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「コール オブ デューティ ブラックオプスIII」マルチプレイ体験レポート

走れ、飛べ、特殊能力を使え! 激しい戦いをプレイステーションブースで体験せよ!

9月17日~20日 開催(17、18日 ビジネスデー)

会場:幕張メッセ

入場料:当日 1,200円(税込)

 「東京ゲームショウ2015」の、プレイステーションのブースでは奥まったところに「コール オブ デューティ ブラックオプスIII」のクローズドブースが設置されている。ここでは、6対6の12人対戦によるマルチプレイを楽しむことができる。本稿ではマルチプレイの概要とインプレッションを紹介していきたい。

クローズドのブースで12人対戦が楽しめる。
マルチプレイでは9人のスペシャリストがぶつかり合う

 参加者はまず10分ほどの映像による「ブリーフィング」を受けることとなる。「コール オブ デューティ ブラックオプスIII(以下、「BOIII」)」は、2065年の未来世界を舞台としている。未来のテクノロジーが生み出した様々な武器に加え、人間の体そのものを機械化し、超人的な存在となった兵士達の戦いが描かれるのだ。

 マルチプレイではこのコンセプトに従い、非常に激しい戦いができるようにデザインされている。まずキャラクターはいくら走っても息切れによる制限などがない。ここからジャンプボタンを2度押しすると空中に飛び上がり、ボタンを連打することでさらに高く上がることもできる。ブーストゲージが許す限り何度でも噴射が可能だ。

 走っているときにしゃがみボタンを押すことでスライディングする。障害物をすり抜けるときはもちろん、出会い頭に姿勢を低くするのも有効だ。また壁に向かってジャンプすることで「壁走り」もできる。自由自在に移動し、そして移動しながら敵を倒していく、というのが「BOIII」のブリーフィング映像から、“開発スタッフが求めている”ことがわかる。

 マルチプレイでは9人の“スペシャリスト”が用意されており、プレーヤーはここから1人を選んで戦う。彼らは特殊な武器と特殊能力を持っており、扱う武器も異なる。例えば「Ruin」は、近距離の周囲の敵をまとめて攻撃できる“グラビティスパイク”をもち、一定時間移動速度を向上させる“オーバードライブ”を持っている。「Battery」は跳ね回るグレネードと、飛んでくる銃弾を一定時間そらせる“キネティックアーマー”を持っている。

 他にも特殊武器で弓を使い、特殊能力で敵の姿を壁越しでも探知する「Outrider」や、見た目は完全にロボットで手が変形しガトリングガンになる「Reaper」、強力な電気攻撃を行なう「Prophet」などがいる。彼らはさらにアサルトライフルやショットガンなどのメインウェポン、拳銃などのサブウェポンも設定できる。

 自由度が高く、カスタマイズも細かい「BOIII」のマルチプレイだが、「ちょっと敷居が高いなあ」というのが正直な感想だ。まずスペシャリストの特徴は瞬時に把握しきれないし、いきなり武器の選択にも幅がある、また、敵も味方も武器の攻撃力が高めなため撃ち合うとバンバン倒されてしまう。

 しかし戦っているうちに本作ならではの自由度の高さを楽しんでみようという気持ちにもなった。空中で連続ジャンプしたり、スライディングを使って移動し、相手の意表を突き倒すことができたときなどは爽快だった。

 今回は「Battery」を使ってみたのだが、特殊能力の“キネティックアーマー”はしばらく時間がたたないと使えないようだった。効果時間は短く使いどころも難しかったが、1回だけうまくいった。3人の敵に囲まれているときに発動させ、飛んでくる銃弾をすべて無効化し3人を瞬く間に倒したのだ! これは溜まらなく爽快だったが、うまくできたのはこのとき1回きり。どうやれば良いかは研究が必要だと感じた。

 プレイしていると、「1カ所にいるな」、「味方で固まるな」、「常にアグレッシブに動け」という開発者の主張が伝わってくる気がした。敵をまとめて倒すような武器や特殊能力も多く、キャラクターの移動能力も高いので、自分の居場所が知られてしまうと敵が一気に飛び込んでくるのだ。このスピーディで激しい戦いは独特の楽しさがあった。

 「BOIII」のマルチプレイはスペシャリストの特性と向き合い、自分のプレイスタイルを考えながら、自分なりの戦いを生み出し洗練させていくゲームだと感じた。プレイしてみると色々なことを試したくなるし、製品版を買ってやり込みたくなるのだ。だからこそ、うまいプレーヤーのプレイ動画はとても見応えのあるものとなるだろう。1回のプレイ時間がブリーフィングも含めて30分以上かかるため、かなり長い時間並ぶことになるかもしれないが、興味を持ったプレーヤーはぜひ挑戦して欲しい。

(勝田哲也)