、ギリギリのコースをついた結果、フォアボールで出塁させてしまう場面もあった。

 ちなみに試合中に各選手が使用しているインターフェイスをチェックしたところ、キーボードとゲームパッドがほぼ半数ずつになっていた。ただ、準決勝に出場した選手は4人ともゲームパッドを使っていた。この結果はたまたまかもしれないが、興味深いデータではある。

 準決勝には、「masa464646」、「pinkie.」、「ヤッシーッ」、「8オレゴン」の4選手が駒を進めた。「pinkie.」選手以外の3選手は前大会にも出場経験があり、「8オレゴン」選手は第1回大会優勝、「ヤッシーッ」選手は第2回大会で3位という強豪ひしめく顔ぶれとなった。

 準決勝第1試合は「masa464646」選手と「pinkie.」選手が対決。「masa464646」選手は1回表から豪快な2ランHRを放ち、2対0とリード。対する「pinkie.」選手は4回表にソロHRで1点を返すも、そのウラに「masa464646」選手にお返しとばかりにソロHRを浴び、「masa464646」選手が勝利した。

 続いて準決勝第2試合は「ヤッシーッ」選手と「8オレゴン」選手という実力者同士の顔合わせ。お互いに手の内がわかっているのか、0対0のままこう着状態が続く。その緊迫したムードを断ち切ったのは、4回ウラ「8オレゴン」選手の攻撃。ヒットとHRを量産し、一挙に6点を挙げた。そのまま「8オレゴン」選手が押し切り、完封で勝利を収めた。遠目から見ていてもわかるほど、「8オレゴン」選手がスイングの瞬間に力強くボタンを押し込んでいた姿が印象的だった。


1回戦から準決勝までは、最大8名が同時に試合を行なうという形式で、それ以降は壇上で行なわれた打者の場合は「ラッキー7」を使用し、1イニング中に一気に畳み掛ける投手が疲労した場合は「ガソリンタンク」で回復し、完投を狙うという作戦が多かった



■ タレントの磯山さやかさんが実況に初挑戦

「ファミスタ オンライン2」のゼネラルマネージャーを務めていたタレントの磯山さやかさん

 残すところ3位決定戦と決勝戦のみとなったところで、特別ゲストの磯山さやかさんが壇上に上がり、野球についてトークを繰り広げた。高校時代に野球部の女子マネージャーを務めていた磯山さんは、「最近チェックしているチームと選手は?」という質問に対し、「ヤクルトスワローズのファンなので、開幕当初から由規選手を応援しています。最近は、左投げの村中恭兵投手にも頑張ってほしいと思っています」と語った。

 「野球のどこに魅力があるのか?」という質問に対しては、「選手がひたむきに頑張っている姿です。高校野球のマネージャーだった頃から、頑張って汗を流している姿が好きですね。頑張れ! と応援したくなります」と答えた。さらに高校生の頃の夢について聞かれると「甲子園に出場してスコアを記入するのが夢でした」と熱心な野球ファンぶりをアピールした。

 その後、斉藤氏と交代しながら実況することになった磯山さんだが、ヤクルトスワローズの中継にゲストとして出たことはあるが、実況そのものの経験はないそうだ。流れるような口調の斉藤氏の実況ぶりに感心しながら、初めての(といってもゲームの)実況に挑戦した。

 初めは丁寧に解説しようとするも、試合の攻防が早すぎてついていけず、「早い!」を連呼するばかり。画面の切り替えも早く、「ワーオ!」、「何でしょう今のは?」などと、感情を露にしながらも必死に実況を続けていた。これを見守っていた斉藤氏は、「『ファミスタ オンライン3』はプロ野球の実況よりも展開が早く、実際の実況よりも『ファミスタ』の実況に鍛えられた」と語り、会場を沸かせていた。


磯山さんが大会の合間に「ファミスタ オンライン 3」をプレイ。アレックス・カブレラ選手が大きな当たりを放った



■ 波乱の3位決定戦、アシストカードの上手さが光った決勝戦

決勝戦は壇上で2人が向かい合うようにして行なわれた

 「pinkie.」選手と「ヤッシーッ」選手によって争われた3位決定戦は、波乱の勝負となった。デッキ構成は、「pinkie.」選手が早い展開を狙った攻撃重視の構成で、対する「ヤッシーッ」選手はバランス重視だったという。

 序盤から両者ともに点を取り合い、5対2と「pinkie.」選手がリード。ここで「ヤッシーッ」選手はアシストカード「ラッキー7」を使用し、勝負に出た。これが功を奏し、2ランHR、3ランHR、2打席連続HRなどでこの回で一気に7得点。5対9と「ヤッシーッ」選手が逆転に成功した。

 負けじと「pinkey.」選手も次の回に「ラッキー7」を使用し、反撃の機会を伺った。すると「ヤッシーッ」選手は「剛球」を使用し、得点を許さない構え。しかし「pinkey.」選手はそれをものともせず、走者が塁にでたところで2ランHRを放ち、その後もHRを連発。この回で5得点を挙げ、10対9とさらに逆転する。その後2点を追加した「pinkey.」選手が逆転劇を制し、3位となった。

 決勝戦は、「masa464646」選手と「8オレゴン」選手の対決となった。「8オレゴン」選手は第1回大会の優勝者ではあるが、「masa464646」選手も過去の大会に出場したことのある熟練者で、どちらが優勝してもおかしくない名勝負となった。

 両者共に先発投手はダルビッシュ有選手。投手戦になるのかと思いきや、試合開始早々に「masa464646」選手がソロHRで1得点。2回にも2点を追加した後、さらに3回にもソロHRを放ち、4対0と差を広げた。

 それに対し「8オレゴン」選手は3回ウラに「ラッキー7」を使用して反撃に出た。それに対抗すべく、「masa464646」選手はアシストカード「強風」を選択して長打を阻止しようとするが、「8オレゴン」選手が2ランHRを放って一気に2点差に詰め寄った。このまま押し切るかと思われたが、続く打者は「強風」の影響で「8オレゴン」選手のHR性の当たりもフライに終わってしまた。

 さらに次の回にも「8オレゴン」選手は再度「ラッキー7」を使用するも、「masa464646」選手はもう1枚持っていた「強風」を使用して反撃を防ぎ、この回を無失点に抑えた。そして「masa464646」選手は温存していた「ラッキー7」を使用し、3ランHRなどでダメ押しとなる9点目を挙げた。その後「8オレゴン」選手に3点を返されるもそのまま押し切り、9対5で「masa464646」選手が優勝を勝ち取った。

 さすがは実力者同士のハイレベルな試合で、「ガソリンタンク」や、使用したイニングの投手のスタミナが常に最大になる「ダルビッシュ選手が応援!」などのアシストカードの構成も十分に練られていたようだ。その一方で、「masa464646」選手は試合前に「『磯山さやかが応援』カードを使って勝つ!」と有言実行し、真剣な試合の中にも笑いを忘れない余裕も見せた。

 試合後に「masa464646」選手は、「二岡智宏選手がHRを連発して、思いのほか頑張ってくれた」と語った。実際に試合中は二岡選手が打席に立てばHRが期待できるといった感じで、来場者から二岡コールが巻き起こる面白い試合となった。

 大会の最後には、NHN Japan株式会社 マーケティングコミュニケーションセンター プロモーション室 室長の立花正彦氏が登壇し、「第4回大会は開発中の新しい『ファミスタ』で行なうことになると思います。現在クローズドβテスターを募集しているので、奮って参加してください」と語った。


二岡智宏選手が大活躍し、HRを連発していた決勝戦の試合結果。9打点中5HRと半数以上がHRという猛攻試合終了後には、優勝者の「masa464646」選手に磯山さやかさんから優勝トロフィーが贈られた
NHN Japan株式会社 マーケティングコミュニケーションセンター プロモーション室 室長の立花正彦氏イベントの最後にはジャンケン大会が行なわれ、「ファミスタ」グッズや磯山さやかさんの写真集などがプレゼントされた会場にはNHN Japan株式会社が運営、バンダイナムコゲームスが開発する「突撃!合戦スタジアム」の試遊機も設置されていた


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(2009年 8月 31日)

[Reported by 日高文典]