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「新生FFXIV」、「パッチ2.3 エオルゼアの守護者」の詳細を発表

2人乗りチョコボ、ウェディングドレスなど新画像を大紹介!

2人乗りチョコボ、ウェディングドレスなど新画像を大紹介!

リードデザイナーの鈴木健夫氏(中央)
染色できる装備の種類が増えるようだ
スタイリッシュなナイトの新装備

 そろそろ定番になってきた「コアメンバーに聞く!」のコーナーには、リードデザイナー鈴木健夫が登場した。鈴木氏は、「クロノクロス」や「バウンサー」の開発にアニメーターとして参加した後、モーション用のツールを作るなどテクニカルアーティスト(TA)として「キングダムハーツ」や「ファイナルファンタジーX」、「ファイナルファンタジーXIII」などメジャーなタイトルほとんどに係わった。「新生FFXIV」ではリードデザイナーとして、アニメーションやアート、キャラクター、背景などの全体を監修している。

―― 仕事内容や担当箇所を教えてください。

鈴木氏: グラフィックスにもいろいろなセクションがあって、アート、キャラ、モーション、カットシーン、エフェクト、TAといろんなセクションがあります。そこがバラバラに進まないよう統合してみていて、プラグラマーとの間にも入っていますが、ほとんど雑用です(笑)。

―― リードデザイナーを担当していて、良かったことや大変だったことを教えてください。

鈴木氏: 良かったことは全体をみてゲームを作のが面白いことで、大変だったことは自分のバックボーンがアニメーターやTAなので、それ以外のセクションが何をしているのかよく分からないところからのスタートだったことです。

―― 仕事中に「よしだああああ!」と叫んだこと、叫びたくなることはありますか?

鈴木氏: 仕事中というより、プロデューサーレターLIVEを見ている時です。ばんばん情報を出してしまうので、それ見せちゃうのかとか、それはちょっと待って欲しかったとか。

―― 鈴木さんから見て、「旧FFXIV」と「新生FFXIV」を比較してここは旧の方が良かった、ここは良くなったというところがあれば教えてください。

鈴木氏: エンジンが変わったので、基本的にはクオリティは上がっていると思います。特にリアルタイムの影の表現で絵が一段引き上がった感があります。動きのテンポも前よりはゲームが楽しくできるかなと。「旧FFXIV」で敢えて良かったというのは、カットシーンをカリカリに詰めて、ライティングやエフェクトを厳選できたことです。

―― 装備品のデザインはどのようにしているのですか?

鈴木氏: まず企画がこういうコンセプトで作って欲しいというのを出してきます。それをこのコンセプトならこうだろうとアート班が描いて、モデリングします。BG(背景)もだいたい同じような感じです。

【「クリスタルタワー」新エリアアート】
アートボードから設計図的なものまで、製作の流れがアートボートからよくわかる

―― 男性キャラもオシャレをしたいので、もっと装備を充実して欲しい。

鈴木氏: 最近だとドレスとセーラー服を入れて、ドレスは女向けで、セーラーは男女で本当は男向けに考えていたのですが、ちょっと偏っちゃったので、今後は男性向けにはカッコイイもの、女性向けにはオシャレなものを出していきます。

―― スプリングドレスのようなミラージュプリズム用のおしゃれ装備は今後追加されますか?

ウェディング衣装のイラスト

鈴木氏: 2.3で男女それぞれのナイトウェアが入ります。

―― メガネのレンズ部分を染色できるようにして欲しい。

鈴木氏: 自分もやりたいと思って、検証しています。

―― ダンジョンの戦利品などで手に入るレアも染色できるようにして欲しい。

鈴木氏: 自分としては染色はクラフターの特徴だと思っているので、現状では染色はクラフターが作ったものだけにしたいと思っています。

―― 髪型で苦労している点があれば教えてください。

鈴木氏: 最近だとゆるふわ。ああいうのは結構苦労しています。単純に髪型を移植するだけでも、ミコッテは耳の周りを調整したり、ルガディンの髪型をララフェルに入れたりとか、調整は苦労しています。

吉田氏: 「新生FFXIV」は種族対応というキーワードがあって、使い回しているように見えますが、ララフェルに合わせてボリュームを調整したり、装備と干渉しないか全部合わせて対応していくので時間がかかるのです。ある程度はポリゴンの刺さりを許容してもいいから、パーツを増やせと言っていますのが、これ以上は許容できないというパーツをどけたりと髪の毛を作っている人たちは苦労しています。

【色付きメガネ】
ガラスやフレームの色を変えられるようになる。「オペラ座の怪人」のようなマスク装備も

―― 「紳士の舞」や「ステップダンス」のような新しいエモートは追加されますか?

鈴木氏: ループで踊るのは好評なので、2.3直後ではないですが、季節イベントで出してみようと思っています。夏なので、浴衣を着てみたり。「旧FFXIV」の人なら思い当たるかもしれませんが、それをループにした踊りを考えています。

【立ポーズと座りポーズの新エモート】
新立ちポーズその1
新立ポーズその2
新座りポーズ
地面に座る用には正座が追加に

―― ミニとロングの間くらいの丈のスカートを実装して欲しいです。

鈴木氏: その長さのスカートは仕様的に作っていません。長い丈だと脚を消したり、短い丈だと干渉しないですが、中間だとポリゴン同士の干渉が気になるのであまりやってきませんでした。でも色んなシルエットのパターンが出た方が喜んでもらえるかなと思うので、チャレンジしていこうと思います。

―― チョコボの可愛い装甲を追加する予定はありますか?

鈴木氏: 現状だと蛮神に絡むものを出していこうと思っていて、前回がリヴァイアサンで、次はラムウかなと。

【2人乗りチョコボ】
現在はチョコボに2人乗りするための検証が行なわれている
ウェディングチョコボ装備

夏休みには秋葉原でエオルゼアカフェがオープン予定

 最後のお知らせコーナーでは、「新生FFXIV」のコンセプトショップ「エオルゼアカフェ」を夏休みごろに秋葉原にオープンする計画が発表された。オフ会をしたり、エオルゼアっぽい雰囲気のなかでゲームをプレイしたり、エオルゼア料理を食べたりできるような場所になる予定だ。

 また、9月に迎えるサービス1周年には、期間に幅を持って世界中で1周年をお祝いできるキャンペーンのようなものが予定されているようだ。

 次回はロサンゼルスのE3会場から生中継される。スケジュールは、英語版「出張プロデューサーレターLIVE in E3」が6月11日の5時から6時30分まで、日本語版の「第15回プロデューサーレターLIVE」が6月13日の2時~3時30分までとなっている。

 その後は7月下旬に仙台で「FINAL FANTASY XIV: Full Active Time Event in SENDAI」がある。海外では、7月にフランスのジャパンエキスポ、8月にはドイツのGamescomがあり、そこでもなんらかの新情報が発表されるだろう。今年の後半は「新生FFXIV」の話題が山盛りになりそうだ。

【お知らせ】
「シアトリズム ファイナルファンタジー カーテンコール」に「善王モグル・モグXII世」の曲が追加
450日のベテランリワードは「古アムダプール」にぴったりのゴブリンマスク
次回のイベントは仙台で7月下旬に開催
ロサンゼルスのE3会場からのライブも予定されている

(石井聡)