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「Fallout 4」日本語版がついに完成!
寸石和弘さん、有賀由樹子さんら主要声優が駆けつけ完成を祝福
(2015/11/29 17:57)
ベセスダ・ソフトワークスは11月29日、六本木ニコファーレにおいて、記者発表会とユーザー試遊会を兼ねた「Fallout 4を日本最速試遊!完成発表会」を開催した。「Fallout 4」はPS4、Xbox One、Windows PC向けに12月17日発売予定で、価格は7,980円(税別)。
「Fallout 4を日本最速試遊!完成発表会」は、メディア関係者に加え、抽選に勝ち抜いた幸運な十数名の「Fallout 4」ファンが参加し、「Fallout 4」の完成を祝った。発表会の模様はニコニコ生放送で生中継され、会場ではコメントがリアルタイムで表示されながら進行し、お祭り気分のイベントとなった。
イベントでは、アメリカザリガニの柳原哲也さんが司会進行役を務め、まずベセスダを代表してゼニマックスアジア ゼネラルマネージャー高橋徹氏が登壇し、「Fallout 4」日本語版が12月17日発売に向けて無事完成したことが報告された。高橋氏は「海外では初日で1,200万本という数字が出てプレッシャーが掛かっているが、無事年内に発売を間に合わせることができて良かったと思っています」と挨拶。
続いて、初公開となる日本語音声によるトレーラーが公開。「Fallout 4」では、「Fallout 3」からの大きな進化点として、主人公が前作同様男性と女性から選べるだけでなく、主人公自身が意思を持って喋るということが挙げられる。トレーラーでは、男女の主人公が代わる代わる「人は過ちを繰り返す」、「今度は覚悟が出来ている。教訓があるからだ」など、独白のようなメッセージに加え、「仲間のために命を賭けることができる? 仲間が人造人間だとしても」など、登場キャラクターによる重要なセリフなどが披露。日本語版への期待をいやが上にも高めてくれるトレーラーとなっている。
続いてゲーム内の出演者を演じる声優と、ファンサイト「ヌカづけ」を運営するヌカづけ氏が登壇。ここで初めて主要キャラクターの声優情報が公開され、男性主人公は寸石和弘さん、女性主人公は有賀由樹子さん、そしてコズワース(Mr.ハンディ)役は岩崎ひろしさん。寸石さんは「ウォーキング・デッド」や「ハンガー・ゲーム FINAL:レボリューション」、有賀さんは「LAW&ORDER」、「Dr.HOUSE」、岩崎さんは「スター・ウォーズ」C-3POなどなど、いずれも洋画の吹き替えを得意とする実力派声優ばかり。
柳原さんがどのように役を演じたか問うと、寸石さんは「主人公という立場上、意思の強いキャラクターをイメージして演じた」と回答。有賀さんは、「普段は高い声なんですが、吹き替え版ということで大人っぽい雰囲気も交え、幅広いところにマッチできるようになると良いなと思ってやらせていただきた」とコメント。
ちなみに有賀さんの地声とゲーム内の声には結構ギャップがあり、柳原さんが「地声は小学校の先生みたいですが、ゲームの声は高校や保健室の先生みたいで、しかられたみたいな感じしました」とツッコみ場を盛り上げていた。寸石さんは野太く力強い、まさに王道の主人公的なボイスで、有賀さんは、キリッとした意志の強さを感じさせるボイスで甲乙付けがたいところがあり、「Fallout 4」日本語版は、2周は必須という感じだ。
膨大なテキスト量で、寸石さんは両手を座高の高さほどに上下に広げて、その膨大なテキスト量を示しながら、善悪あらゆるパターンを1カ月ぐらいかけて収録したことや、1人ずつ個別に収録を行なったため、掛け合いのシーンが非常にやりにくかったことなど苦労話を語った。寸石さんが「選択肢によって正義にも悪にもなれるので、そこをうまく楽しんで欲しい」と「Fallout 4」ならではのゲームデザインについて語ると、有賀さんは、吹き替え作業は、常に英語音声を聞きながら行なったことを告白し、英語の声優に合わせて、悪人のセリフの際は、意図的にキャラクターを作って演じたという。女性主人公の悪人プレイにも請うご期待といった印象だ。
そして意外な伏兵として終始場を盛り上げてくれたのが主人公の自宅で執事として仕えてくれるMr.ハンディことコズワースの声を担当した岩崎さんだ。岩崎氏はスキンヘッドに“FO4”の文字、顔には化粧を塗りたくるが、衣装は普段着という謎の装いで登場し、3年間一緒に仕事をしているという柳原氏と絶妙な掛け合いで、場を盛り上げてくれた。
発表会の後半からは、体験会に当選した十数名の中から、さらに幸運な3名が登壇し、3台のPS4でそれぞれ試遊し、その模様をぬかづけさんと柳原さんが解説を加える様子を丸ごとニコニコ生放送で生中継するという試遊イベントがスタート。
「Fallout 4」において、いまだ伏せられている最大の謎として、主人公は何者であり、何をモチベーションにボストンの街を旅をするかというものがある。実はこの謎は、ゲーム開始数十分、具体的には家族と子供がVault 11に入り、1人の主人公が200年後の世界で出てくるまでの間に語られるが、今回の体験会でもそのシーンは丸ごとカットされ、謎のままとなっていた。
主人公がVaultから脱出する直前から再び中継が再開され、その後は、まさに「Fallout」シリーズらしく、3人の体験者が自由気ままに旅をする姿をカメラを切り替えながら紹介。会場では、生放送終了後も3人の試遊は続けられ、どっぷりハマっている様子が感じられた。12月17日が非常に楽しみだ。