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SCEK、PSVR「サマーレッスン」、「初音ミク」などを韓国初披露

PS4版「World of Tanks」も世界に先駆けて公開

11月12日~15日開催



会場:韓国釜山BEXCO

 ソニー・コンピュータエンタテインメントジャパンアジアの韓国法人Sony Computer Entertainment Korea(SCEK)は、G-STARに大規模なブースを出展し、現在開発中のPS4向けVRヘッドセット「PlayStation VR(PSVR)」を韓国で初公開した。

韓国初上陸となるPlayStation VR
オープンと同時に長い行列ができた

 SCEKは、今回ネクソンに次ぐ100コマのブースを構え、プレイステーション 4、PlayStation Vitaを中心に、多彩な新作ラインナップを披露した。「ストリートファイターV」や「ウイニングイレブン2016」といった人気シリーズ最新作のタイトル別の試遊コーナーを皮切りに、様々なイベントが予定されているメインステージ、その場でPS4やPS Vitaが購入できる即売コーナー、18才以上向けのタイトルを集めたアダルトコーナー、韓国産タイトルばかりを集めたコリアゾーンなど、バリエーション豊かな出展構成となっていたが、連日ダントツの人気となっていたのはPSVRコーナーだ。

 PSVRについては、先週ソウルで実施された発表会で、韓国メディアや流通関係者などは事前にプレイする機会が設けられていたということだが、G-STAR会場ではゲーム関係者、あるいはゲーム関係者にツテのあるゲームファンでごった返した。

 今回出展されたタイトルは、「サマーレッスン」(2バージョン)、「真・三國無双7 VR DEMO」、「SEGA feat. HATSUNE MIKU Project: VR Tech DEMO」、「KITCHEN」、「PLAYROOM VR」の5タイトル6台で、タイトル毎に待ち行列が設けられ、数時間待ちでプレイできたようだ。

 PS Move対応の「London Heist」は、ゲームデザイン的にPS Moveを振り回す形になるため、試遊ゾーンの物理的な制限の関係で、一般公開は見送られ、メディア/業者向けに関係者エリアで公開されていた。

 もっとも長い列を作ったのは「サマーレッスン」で、遊び手の手応えの良さは、日本も韓国も変わらない。次いで「SEGA feat. HATSUNE MIKU Project: VR Tech DEMO」にも初音ミクファンが詰めかけていたようだ。そして意外な人気振りだったのが「PLAYROOM VR」。先週の発表会では、テクニカルディレクターの横川裕氏が渡韓し、横川氏自らデモや説明会を実施したこともあって、注目度が高かったようだ。

【PlayStation体験ゾーン】

世界初公開となったPS4版「World of Tanks」

 その他のタイトルで高い注目を集めていたのは、実機による試遊は初公開となったPS4版「World of Tanks」。東京ゲームショウでサプライズ発表されたPS4版「WOT」だが、早くもG-STARで公開となった。

 そしてボリュームたっぷりなのがアダルトコーナーだ。韓国は日本より規制が厳しいため、日本では一般公開できるタイトルでも“18禁”扱いとなる。今回は、「METAL GEAR SOLID V: THE PHANTOM PAIN」をはじめ、「Bloodborne」、「アンチャーテッド コレクション」、「アサシンクリードシンジケート」、「Witcher 3」の5タイトルを出展。まさに一騎当千のAAAタイトルばかりで、こちらも多くのゲームファンが詰めかけた。

【アダルトゾーン】

 G-STAR独自という点では、コリアゾーンが印象的だった。PS3時代に発表され、発売プラットフォームをPS4に変えて開発し続けている「Kingdom UnderFire II」をはじめ、先週の発表会で公開されたタイトルが10タイトルも出展されていた。いずれも参考出展ということで、発売時期、価格などは未定だったが、韓国産タイトルがこれほど一気に公開されたのは初のことだ。

 かつて韓国は、PCオンラインゲームで韓国国内のみならず、日本や台湾、中国など、アジア市場を席巻した時代がある。韓国のゲームデベロッパーの実績、開発力は十分に有り、彼らのパワーがPS4に流れてくると、コンソールゲーム市場にユニークな化学変化が起こるかも知れない。SCEKと韓国デベロッパーの取り組みに引き続き注目していきたいところだ。

【コリアゾーン】

 SCEKブースメインステージでは、PS4版「World of Tanks」のイベントを皮切りに、様々なタイトルのステージイベントが予定されているので、追ってお伝えしていくつもりなのでどうぞお楽しみに。

【そのほかの出展】

(中村聖司)