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NVIDIA、「NVIDIA GAMEWORKS」発の新ゲームテクノロジーを発表

次世代ゲームもPC版はさらにゴージャスに進化する!

次世代ゲームもPC版はさらにゴージャスに進化する!

Ubiモントリオールスタジオのスタッフが次々に登壇しPC版の魅力をアピール
次世代水準のオープンワールド表現をふんだんに取り入れた「Assassin's Creed IV: Black Flag」

 今回のプレスイベントがここカナダ・モントリオールで開催された理由はまもなく明らかになった。NVIDIAのプレゼンテーションに続いて紹介されたのは、世界第3位の規模を誇るゲームパブリッシャーであるUbisoftが擁する巨大スタジオ、Ubiモントリオールスタジオが製作する3つの次世代ゲーム「Assassin's Creed IV: Black Flag」、「Watch_Dogs」、「Batman: Arkham Origins」に今回発表されたNVIDIAの最新テクノロジーが投入されるのだ。

 いずれのゲームもプレイステーション 44、Xbox Oneといった据え置き型の次世代ゲーム機における目玉タイトルとして高い注目を集めているが、よりリッチなGPU機能を利用できるPC版の存在も忘れてはいけない。

 「Assassin's Creed IV」では、高品質なアンビエントオクルージョン技術であるHBAO+、高精細なソフトシャドウ、NVIDIA専用の高品質アンチエイリアシング技術であるTXAA等の技術をPC版のみで採用。また、4K解像度もサポートすることで、より高精細な映像でゲームを楽しめるとしている。

【Assassin's Creed IV: Black Flag】
次世代コンソール水準のグラフィックスに加えてPC版ならではの品質向上ポイントもある。特に4K解像度サポートは、画像のように接写しても細部の粗がわからないほどの高精細な映像が得られ、効果てきめん。ハイエンドGPUの性能が遺憾なく発揮されるところだろう

 これと同様に、来春登場予定の次世代の目玉タイトルである「Watch_Dogs」でも、HBAO+、TXAA、4K解像度のほか、DirectComputeを使った視覚効果をPC版でフィーチャーするという。会場では、次世代コンソールに劣るとも勝らない品質で動作するPC版のライブデモを見ることもできた。

【Watch_Dogs】
HBAO+、TXAA、4K、DX11機能を活用してPC版での品質向上が図られている

雪に残る足跡まできちんと立体的に描写

 ワールドワイドで10月25日発売予定の「Batman: Arkham Origins」は、さらにNVIDIA独自技術をふんだんに盛り込んでいる。前掲2タイトルで採用されたポストエフェクト系効果のほか、PhysXを用いたダイナミックなパーティクルシミュレーション、クロスシミュレーション等の技術をふんだんに活用。降りしきる雪の粉がバットマンのマントの動きに合わせて吹き散らされるといった細かな部分まで緻密な表現が行なわれるのだ。

【Batman: Arkham Origins】
近年の「Batman」シリーズはPC版でNVIDIAの技術をふんだんに使用しているが、その点は今作でもパワーアップしている模様だ

 NVIDIAではホリデーシーズンにあわせ、「Assassin's Creed IV」、「Batman: Arkham Origins」、「Tom Clancy's Splinter Cell: Black List」の3作品を使ったGPUバンドルキャンペーンを展開するとのこと。国内でどのように展開されるかは現時点では不明だが、まだ今世代のGPUに換装していないPCゲーマーの皆さんにとって良いタイミングとなるかもしれないので、続報に注目する価値はありそうだ。

【Ubisoft モントリオールスタジオ】
 プレスツアーの一環としてスタジオをチラっと見ることができた。築100年を超えるという巨大な5階建ての建物に、2,000人ものスタッフがゲーム開発に従事している。もともと何かの工場だったというが、現在の内装は非常におしゃれに改装されており、広々としたオフィスでのびのびとゲーム開発が進められているようだった。肝心の仕事現場の撮影が禁止されていたのが残念だが、「Assassin's Creed」シリーズや「Splinter Cell」、「Watch_Dogs」を開発しているフロアももきちんとこの中にあった。

(佐藤カフジ)