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【E3 2014】現地での物資“回収”システムが登場「METAL GEAR SOLID V: THE PHANTOM PAIN」ゲームプレイデモ
活動拠点「マザーベース」で兵士や兵器を管理。より便利になったダンボールも公開
(2014/6/13 15:21)
小島秀夫監督による「METAL GEAR SOLID V: THE PHANTOM PAIN」の最新情報として、ミッションの流れを追うゲームプレイデモがE3 2014にて公開された。
ミッションの内容は敵地に捕らえられた戦闘員を救うというもので、3月に発売された「METAL GEAR SOLID V GROUND ZEROES」と同じくミッション達成のためにどういうルートでどのように侵入するかはプレーヤーの手に委ねられる。舞台は砂漠の荒野で、馬を使って目的地まで移動できる。
ちょうど昨年のE3で公開されたゲームプレイムービーと同じ状況だが、今回はさらなるゲームの要素を見ることができた。
戦場の新たな味方「フルトン」! スネークの友達「ダンボール」も登場
ミッションの基本的な進め方は「METAL GEAR SOLID V GROUND ZEROES」とほぼ一緒で、双眼鏡で敵をマーキングする、敵の背後から潜入して麻酔銃などで敵を排除していく、といったことが中心となる。今回最も目新しかったのは「フルトン」という打ち上げ形式の小型気球のような機械を使っていたことで、これを兵士に使用すると数秒後には空の彼方へ消え、気絶させた状態や背後から使えば「回収」という形で死体も血痕も残さずに兵士を完全に戦場から排除できる。
「フルトン」の詳細は後述するとして、他にも「MGS」シリーズに欠かせないアイテム「ダンボール」の使用も見ることができた。ダンボールの性能はさらに進化しており、ダンボールを被ったまま敵をホールドアップできたり、ダンボールの上から上半身を飛び出させてそのまま銃を構えたり、極めつけはダンボールの側面から緊急脱出的に飛び出せるようになっている。ダンボールを被ったまま敵に怪しまれた場合、敵の見えない方向に飛び出せば危機を脱することができるようになった、というわけだ。
デモの方は巧妙な操作とフルトンを駆使して人質のいる目的地まで潜入に成功し、人質にもフルトンを使用することで人質を助け出すことができた。あとは敵の基地に空爆を仕掛けて壊滅させ、同時に事前に呼び寄せていたヘリコプターで回収ポイントで落ちあい、そのまま戦場を脱出する。これにてミッションは終了となった。
「回収」した物資はマザーベースへ。物資の確保とコスト管理が戦略のカギに
さてフルトンだが、フルトンは敵の兵士だけでなく動物、乗り物、コンテナなど様々なものに使用できる。さきほど「回収」と書いたが、フルトンを使用した対象物は、ミッションをこなす戦場とは別に、拠点となる「マザーベース」に持ち帰ることができる、というわけだ。
「マザーベース」は、最新トレーラーでも所々映っている海に浮かぶ基地で、「メタルギアソリッド2 サンズ・オブ・リバティ」に登場する巨大除染施設「ビッグ・シェル」にも似た姿をしている。ミッションを終えるとマザーベースに戻り、そこには回収したものが増えている、という流れだ。デモ中に回収した羊もちゃんとマザーベースの中にいて、鳴き声を上げながら歩きまわるかわいらしい姿を確認できた。ちなみに物資は現地に届けることもできる。
ただし、フルトンは無限に使用できるというものでもなく、コストがかかるようになっている。本作の特徴は物資は“すべて現地調達”ではなく、フルトンによって物資を現地に運ばせたり、空爆の支援などを行なえるようになっている代わりに、それらの行動にはコストが伴う、という形式を取っている。
フルトン使用は比較的低コストだが、これが空爆となると莫大なコストがかかるので、コスト管理も必要になる。ちなみに資金の調達方法だが、道端に落ちているダイアモンドを拾うことで可能なほか、コンテナを回収した時の中身によっては大金を手に入れられるそうだ。
なおその他に気になったのは、今回のスネークが「Venom Snake」と名付けられていること。直訳すれば“毒蛇”だが、Venomには激しい憎しみといった意味がある。またスネークの額に埋まっている(生えた?)角のような鉱石のような物質が鬼を思わせており、どちらも本作のテーマであるところの「復讐」を色濃く感じさせる。本作のネタはまだまだ眠っていそうなので、今後公開されるであろう情報を楽しみに待ちたい。