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「FFXIV: 新生エオルゼア」βテストフェーズ3詳細レポート
メインストーリーも本格スタート! コンシューマーライクな濃厚なストーリーが展開
(2013/8/7 00:00)
メインストーリーも本格スタート! コンシューマーライクな濃厚なストーリーが展開
フェーズ3では、レベル20までのメインストーリーが実装され、ボイスこそないが、すべてのカットシーンを見ることができた。ゲームをスタートしてからレベル10までは最初にキャラクターを作った都市で話が進行する。今回はリムサ・ロミンサで進めてみた。リムサ・ロミンサは上層階と下層階が別のマップになり、街の構造に変化はないが施設の場所などが一部変わっており、以前よりも移動がしやすくなっている。
クエストの流れは3つの都市でほとんど同じで、レベル3辺りまでは都市内のお使いクエストで基本を学び、その後はフィールドにあるクエストをこなしながら少しずつ行動範囲を広げていく。レベル5以降、5刻みにクラスクエストが受けられるようになり、レベル10付近でギルドリーヴとギルドオーダー、クラスチェンジが開放される。
レベル14付近でメインストーリーの最初の山場があり、そこをクリアすると三都市を巡るクエストが発生する。この後、レベル15で「天然要害サスタシャ浸食洞」、レベル16で「地下霊殿タムタラの墓所」、レベル17で「封鎖坑道カッパーベル銅山」と立て続けに3つのダンジョンを攻略することになる。
メインストーリーの中で、NPCと共闘する擬似的なパーティープレイや、短いインスタンスダンジョン的なものを経験する機会はあるが、それにしてもサスタシャは初めて挑戦するダンジョンにしては、ボスまでの距離が長く難易度もそれなりにあるように思う。本来ならここでしっかりと修行する中で、知り合った仲間と仲良くなっていくのかもしれないが、コンテンツファインダーを使うと他のワールドにいるプレーヤーと組むことになるので、コミュニティを作る機会にならない。この辺りはコンテンツファインダーのところでも書いたが、「FFXIV: 新生エオルゼア」が考えていかなければいけない課題といえるだろう。
タムタラはフェーズ2から調整が入って、適度な長さで利用しやすいダンジョンになった。中ボスのアルゴリズムも少し変わって、以前よりも攻略要素の強い緊張感のある戦いができるようになったところも好感が持てる。カッパーベルは、筆者が初挑戦の時最も苦戦したダンジョンだ。ギミックがおもしろく、チャレンジングなダンジョンで、この3つの中では1番楽しめた。
この3つのダンジョンが終わると、「暁の血盟」のリーダー、ミンフィリアやヤ・シュトラ、サンクレッドら「旧FFXIV」からのおなじみのNPCとも関わりながら、初めての蛮神バトルとなるイフリート討伐に向けてメインストーリーが盛り上がっていく。蛮神バトルはレベル20で発生する。クエストを受けた時点でコンテンツファインダーが開放されるので、ここから仲間を募って戦闘に挑むことになる。今回体験できたのは、イフリートを討伐し、グランドカンパニーに所属するところまでで、この後はグランドカンパニーも巻き込んで大きくストーリーが展開していくことになるのだろう。
近年サービスされているMMORPGには凝ったカットシーン付きのストーリーがあるものが少なくないが、その中でも「FFXIV: 新生エオルゼア」の方向性はかなり挑戦的だ。MMORPGは通常のRPGと違ってフィールドに時間経過を入れるのが難しい。攻めてきている軍隊は何年たってもそこにいるし、敵に捕まっている人はいつまでも捕まったままだ。それは大人数で遊び、次々に新しいプレーヤーが入ってくるMMORPGの宿命だ。
そのため、MMORPGのストーリーは、戦闘のための理由付けという意味合いが強く、大きく全体の流れが進行していくようなストーリーにはなっていないのが普通だ。それは当然「FFXIV: 新生エオルゼア」にも当てはまるわけだが、「FFXIV: 新生エオルゼア」ではインスタンスを使って、あたかもコンシューマーゲームのようにストーリーが進行していく。その先鞭をつけたのは姉妹作の「ファイナルファンタジーXI」だが、「FFXIV: 新生エオルゼア」では、その方向性がまたさらに洗練されている。フェーズ3までで展開された物語がどのような進展を見せるのか、正式サービスが楽しみなところだ。