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【年末特別企画】年末年始はMMORPGで別世界の暮らしを満喫しよう!
この冬遊ぶべき大定番と、2016年期待の注目作、計20本を一挙紹介!!
(2015/12/30 00:00)
この年末年始、電脳世界で過ごしてみるのはどうだろう? クリスマスといえば、ダンジョンの中で「メリークリスマス」、年越しといえば広場にみんなで集まって「ハッピーニューイヤー」という、頭の先までどっぷりMMOに浸っている筆者が、年末年始のひと時をネット内で過ごそうかなと考えている人たちにオススメのMMORPGを紹介したい。
MMORPGといえば、かつては長時間プレイが当たり前だったが、ここ数年でそんな常識は大きく変化した。お手軽な育成を楽しめるゲームから、セッション制のものまで、短い時間でも楽しめる、多種多様なゲーム性のタイトルが出現している。プラットフォームもかつてはPC一択だったが、今ではゲームコンソールやモバイルなど、こちらもバリエーションがグッと広がった。
この記事の前半では、年末年始にすぐにスタートできる大定番のオススメMMORPGを紹介する。さらに後半では、2016年にサービスを開始しそうなタイトルの中から、日本でプレイできそうなものを中心に期待策をピックアップしてみた。
プラットフォームも、ゲーミングPCだけではなくオンボードでも遊べるものや、コンソール機用、モバイル用といろいろなタイトルを集めてみたので、自分の遊びたいプレイスタイルや持っているプラットフォームに合わせてお気に入りの1本をチョイスして欲しい。
この遊び方ならこのゲーム! プレイスタイルで選ぶオススメMMORPG
まずはこの年末年始に遊んでみて欲しいオススメのMMOPRGだ。世の中には幾多のMMORPGがある。どのMMORPGを遊ぶかは、まずは自分が持っているプラットフォーム、そしてどういう遊び方をしたいかで決まる。
ゲームコンソールでMMORPGを遊びたいというなら、「ドラゴンクエストXオンライン(DQX)」や「ファイナルファンタジーXIV(FFXIV)」がおすすめだ。どちらもサービス開始から数年が経過しており、コンテンツはたっぷり揃っている。オンラインゲームが初めてという人や、息抜きがてら気軽に遊びたいという人、そして「ドラクエ」ファンには「DQX」を推したい。「DQX」はメガサーバーを採用しており、ゲーム内では自由にサーバーを移動できるため、出会いや賑わいを求めてオンラインゲームを始める人にもピッタリだ。グレンやジュレットといった拠点の街にはたくさんのプレーヤーが集まり、いつ行ってもにぎやかなチャットが流れている。
「ドラゴンクエストXオンライン」
開発:スクウェア・エニックス
運営:スクウェア・エニックス
サービス状況:サービス中
料金体系:月額課金(パッケージ有料)
プラットフォーム:Wii、WiiU、3DS、Windows(PS4版は開発中)
公式サイト:http://www.dqx.jp/
MMORPGの経験者で、歯ごたえのある攻略を求めているなら「FFXIV」がその願いを満足させてくれるだろう。国産では数少ない「World of Warcraft」フォロワーの「FFXIV」は、クエストドリブンのわかりやすいゲーム性と秀逸なユーザーインターフェース(UI)、プレイ時間や課金額では解決できないプレーヤースキルを求められる強敵との戦いが魅力のゲームだ。
もちろん攻略だけのゲームではない。カットシーンやプリレンダの映画のような迫力のムービーなどで大いに盛り上がるストーリー、様々な成長要素や遊びが盛りだくさんで、大手らしい丁寧な作りに好感が持てる。クリスタルタワーやゴールドソーサーなど「FF」シリーズの名所や、オルトロス、暗闇の雲など過去作の敵が色々な形で登場してくるのも「FF」ファンには嬉しいところだ。
「ファイナルファンタジーXIV」
開発:スクウェア・エニックス
運営:スクウェア・エニックス
サービス状況:サービス中
料金体系:月額課金(パッケージ有料)
プラットフォーム:PS3、PS4、Windows、Mac
公式サイト:http://jp.finalfantasyxiv.com/
そこそこのスペックのゲーミングPCを持っていて、重厚なストーリーを楽しみたいなら「ブレイドアンドソウル」をオススメしたい。韓国NCSOFTがその高い技術力を遺憾なく発揮して作り上げた「ブレイドアンドソウル」は、武侠というニッチなジャンルながらも、人気イラストレーターキム・ヒョンテ氏が開発に関わったアニメちっくなキャラクターは日本人のツボをうまく付いてくる。
そんな現代的でセクシーかつかっこいいなキャラたちが織りなす武侠ワールドは、非常に哲学的でアジアンな世界観だ。師匠を殺され、1人だけ生き残った弟子が復讐のために武術の修業をしながらさすらい人として世界を旅する。そこで出会う人々には、みな過去がありストーリーが進むにしたがって物語の全容が見えてくる。公式サイトではキャラクターのサブストーリーを描いた漫画や小説を読むこともできる。
「ブレイドアンドソウル」
開発: NCSOFT
運営:エヌシージャパン
サービス状況:サービス中
料金体系:基本無料
プラットフォーム:Windows
公式サイト:http://www.ncsoft.jp/bns/
MMORPGは「自由度が命! プレイスタイルは自分で決めていきたい!」というなら韓国Pearl Abyssが開発した「黒い砂漠」はどうだろうか。MMORPGでありながら、かなりの部分をソロで遊ぶことができるため、オフラインゲームのような感覚で1人コツコツと遊ぶことができる。
また、本作は人から話を聞いたり、自分で体験したりすることで「知識」を深めることで、やれることが増えていくという変わったシステムがある。生産や交易、ハウジングにペットといった生活系の要素も豊富で、生活系のコンテンツだけを延々とプレイし続けることも可能なデザインになっている。豪華な馬車で行き来している商人や、荷物をしょって交易している商人もNPCではなくプレーヤーだ。制限があるとはいえPKもあり、ゲーム世界への深い没入感が味わえる。
「黒い砂漠」
開発:Pearl Abyss
運営:ゲームオン
サービス状況:サービス中
料金体系:基本無料
プラットフォーム:Windows
公式サイト:http://www.blackdesertonline.jp/
アクションゲームの緊張感をMMORPGでも味わいたいなら「TERA」以外には考えられない。「TERA」が面白いのは、ノンターゲットのアクションバトルなのにきちんとタンクやヒーラーという役割分担があり、ほかのゲームにはない独特の操作や連携が求められるところだ。2015年10月のアップデートでは、新しい殴り系タンク「ファイター」が実装された。対人コンテンツも豊富でいろいろなルールや人数での対人戦を楽しむことができる。
「TERA」
開発:Bluehole Studio
運営:ゲームオン
サービス状況:サービス中
料金体系:基本無料
プラットフォーム:Windows
公式サイト:http://www.teraonline.jp/
今が旬の「スターウォーズ」をゲームでも遊びたいなら、「Star Wars: The Old Republic」はどうだろう。「ドラゴンエイジ:インクイジション」のBioWareが開発し、Electronic Artsがパブリッシングしているスターウォーズ世界を舞台にしたMMORPGだ。「The Old Republic」という名前の通り、映画で見ることができる時代から3,700年前のジェダイとシスの戦いを描くというもの。だが、宇宙船が飛び交い、ドロイドや多くの宇宙人が登場する雰囲気は、映画と変わりない。
プレーヤーはジェダイ側かシス側のどちらでもプレイ可能で、それぞれにストーリーが用意されている。当初は月額課金でスタートしたが、現在は基本無料になっている。日本語のサポートはないが、日本から北米のサーバーに接続して遊ぶことはできる。
本作の特徴は自分だけのサガを楽しめるというストーリー性の高さだ。勢力ごと、クラスごとに物語があり、さらに少しずつ進行していくメインストーリーも用意されている。10月27日には最新の大型アップデート「Knights of the Fallen Empire」が実装され、現在はチャプター10までストーリーが進行している。
「Star Wars: The Old Republic」
開発:BioWare
運営:Electronic Arts
サービス状況:サービス中
料金体系:基本無料
プラットフォーム:Windows
公式サイト:n
PCもコンソールも持ってないけれどスマホならあるよという人には「ロストレガリア」や「ファイナルファンタジーグランドマスターズ」がオススメだ。
「ロストレガリア」は、中国のデベロッパーLoongが開発し、「剣と魔法のログレス」のAimingが運営する本格的な3DMMORPG。中国ではネットカフェにあるスペックの低いPCよりも、高性能なスマホで遊ぶゲームの方がクオリティが高いという逆転現象が起きており、スマホゲームが急速に勢力を拡大している。Loongは「パーフェクトワールド」を開発したデベロッパーで、「ロストレガリア」にはPC向けのMMORPGで培ったノウハウが詰め込まれている。
盾や攻撃、回復という役割がしっかりある本格的なMMORPGでありながら、ワンタップで目的地まで自動移動したり、プリセットされたスキルをぽちぽち押すだけで、派手な戦闘ができたりと、スマホで遊ぶためのUIは非常に完成度が高い。
だが、お気楽なだけではなく最大5人のプレーヤーによる本格的なパーティプレイも楽しめる。ソロ戦闘では味わえない、役割分担による連携とインスタンスダンジョンに潜む強敵が、ゲームを盛り上げてくれる。
「ロストレガリア」
開発:Loong
運営:Aiming
サービス状況:サービス中
料金体系:基本無料
プラットフォーム:OS7.0以上(iPhone4S以降) / Android4.0.3以上
公式サイト:http://losrega.com/
「ファイナルファンタジーグランドマスターズ(FFGM)」は「ファイナルファンタジーXI」の世界設定やキャラクターを使ったスマホ向けのMMORPG。「FFXI」をプレイしたことがある人にとっては懐かしい地名や種族、ジョブを使って手軽に遊ぶことができる。
本作の特徴は、パーティを組んでいなくても他プレーヤーの戦闘に気軽に参加できることだ。オンラインゲームのコミュニケーションがちょっと重い、という人も、気軽に一期一会を楽しむことができる。もちろんパーティを組んで強い敵に挑むこともできる。11月25日には「FFXI」でも人気の赤魔道士が新ジョブとして追加され、現在は8種類のジョブを遊ぶことができる。
「ファイナルファンタジーグランドマスターズ」
開発:CROOZ
運営:スクウェア・エニックス
サービス状況:サービス中
料金体系:基本無料
プラットフォーム:OS/ Android
公式サイト:http://www.jp.square-enix.com/FFGM/
生き残りをかけて必死になるのがこんなにも楽しいとは
長らく続いてきた「World of Warcraft」一強時代には、2匹目のドジョウを狙う「WoW」コピーの大作MMORPGがいくつもローンチしてきた。しかしそれらのほとんどは上手くいかず、サービスが終了したり、生き残りを賭けて基本無料に移行したりしている。ここ数年新たなトレンドとなっているのは、インディーズ界隈から誕生した、“サバイバル系”という新ジャンルだ。オーソドックスなMMORPGを遊び尽くしていささか食傷気味というコアゲーマーは、こちらに手を出してみるのはいかがだろうか。
“サバイバル系”の先鞭を切ったのはミリタリーFPS「ARMA2」のMODとしてスタートした「DayZ」だ。ゾンビが徘徊する崩壊した世界を生き延びるというサバイバルがテーマとなっている。FPSのMODなので、MMORPGというよりはFPSなのだが、裸一貫で放り出されたところから生き残るために装備を集め、敵を倒してサバイバルする。
敵はゾンビだけではなく餓死、凍死、熱死などありとあらゆる危険が常にプレーヤーに襲い掛かる。そんな中で最も恐ろしいのは、同じサーバーでプレイしている他のプレーヤーだ。時には助け合ったり、殺し合ったり、裏切ったり、命乞いをしたりと限界状態の濃密なコミュニケーションと緊張感が、このジャンルに病みつきになる人を急増させている。
「Dayz」
開発:Bohemia Interactive
運営:Bohemia Interactive
サービス状況:αテスト中
料金体系:パッケージ有料
プラットフォーム:Windows
公式サイト:https://www.dayzgame.com/
ゾンビアポカリプスのサバイバルMMOで現在最もホットなタイトルが「H1Z1」だ。Sony Online Entertainment(SOE)が開発を始め、会社の売却に従ってDaybreak Game Companyと名前を変えてからも開発と運営を続けている。「DayZ」よりも広いエリアや多人数でのプレイが可能で、現在も鋭意拡大していっている。
そんな本作独自の遊びにバトルロワイヤルモードがある。これは175人のプレーヤーが最後の1人になるまで殺し合うという熾烈なモード。通常のPvPサーバーには敵もいれば味方もいるし、命乞いが通じることもあるが、バトルロワイヤルモードでは周りは全員が敵で、一瞬の気の緩みが死を招く。ホラーゲームさながらの極限の緊張感がクセになる人が多いのが、人気コンテンツとしてアップデートにも力が入っている。
「H1Z1」
開発:Daybreak Game Company
運営:Daybreak Game Company
サービス状況:αテスト中
料金体系:パッケージ有料
プラットフォーム:Windows
公式サイト:https://www.h1z1.com/home
サバイバルはしてみたいけどゾンビはちょっと……という怖がりさんには、恐竜が闊歩する世界でサバイバルライフを送る「ARK: Survival Evolved」がいいだろう。他のゲームは現代人がサバイバルを余儀なくされているという感じだが、本作は原始人丸出しだ。スタート時にはパンツ一丁で草むらのベリーを食い漁りつつ素材を探すが、偶然遭遇した小型ラプトルに襲われて逃げているうちに足を踏み外して墜落死などすると、古代の人たちもこうして生活していたんだろうなと、想いを馳せることができる(原始人がいた時代に恐竜はいないだろうが、雰囲気として)。
本作にはPvPとPvEサーバーがある。PvPサーバーの場合、ログアウト=眠っているという解釈でキャラクターはゲーム内に残るので、次にログインしたら殺されてみぐるみはがされている可能性もある。ゆっくりプレイを楽しみたいならPvEサーバーがオススメだ。
「ARK: Survival Evolved」
開発:Studio Wildcard
運営:Studio Wildcard
サービス状況:αテスト中
料金体系:パッケージ有料
プラットフォーム:Windows、Xbox One、PS4(開発中)
公式サイト:http://www.playark.com/
上記のゲームはすべて英語版しかないが、12月5日にαテストが始まったばかりの「Hurtworld」は日本語をサポートしている。「マインクラフト」風のサンドボックス的なサバイバルが楽しめるMMOタイトルだが、チュートリアルが全くないなど作りが不親切で、バランス的にストレスがたまる部分などもあるが、将来性を感じさせるゲームだ。
クラフトは最初は石斧や弓だが、冷蔵庫やコンクリートも作れるようで、どんどん文化的な生活が送れるようになっていく。PVにはバギーカーも登場しており、原始生活というよりは無人島生活的な雰囲気だ。今後は様々な気象条件のエリアや遺跡の探索なども予定されているらしいが、現在は50人定員の箱庭的なエリアでのプレイになっている。
「Hurtworld」
開発:Bankroll Studios
運営:Bankroll Studios
サービス状況:開発中
料金体系:パッケージ有料
プラットフォーム:Windows
公式サイト:http://hurtworld.com/
2016年も見逃せないMMORPGが多数、早く遊びたい!
ここからは2016年以降にサービスを開始しそうな期待の新作を紹介しよう。2016年の春には、日本語版「League of Legends」のサービスがいよいよスタートし、海外でのMOBAブームが日本でも始まるかどうかが注視されている。海外ではMOBAに推され気味のMMORPGだが、前の章で紹介したサバイバル系だけでなく、様々な新作がサービス開始を控えている。
2016年に日本でサービスを開始することが決定しているMMORPGの中でも最大の注目作は、「The Elder Scrolls Online 日本語版」だろう。「The Elder Scrolls Online(TESO)」は「Skyrim」をはじめとした「The Elder scrolls」シリーズの世界をMMORPGとして冒険できる超大作だ。海外ではすでに2014年からサービスされているタイトルだが、日本でもいよいよサービスされる。
西洋産のMMORPGは数あるが、こってりしたグラフィックスがあまり日本人好みではないせいか、日本語でパブリッシングされているゲームがほぼ皆無という残念な状態だ。そんな中で「TESO」は北米の最新MMORPGをプレイする久々のチャンスだ。ゲームの序盤はとある島からの脱出行でスタートするのだが、助ける人間を選択する自由度があったり、カットシーンを交えた演出で盛り上げたりと、いまどきのMMORPGの進化を体感することができる。グラフィックスはオフラインゲームにも引けを取らないクオリティだ。
北米では2014年4月に正式サービスがスタートした。思い入れの強いファンが多いシリーズだけあって、当初はオフラインと同じ遊び方ができないことや、大規模対人戦がゲーム性にマッチしていないと言った批判もあり、短期間で失速。2015年3月には月額課金を廃止、パッケージを買えばその後はずっと無料で遊べるようになった。その後はヨーロッパを中心に堅調に推移しており、日本ではどういった評価になるのかが気になるところだ。
「The Elder Scrolls Online 日本語版」
開発:Zenimax Online Studios
運営:DMM.com
サービス状況:2016年6月23日発売
料金体系:パッケージ有料
プラットフォーム:Windows、Mac
公式サイト:http://eso.dmm.com/
進化を続ける韓国産のオンラインゲームでは、2Dの美しさにとことんこだわった「Tree of Savoir(ToS)」や、NCSOFTが社運をかけて送る「MASTER X MASTER」などに注目したい。「ToS」は日本でも第2次クローズドβテストが終わったところで、すでにプレイした人もいるだろう。自由度が高く、たくさんの職業を組み合わせて自分だけのキャラクターを作っていく。
選べるクラスの多さとキャラクター育成の幅広さは本作の魅力だ。CBTでは44のクラスが実装されている。攻撃や回復だけではなく、敵同士や仲間同士をリンクさせてダメージを増やしたり減らしたりする「リンカー」や、予知能力を使うクレリック系クラス「オラクル」など、個性的なクラスがたくさんあり、どういう系統に育てていくか考えるのが楽しい。3Dで作ったベースをもとに2Dのドットを描くという、職人技で作られた画面はうっとりするほど美しく、この美しさに惹かれてゲームを始める人も多そうだ。
「Tree of Savoir」
開発:IMC GAMES
運営:ネクソン
サービス状況:開発中
料金体系:未定
プラットフォーム:Windows
公式サイト:http://tos.nexon.co.jp/
「MASTER X MASTER(MXM)」はNCSOFTの人気キャラクターが勢ぞろいするMOBA。MMORPG特集でなぜMOBAを紹介するのかというと、本作には日本でもおなじみのMMORPGタイトルのキャラクターが出ているからだ。「ブレイドアンドソウル」のジン・ヴァレルやポーファラン、「タワーオブアイオン」のクロメデ、「リネージュ」のデスナイト、「リネージュII」のキャットザキャット、「ギルドウォーズ2」のリックロークなど、それぞれのゲームの強敵をプレーヤーキャラとして使うことができる。さらに「海蛇補給基地」や「炎の神殿」など各ゲームのインスタンスダンジョンマップがそのままバトルステージになっている「イベントダンジョン」もある。NCSOFT最強キャラを決める戦いは、2016年上半期に日韓台で同時にグローバルβテストが開催される予定だ。
「MASTER X MASTER」
開発:NCSOFT
運営:未定
サービス状況:開発中
料金体系:未定
プラットフォーム:Windows
公式サイト:http://mxm.plaync.com/master/index
2016年はモバイルMMORPGの大作が大挙して出る年になるかもしれない。NCSOFTは12月に開催したカンファレンスで「リネージュ」のモバイルへの移植と、モバイル版の新作を開発していることを明らかにした。今年上海で開催されたChainaJoy 2015にはスマホ版「ラグナロクオンライン」が出展されていたり、韓国で開催されたG-Star 2015では「メイプルストーリー」のスマホへの移植版が出展されていた。また3月にはスクウェア・エニックスが「FFXI」のネイティブアプリをネクソンと共同開発するというニュースが話題になった。コンソールに続いて、オンラインゲーム業界も拡大の一途を続けるスマホのゲームユーザーを取り込みたいということだろう。
また、MMORPGではないが、「ブレイドアンドソウル」のアートディレクター、キム・ヒョンテ氏が設立したゲーム会社SHIFT UPが製作中のスマホ向けRPG「Destiny Child」も、ぜひとも遊んでみたい作品だ。オープニングアニメはボンズ、主題歌は「ペルソナ4」の平田志穂子さん、キャラクター製作には村田蓮爾や士郎正宗も参加しているという、国産でもお目にかかるのが難しそうな超豪華スタッフが名前を連ねている。公式サイトでは主題歌やOPアニメの一部やゲームプレイトレーラーが公開されている。
「Destiny Child」
開発:SHIFT UP
運営:NextFloor
サービス状況:開発中
料金体系:未定
プラットフォーム:未定
公式サイト:http://www.destiny-child.com/
次世代のMMORPGとして期待されているジャンルにサンドボックスMMORPGがある。だが、このジャンルに名乗りを上げているタイトルは、例えばDaybreak Game Companyの「EverQuest Next」や、NEXONの「Peria Chronicles(ペリア・クロニクルズ)」など、どちらもトレーラーでファンの期待を煽りつつもなかなか続報が出てこず多くの人をヤキモキさせている。
そんな中、なんとかαテストまでこぎつけているのが、イギリスのデベロッパーRadiant Worldsが開発し、韓国のSmilegateが2015年のサービス開始を目指している「SkySaga: Infinite Isles」だ。「マインクラフト」と似たキューブ型のフィールドを持ち、プレーヤーが自由に建物や地形を作ることができる。複数のジョブがあり、クラフトで装備を集めつつ冒険していく。PvPもあるらしい。
「SkySaga: Infinite Isles」
開発:Radiant Worlds
運営:Smilegate
サービス状況:開発中
料金体系:未定
プラットフォーム:Windows
公式サイト:https://www.skysaga.com/en/
最近のMMORPGのもう1つの潮流が、アメリカのクラウドファンディングサイトkickstarterで資金を集めたベテランたちの新作だ。例えば「Dark Age of Camelot」の開発チームが開発している「Camelot Unchained」や、「ウルティマオンライン」のリチャード・ギャリオットが開発している「Shroud of the Avatar」、セッション制のMMORPG「Crowfall」などがある。
「Camelot Unchained」は「DAoC」の流れをくむ3勢力での大規模なRvRを主軸にしたMMORPG。「Shroud of the Avatar」はスキルを組み合わせたキャラクター育成の自由度が高く、独自のメイキングができるゲーム。どちらもαテスト中なので、それぞれのゲームに思い入れが深い人はぜひチェックしてみてはどうだろう。「Crowfall」はMMORPGの時間軸をキャンペーンで区切り、1期間のキャンペーンが終わるとワールドがリセットされるという独自のシステムを持つMMORPGだ。
MMORPGは開発費が高いためになかなか参入しづらいジャンルだが、スマホ用やインディーズによる開発しながらのサービス、クラウドファンディングなど様々な手法で、大手には作れない個性的なゲームが今後もたくさん登場して欲しいものだ。