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「FFXIV」、3.2アップデートの名称は「運命の歯車」に決定
染色できるアラガン装備など、クラフター用の新レシピが大量追加
(2016/1/31 00:00)
染色できるアラガン装備など、クラフター用の新レシピが大量追加
早期のエンドコンテンツ攻略に使える比較的アイテムレベルの高い新装備から、おしゃれ装備までクラフター向けの新レシピが追加される。「需要があるのに作れないとすごい高値になるので、どんどん作って市場に出せるようにしてあります。初期には高値になると思いますが、一般庶民にも手の届く額に落ちつけていただきたいです」(吉田氏)。
今回から、アラガン装備とハイアラガン装備と同型の染色可能な装備がクラフターのレシピに追加される。装備の材料はそれほど難しくないが、作るには「大迷宮バハムート」でドロップする「設計図」が必要。制限解除でもドロップするとのことだ。
以前から要望の多かった、ミラージュプリズム用の全クラス対応レシピについては、今後フォーラムでどのレシピが対応になるのか発表される。そして、現在生産職用のトークン「赤貨」は木曜にリセットされるが、パッチ実装時にもそのペースを崩さずにすむよう、新しい交換品のアップデートだけはパッチ実装後の木曜日にHotFixとして実装される。
マテリアクラフト調整
マテリアクラフトはすでに発表されている通り、今後は禁断のマテリアクラフトでは「STR/DEX/VIT/MND/PIE」という5つの基本ステータスを入れることができなくなる。その代りに、今までマテリア穴がなかったドロップ装備に新たに穴が追加され、そこには好きなステータスを入れることができるようになる。
マテリガ、マテリジャの高騰が予測されるため、ディアデム諸島で交換に必要なスポイルの数などが調整されるほか、入手方法も増える。「マテリジャもマテリガも結構だしますので、装備を切り替えるときにどんどん消費されるというイメージに変わります」(吉田氏)。
オーケストリオン
ハウジングで好きなBGMを聞くための特別な家具。誰かが自分の持っている楽譜をセットすると、ハウジングの中にいる人全員のBGMが切り替わる。3Dサウンドなので、オーケストリオンの場所から離れると音楽も遠くから聞こえるようになる。現状では一番大きなLの屋敷で端と端では音が届きにくいそうで、家具としてスピーカーの導入なども検討されているようだ。
楽譜は、3都市で販売しているものや、ボスドロップなど複数の入手方法がある。ボスドロップの楽譜は、アイテムレベル下限シンクで勝つとドロップしやすくなる。
「アラガントームストーン:伝承」
新しいトークンとして「アラガントームストーン:伝承」が実装される。これに合わせて「戦記」が削除され、「法典」の排出が終了するが、「詩学」は、初心者の装備交換用として当面は残される。
テレポのヒストリー機能
テレポの行き先タブの中に、新しく「ヒストリー」というタブが加わり、直近に使ったエーテライトが表示されるようになる。行き先を毎回たくさんのエーテライトの中から選ぶ必要がなくなる。
その他
パッチ3.1で実装された景観カメラとグループポーズの機能が拡張される。ほかにもゲームパッドのホットバーやクロスホットバーの視認性を向上するためにUIのアニメーションが時計のような動きに変更されたり、リキャストタイムを数字で表示できるようになる。
ほかにも美容師を呼べる調度品の追加、調度品のプレビュー機能、リテイナー所持アイテムを直接売却できるようになる機能、「せいとん」昨日のオンオフをオプションで選べるようになる、モグ杖の両手持ち化など多くの改善が入る。
今まではエキスパートルーレットしかパーティを組んで入ることができなかったが、すべてのルーレットがパーティに対応するようになるのは、かなり喜ぶ人が多い変更点だろう。
ミンフィリア復活、さらに事件屋ヒルディも戻ってくる!
後半は、ローカライズチームのマイケル・クリストファー・コージ・フォックス氏を交えて、世界観についての話になった。今回のパッチタイトルにはミンフィリアのイラストが添えられている。メインストーリーの中でミンフィリアがようやく戻って来そうだが、行方不明だった間に何があったのか、どんな感じに帰ってくるのか、どうチェンジしているのか、ミンフィリアの変化によって暁はどう変わるのかといった「Change」が大きな意味を持っているのだそうだ。そして、歯車の部分は「1つが回りだせば周りも動き出す。変化が変化を生み出して、それは運命と言えますね」(フォックス氏)とこちらも物語のキーワードになっている。吉田氏によれば、竜詩戦争の終結に向けて、大きな変化が起こるらしい。
ローカライズの苦労については、まだローカライズという考え方もなかった昔の時代、海外で販売するものはその時々の担当者がその時々で名前を付けており、今見ると間違っているものもあるのだが、オールドファンにとってはそれが懐かしい名前になっているので、正確さと懐かしさのどちらをとるかといった難しい選択を迫られることが多いのだという。
例えば「テュポーン」は、英語では「タイフォン」と読むような表記が正しいが、当時の担当者が日本語のまま訳してしまっていた。それを、悩みつつも開発者が意図した名前である「タイフォン」に直したりしている。
メインストーリーのような物語ではなくても、コンテンツにはしっかりとしたバックストーリーが考えらえている。その例としてこのパッチ3.1では、木人討滅戦に「ストーンスカイシー」という英語名が付いている。これは、ドマ当たりの修行者がエオルゼアにやってきて、山の上の雲海を見下ろすような断崖で修業をしているというイメージなのだそうだ。
「蒼天のイシュガルド」では、2カ月半で150万文字という大量のテキストを翻訳している。通常は6人のスタッフだが、この時だけは他のゲームから人材を借りて8人態勢で挑んだそうだ。
ほかにも英語のことわざである「ライク・ア・バット・アウト・オブ・ヘル」をもじった「ハウンド・アウト・オブ・ヘル」(日本の技名は「ヘルチャージ」)や、英語の「アイメリク・オブ・ザ・ブルー」を日本語にする時、語感を重視して「蒼剣のアイメリク」にしたりといった、その国の人がかっこいいと思えるような翻訳を心掛けており、それができた時には「いい仕事ができた」と満足できるのだと語った。
ちなみに、F.A.T.E.のタイトルには映画や小説の名前をもじったものが多数あるが、世界観を決めるうえで冒険が見ることができる情報は世界観重視で、UIのような冒険者の目に触れないところは現代のネタを仕込んでもOKという分け方をしているのだそうだ。
アウラについては、アジムという十二神とは別の信仰を持っており、遊牧民であるアウラ・ゼラはドマの周辺にあるアジム・ステップという陽光が降り注ぐ草原を生活の場にしているそうだ。アウラ・レンは定住していたが、ガレマール帝国から侵攻を受けてエオルゼアに難民として多くが流入している。ガレマール帝国を構成するガレアン族については、額にある第3の目は空間認識能力に関わる機関で、他の種族よりも飛空艇や銃器の扱いに長けているという設定があるそうだ。
蛮神に魅了された人々については、日本語版ではすべてテンパードだが、英語版ではリヴァイアサンに魅了された人はドロウンドと各蛮神ごとに名称が違っている。これは、テンパードという単語が英語のネイティブにとっては火をイメージさせるものなので、変えたのだが、日本語ではわかりづらくなるのでそのままにしたということだ。
日本では、世界観を紹介する記事などがあったりと、設定に触れる機会が多いのだが、海外のファンからは「ずるい」という声があるそうだ。そこで、フォックス氏が放送内でファンフェスまでに英語と日本語で世界設定の本を出版すると確約した。さらに、サプライズとしてパッチ3.2で事件屋ヒルディが復活してくると発表した。
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