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「FFXIV」、「パッチ3.3 最期の咆哮」は6月7日実装

新たな討滅戦はニーズヘッグとの決戦「征竜戦」

5月22日 開催

会場:ALVE(秋田市民交流プラザ)

「FFXIV」プロデューサー兼ディレクターの吉田直樹氏(左)とコミュニティチームの室内俊夫氏(右)、ゲストのメインシナリオライター石川夏子氏(中央)

 スクウェア・エニックスはプレイステーション 4/3/Windows/Mac用MMORPG「ファイナルファンタジーXIV(以下、FFXIV)」のオフラインイベント「FINAL FANTASY XIV: Full Active Time Event in AKITA」の会場から「第30回FFXIVプロデューサーレターLIVE(PLL)」を放送した。「FFXIV」プロデューサー兼ディレクターの吉田直樹氏とコミュニティチームの室内俊夫氏が、「パッチ3.3 最期の咆哮」で実装するコンテンツを、実機でのプレイデモを交えつつ紹介した。実装日は6月7日と発表された。

 今回は実装日の前日からサーバーを閉じての24時間メンテナンスが行なわれる予定になっている。そのためサーバークローズ後の6月6日20時から、吉田氏と室内氏がパッチノートを読み上げる「3.3パッチノート朗読会」が開催される予定。

 また、今回はゲストとしてシナリオライターの石川夏子氏が登場。メインストーリーなど「3.3」のストーリー関連の新要素を紹介するとともに、事前にフォーラムなどに寄せられたストーリーに関連する質問に答えた。

新しい討滅戦は「ニーズヘッグ征竜戦」

 前回のPLLでは名前が隠されていた新たな討滅戦は、ニーズヘッグと再び戦う「ニーズヘッグ制竜戦」であることが発表された。前回は4人パーティのボスだったが、今回は8人パーティで、竜詩戦争の最終決戦として戦うことになる。

 PLLでは新コスチュームの着ぐるみを着た吉田氏のキャラクターがバトルフィールドを紹介した。場所は崩壊した橋の上。崩れ落ちた床の下には空が見えていたが、バトル内で落ちるかどうかは不明。吉田氏が戦いを挑んだが、ブレスで瞬殺されてしまった。

 「極」では、アイテムレベル(IL)が高めの武器が報酬として入手できる。吉田氏によれば非常にデザインがかっこよく、実用的なILの武器だそうだ。

新しい討滅戦は、ニーズヘッグとの決戦。新しい衣装を着た吉田氏が自らプレイして紹介
ニーズヘッグの後ろには、遠くにイシュガルドが見える
ステージの背後では建物が崩壊している

宝物庫アクアポリスを実機で紹介

 トレジャーハントの新要素として実装される「宝物庫アクアポリス」は、吉田氏が東京のスクウェア・エニックス本社にいるスタッフと4人パーティを組んで、実際の段取りをプレイして見せた。

 「宝物庫アクアポリス」は、G8の地図から宝箱の代わりにダンジョンへの入り口が出てくるというもの。G8の地図で宝箱を見つけ出し、出現するモンスターを討伐するところまでは従来のトレジャーハントと同じだが、モンスターを倒した後、宝箱を開けると、50%の確率でアイテムの代わりに転送魔紋というポータルが出現する。このポータルはその後10分間はずっとそこにある。中のダンジョンは、難易度的に「2人だと若干きついと思います」(吉田氏)レベルらしいので、パーティを募ってタンクとヒーラーがいる4人パーティで挑むのがおすすめだ。

 ダンジョンではアイテムレベルは180にシンクされる。スタート位置から廊下を進んだ奥に最初の部屋があり、部屋の中央に宝箱、奥の左右に扉がある。宝箱を開けるとモンスターが出現し、倒すと宝が手に入る。その後、パーティリーダーが左右どちらかの扉を開けることができる。当たりの扉なら、奥に新たな部屋が現れる。はずれなら足元にポータルが出現して即座に外に連れ出される。

 部屋は最大7つまで連続で開けることができる。7つめの部屋にある宝箱からは、必ず全員がそれぞれ10万ギルを獲得できる。ほかにも宝箱からは、ベイビーオポオポとかのIDで取れるレアミニオンも入っていることがある。

 時々、宝箱のモンスターに混じってレアモンスターが降ってくることがある。例えば黄金のゴブリンは、30秒以内に倒しきれば大量のギルが手に入る。奥の部屋で現れるほど大量のギルを落とす。サイクロプスなら、マテリガやマテリジャを落とす。7つめの部屋に現れたサイクロプスは必ずマテリジャをドロップする。

宝物殿アクアポリスのプレイデモ。このときには2つの部屋まで進むことができたが、3つめは抽選から外れて、外に連れ出されてしまった

レイドファインダーは「機工城アレキサンダー零式:律動編」のみ対応

 レイドファインダーは、通常のコンテンツファインダーよりも細かい条件を設定できるエンドコンテンツ用の新しいマッチングシステム。パーティを組みにくいエンドコンテンツに参加しやすくすることが目的だ。今回対応されるのは、「機工城アレキサンダー零式:律動編」の1層から4層のみとなる。

 選べる条件は、1層から4層までの行き先。自分がそのコンテンツをクリアしているかどうか、クリアしている人がアイテム目的で行くのか、それとも未クリアで練習目的なのか。さらに練習の場合、前半、中盤、後半のどこを重点的にやりたいのかを選ぶことができる。

 裏でアチーブメントをチェックするので、クリアしていなければ「コンプリート済」にチェックを入れることができない。現状では、その週すでにクリアしている人は「コンプリート目的」には参加することができない。ただ、トークンのために宝箱が減ってもいいからクリアしたいというニーズがあるかもしれないので、今後のフィードバック次第で変更の可能性はあるそうだ。練習にはクリア済みの人も参加できる。

 ロールの構成は、タンク2、ヒーラー2、近接DPSが1人、遠隔DPSが1人、遠隔魔法DPSが1人、その他のDPSが1人。コンプリート目的の時には、全員が違うジョブでマッチングされる。練習の場合は、その他DPS枠のみ他の枠と被るジョブが入る可能性が出てくる。ただしこちらもあまりにもマッチングに時間がかかるようであれば、練習ではタンクやヒーラーのジョブかぶりを容認することになる可能性もある。

 これまで、最新の零式には入り口のあるフィールドに全員が集まり、パーティリーダーがNPCに話しかけて開始していたが、レイドファインダーの実装後は通常のコンテンツファインダーと同じように、どこからでも参加できるようになる。最初からフルパーティを組んで参加する場合は、ロール構成に縛りはない。

現在はワールド単位でしか募集ができないレイドコンテンツのパーティを、データセンター単位でマッチングさせる新マッチングシステム。これで、レイドに行きづらくなっているワールドの状況が変化するはずだ

フィールド・オブ・グローリー(砕氷戦)

 シールロックに続く新たな72人参加の大規模対人コンテンツ。今回はクルザスに近い雪景色の戦場になっている。トームリスには、周辺にいる味方の数が多い方が占拠する制圧戦方式ものと、氷に閉じ込められているものがある。氷に閉じ込められたトームリスは順次活性化していくので、それを壊すことでポイントが入る。

 今回はどのトームリスも1度しか活性化しないので、後半に入るとだんだんとトームリスの数が減るため、相手チームとのコンタクト機会が増えていく。「遊んでもらうのが一番わかりやすいと思うので、シールロックともどもかわいがってください」と吉田氏。

その他のアップデート

ハウジングの中で楽しむ「植木鉢」と「花瓶」

 ハウジングの室内で花を育てる「植木鉢」と、育てた花を飾る「花瓶」が実装される。育て方は畑と同じで、種と土を用意して空の植木鉢に植える。育ち始めると、何色の花が咲くかわかるので、色付きの肥料を与えて色を調整する。できた花は人にプレゼントしたり、クラフトの材料として花飾りを作ることもできる。

 畑と同じように世話が必要で、「1日1回くらいは世話をして欲しい」と吉田氏。今後も、作れる花の種類は順次追加されていく予定だ。

ギャザラーとクラフターの装備更新

 パッチ3.4で、新たなクラフター作成装備が入る。それを作るための新たなクラフター装備が今回実装される。製作できるのは、主道具、副道具、装備とアクセサリすべて。赤貨交換装備は、主道具と左側装備のみ。

 製作で作れるものはクラス共通装備で、赤貨交換できる装備はクラス別。アイテムレベルは交換したもののほうが高いので、製作装備は禁断可能なのでそれを前提にすると製作装備のほうが高性能になる。

 同時に製作系の上位マテリアが複数のコンテンツから入手できるようになる。モーグリ族のデイリークエストでは、ストーリークエストの確定報酬でマテリジャが確定報酬として手に入る。

 クラフタースクリップの入手難易度にばらつきがあったため、手に入れにくかったクラスが上方修正される。またキャラザーの赤貨入手用アイテムの出現場所を増やしたり、納入時の獲得スクリップを増やすなどの調整も行なわれる。

【新装備や新アイテム】
バヌバヌ族風の新装備
グナース族風の新装備
マハの新装備。くるぶしの隠れる丈の長いズボンが新登場
近接DPS用の新装備
タンクの新装備
ついにフェンリルがフライングマウント化する。空気中の水分を凍らせて、そこを踏みながら空を走るという中二設定

UI関連ではHUDやPvPアクションが保存可能に

さいきょうボタン

 アイテムレベルが高い装備を自動的に選んでセットしてくれる便利なボタンを実装。

HUDが4パターン記録可能

 パーティリストやミニマップなどのヘッドアップディスプレイ(HUD)の位置を、タンク用やヒーラー用などプレイスタイルに応じて4パターン保存して、ワンボタンで切り替えられるようになる。保存したボタンはコピーすることも可能で、複製を作ってからカスタマイズすることもできる。

PS4版に「描画品質設定」を追加

 PS4版にDirectX 11のいくつかの機能が追加されるのに合わせて、「標準品質」と「高品質」という2つのオプションが選べるようになる。「高品質」にすると、光の鏡面反射表現などグラフィックスのクオリティが上がるが、「1フレームくらい重いと感じることがあるかもしれない」と吉田氏。デフォルトでは通常品質になっているので、パッチが当たったらぜひ試してほしいということだ。

マーケットの検索方法に「部分一致検索」が追加

 マーケットのアイテム検索画面に部分一致検索というボタンが付く。これを押した状態で検索文字を入力すると、一文字ごとに、その字も列が含まれているアイテムすべてがソートされる。今までは前方一致検索のみだったため、アイテム名の中間に文字列が含まれている場合には検索に表示されなかったが、「3.3」からは「サネベア」と打つと「マジカ・サネベア」のようなアイテムも表示されるようになる。

新たなメンターマークの導入

 プレーヤーからの要望を受けて、バトルメンターや製作搾取メンター、PvPメンターなど自分の得意分野に合わせたメンターマークを付けることができるようになる。

PvPアクションのプリセット登録機能

 PvPアクションを、ギアセットのように登録して切り替えられるようになる。チートを防ぐために、切り替えの際にサーバーでチェックをするため、7~8秒程度の待ち時間がかかる。

その他

・パーティリストに表示されるジョブの並び順がカスタマイズ可能に
・景観カメラにスイッチング機能と、戦闘中に景観カメラが起動可能に
・グループポーズのアップデート
・チルトカメラの可動域が拡大
・レイド攻略によく使う単語がプリセットに大量に追加

アニマウェポン新ストーリー実装

 アニマウェポンの新ストーリーが実装される。今回は、人造精霊を育てることで、MAX120のポイントを好きなステータスに振ることができる。ポイントを得るには、「クリスタルサンド」と触媒で作る「調整クリスタルサンド」をポイントに変換する。ポイントは毎回最低3ポイント入り、運が良ければ4~5ポイントもらえることもある。

 材料の入手方法は今回も複数用意されており、プレイスタイルに合わせて選ぶことができる。今回は完成すると、グラフィックスが新規グラフィックスに代わる。性能的にもマテリジャを3個弱つけたのと同じステータスになる。ただ、今回も簡単には手に入らないようで「無理すると辛くなるから、ぜひマイペースでお楽しみください」とのことだ。

(石井聡)