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本日発売、PSP「シャイニング・アーク」& PS Vita「PSO2」の抽選会や体験会が開催

PS Vita版「ファンタシースターオンライン2」体験会

PS Vita版「ファンタシースターオンライン2」体験会

 秋葉原の「ヨドバシカメラマルチメディア Aliba」の6FにあるTVゲーム売り場では、本日よりサービスが開始され、パッケージ版も発売されたPS Vita版「ファンタシースターオンライン2」の体験会が開催されている。こちらにはプロデューサーの酒井智史氏が訪れた。夜には酒井氏との握手会も行なわれる。

 「PSO2」は、基本プレイ料金が無料でソフトも無料でダウンロードが可能。PS Vita版も基本無料ソフト無料は同様だが、この日に発売されたパッケージ版には多数の特典がついていることもあり、パッケージ版を買い求める人が早い時間からたくさん訪れたようだ。

 体験会で並んでいる人の中にはPS Vitaを持参し、その場でプレイ可能な状態にしている人の姿もあった中、酒井氏はそうしたファンの人から感想や意見などを伺っていたようだ。

【サービスインしたPS Vita版を店頭で体験】
体験会の模様。ここに訪れた酒井氏は、その場に居合わせたファンの人と積極的に話していた
【リリーパもサービスインを祝福!!】
ゲーム中に登場するリリーパも体験会に登場!! 酒井氏とがっちり抱き合ってPS Vita版のサービスインを祝福した

 酒井氏にインタビューを行なわせて頂いたので、最後にそちらをお伝えしよう。サービスインを迎えたPS Vita版、そして「PSO2」の今後などを語ってくれた。

携帯機であるPS Vitaで、オンライン専用RPGを3G通信でもプレイ可能に。そしてそれを基本無料で提供する。これを成し遂げたことを“もうひとつのスタートラインに立てた”と酒井氏は語った

――本日PS Vita版のサービスインを迎えて、今のお気持ちはいかがですか?

酒井氏: 昨年の7月からWindows版がサービスインしてから約7カ月ほど経ったのですが、当初から“境界を越えるRPG”ということでPS Vita版も視野に入れながらサービスをしてきましたので。やっともう1つのスタートラインに立てたかなという思いがあります。さらに盛り上げていけるよう、気を引き締めてやっていこうと思います。

――PS Vita版のクローズドβテストでは新規のプレーヤーが多かったということですが?

酒井氏: そうですね。約65%の人が新規プレーヤーさんだったということでした。

――そうしたこの機会に新規に「PSO2」を始める人もいると思いますので、改めてPS Vita版のポイントを教えて頂けますか?

酒井氏: なんと言っても“持ち運べるオンラインRPG”であること、そしてそれが“基本プレイ無料”であること。これが1番大きなポイントではないかなと思います。家庭用ゲーム機で基本プレイ無料というのはまだあまり広まってはいないのですけど、本格的なオンラインRPGをそうした基本無料で携帯機で楽しんでもらえるようになったというのは大きな第1歩だと思いますので。無料でソフトをダウンロードして、すぐに楽しめますので、お友達も誘って、気軽に楽しんでもらえればいいかなと思っています。

――今日はパッケージ版の発売でもありますが、やはりパッケージ版も必要と考えられたのですか?

酒井氏: クライアントをダウンロードする人が多いと思ったのですが、パッケージ版でも用意して欲しいという声も多かったです。既に購入頂いている人も多いようで、店舗によっては売り切れも出ているみたいです。PS Vitaのアイスシルバーとの同梱版もありますので、あれは限定版ですから、欲しい方はお急ぎいただければ、と思いますね。

――本体同梱版を出すという提案を聞いた時は、どういう感想でしたか?

酒井氏: 同梱版はずっと夢というか。やりたい事だったので「ぜひやらせてください」と返事をしたのですが、基本的には今回の同梱版はアイスシルバーというカラーなので、独自の装飾などはできなかったんですよね。シンプルで長く使えるカラーリングというところもありますので、良かったと思います。

――10時30分からからサービスが既に始まって、今は3時間ほど経っていますが、サーバーの調子など様子はいかがでしたか?

酒井氏: 基本的には問題ないということで、PS Vita版で今ログインしている人が5,000人を越えて、今日中には1万人を越えるのではと思います。PS Storeのサーバーもダウンロード数の多さで結構重くなっているようで、結構時間がかかるかもしれませんが……。徐々にログインする人が増えているという状況ですね。

――PS Vita版の本日のアップデートで「3G通信でのプレイも可能」という内容が記述されていたのですが、これは3G通信でも遊んでもらおうという判断に最終的になったというものですよね?

酒井氏: そうですね。それを判断したのがやはりクローズドβテストだったのですが、想像していた以上に「3G通信でもプレイできる」という声を頂けたので。これをできなくする理由はないなと。ぜひやってみようとなりました。

 これまで「PSO」シリーズはそれこそ初代ではアナログモデムによる通信でやってきたというものですし。PS Vita版は通信に必要な帯域も調整していますので。アップデートでそれを入れて、3G通信でもプレイできるというものにさせて頂きました。

――なるほど。今お話にもありましたが、「PSO」シリーズはその時代の通信インフラを最大限に使っているんですよね?

酒井氏: そうですね。なかなか難しい事をやっていると思うのですが。例えばターン制のゲームシステムだったりとか、そんなに通信レスポンスを問わないものならやりやすいでしょうけど、オンラインのアクションゲームを3G通信でもプレイできるというのは、なかなか実現できないものではないかなと思います。

――アナログモデム時代から3G通信でどこでもというところまでたどり着きましたね?

酒井氏: これまでの時代はオンラインゲームは家でプレイするというものでしたが、それを持ち歩いてプレイができるようになりました。オンラインゲームとしてもうひとつ新しい時代に来れたのかなと思いますね。PS Vitaで外でプレイして、家ではWindowsでプレイして、寝る前にまたPS Vitaでまたちょっと遊んでと。そういうスタイルで遊べる日が今日やってきました。

――Windows版とPS Vita版それぞれに新しいストーリークエストが展開されていますが、それぞれの見所を教えて頂けますか?

酒井氏: PS Vita版の先行配信ストーリーでは、「クーナ」という新キャラクターが登場します。さらに謎の少女、あとパッケージにも描かれていますが、「ハドレット」と呼ばれる「クローム・ドラゴン」が現われます。ハドレットと謎の少女の関係というのがストーリーの鍵になっていきますね。

 Windows版でのストーリーで先行配信ストーリーの外伝「アークス戦技大会!」というのは、これまであまり物語にあまり絡まなかった、NPCを連れて戦技大会に出場できるというものです。「リサ」でも「マールー」でも、自分の好きなキャラクターを連れて行けるのがポイントですね。ちょっとエクストラ的なお話が楽しめます。

――スマートフォン版のほうの現状というのはいかがでしょうか?

酒井氏: お待たせしてしまって大変申し訳ないのですが、やっと動き出しているところなので。もうしばらくすると情報を出せるんじゃないかなと思います。すみませんが、もうしばらくお待ちください。

――この他、今後の展開についてはいかがでしょう?

酒井氏: まずは3月30日に25周年記念イベント「シンパシー 2013」を行ないますが、そこで新しい発表をしたり、物販もありますので。ぜひファンの人に来て頂ければと思います。中裕司さんにもお越し頂けるという事ですので、いろいろお話が聞けると思います。

 「PSO2」ですが、今後もどんどんアップデートがありまして、4月に新フィールドが実装されます。5月にはさらに高難易度のクエストも入ります。PS Vita版のクローズドβテストで頂いたご意見でも、これからアップデートして入れていくものもありますので。

 オンラインゲームはやはり成長を続けていくゲームだと思いますので、これからも成長し続けて1年後、2年後、そして10年を目指してがんばっていきたいと思います。RPGの未来を創っていけるゲームになれるよう、これからもがんばります。

――ありがとうございました。

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(山村智美)