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「METAL GEAR SOLID Ⅴ: THE PHANTOM PAIN」Special Stage -Vehement-レポート
豪華キャストも登場した、ゲームショウならではの「MGSV」スペシャルステージ!
(2014/9/21 21:04)
「東京ゲームショウ2014」20日のコナミブース最後となるステージを飾ったのは、小島秀夫監督と豪華キャスト陣によるスペシャルステージだった。小島監督に続いてステージに登壇したのは、ご存じスネーク役の大塚明夫氏と、シリーズ初出演となるオセロット役の三上哲氏。ふたりの姿が現われるや、ブースにつめかけた観客からは大きな拍手と歓声が挙がった。大塚氏も観客の声援に「待たせたな!!」と応え、三上氏も「伝説を取り戻してこい!」と作中のセリフを披露。序盤からブースの熱気は最高潮に達した。
今作「THE PHANTOM PAIN」での役作りについて尋ねられた大塚氏は、「ちゃんと『いつものスネーク』として、芯がブレないように収録に臨まなければ」と役への取り組みについて語った。小島監督も「明夫さん自身がスネークですから」とコメントし、大塚氏の演技に全幅の信頼を寄せている様子。一方、オセロット役に抜擢された三上氏は、「これまで多くの方が演じられた役なので責任は感じる、初めてなので明夫さんについていきます」とコメント。そんな三上氏を海外ドラマの吹き替えからファンになった小島監督は、熱烈なオファーを出して今回の配役が決定したというエピソードなどを明かした。
ここで集まった観客への特別サービスとして、作中の映像に合わせた生アテレコが実現。大塚氏、三上氏ともに、トークの時の笑顔とはうって変わって真剣な表情で、スネークとオセロットを熱演。大塚氏は途中でマイクをスタンドから外し、手持ちで熱演するという一幕も魅せた。「少しセリフのタイミングを外した」と照れ笑いを浮かべる大塚氏の背後から、本日3人目のゲスト、クワイエット役のステファニー・ヨーステン氏が登場すると、客席からは冒頭に劣らぬ大きな歓声が挙がった。
日本のゲームが大好きだというステファニー氏は、堪能な日本語で今回の「MGSV」への参加をとても光栄だと語った。大塚氏はステファニー氏の参加によって「それまでの(現場の)むさ苦しさが嘘みたいに変わったよね」と彼女を絶賛。三上氏も「それまでおじさんばっかりでしたからね(笑)」と大塚氏に賛同。ステファニー氏は自身の3Dキャプチャーでの演技について「こんな素敵な形でゲームのキャラクターを演じるなんて夢にも思いませんでした」と感激した様子で語っていた。
キャストによるトークが盛り上がる中、ステージはメインイベントである「MGSV:GROUND ZEROES」魅せプレイ動画の表彰へと移る。多数の応募の中から、まずはステファニー氏、三上氏、大塚氏がそれぞれ選んだ3本の動画が紹介された。兵士をピンに見立てた人間ボーリングや、爆薬で打ち上げたトラックを標的に命中させるもの、悠々と歩くスネークの背後で映画のクライマックスのような大爆発が起こるものという、三者三様の魅せプレイ動画に、キャストも観客も爆笑や歓声を挙げながら見入っていた。
最後に小島プロダクションが満場一致で選んだという魅せプレイ動画は、「GROUND ZEROES」のメインミッションを武器を持たず、1回も発見されずにクリアするという「完全ステルス」動画。この予想を超えたスーパープレイには、大塚氏をはじめキャスト一同も驚愕していた。
ステージの終わりに、1996年のCECAゲーム大賞から今回の日本ゲーム大賞に至るまで、「MGS」シリーズの全作が優秀賞を受賞しているということに触れた小島監督は、「プレッシャーは感じますが、次も頑張ります」とコメント。次いでコメントを求められた大塚氏は「プレッシャーは全く感じません。ダメなら全部監督のせいです(笑)」とコメントし、最後まで観客を沸かせていた。