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【年末企画】週刊ダウンロードソフトウェアカタログ番外編

【マイクロソフト】Xbox LIVE

【マイクロソフト】Xbox LIVE

 Xbox 360向けのオンラインサービスは「Xbox LIVE」と呼ばれ、「無料メンバーシップ」、「ゴールドメンバーシップ」、「ゴールドファミリーパック」(この2つが有料メンバーシップ)の3つのメンバーシップがある。

 「無料メンバーシップ」でもゲームや追加コンテンツのダウンロードは可能だが、他のプラットフォームと異なり、有料メンバーシップにならないとオンライン対戦/協力プレイはできない。しかしながら、有料なだけあって“Xbox 360はオンライン対戦/協力プレイ時のネットワーク品質が高い”というコアゲーマーの評価をよく見かける。

 また、有料メンバーシップだと「Deal of the Week」という割引サービスを受けられ、「無料メンバーシップ」ではダウンロードができなかったり、有料メンバーシップよりも配信が遅くなる体験版が存在する。

 「ゴールドメンバーシップ」と「ゴールドファミリーパック」の大きな違いは、「ゴールドファミリーパック」では、「ゴールドメンバーシップ」約2人分の価格で4人分の「ゴールドメンバーシップ」のアカウントが作成でき、アカウントに制限がかけられ、メンバーにポイントを付与できる点だ。

 「ゴールドメンバーシップ」は、1カ月で819円/3カ月で2,079円/12カ月で5,229円。「ゴールドファミリーパック」は12カ月で9,249円。

Xbox LIVE マーケットプレース

 ゲームや追加コンテンツ、動画がダウンロードできる「Xbox LIVE マーケットプレース」。ゲーム関連では「アーケード」、「ゲームオンデマンド」、「インディーズ」、「追加コンテンツ」、「体験版」がある。「アーケード」はダウンロード専売のゲームタイトルで、「ゲームオンデマンド」はパッケージでリリースされているタイトルのDL版だ。

Xbox LIVE マーケットプレースでダウンロードできる主なコンテンツ

  • パッケージ販売されているゲームのDL版「ゲームオンデマンド」
  • DL専売のゲーム「アーケード」、「インディーズ」
  • 追加コンテンツ
  • 体験版
  • 紹介映像
  • 「hulu」、「楽天ShowTime」などのアプリケーション
  • 映画やアニメなどの映像(レンタル/セル)

 「体験版」の項目内にあるタイトルだけでなく、「アーケード」、「インディーズ」(「ゲームオンデマンド」の一部にも)には無料お試し版があり、遊んでから購入できるようになっている。

 コンテンツはXbox 360だけでなく、Xbox.comにアクセスし、サインインすればPCからでも購入できる。購入後、Xbox 360が起動し、ネットワークに接続すれば自動的にダウンロードが始まる。Xbox 360を立ち上げたままにし、外出先で購入手続きを済ませ、帰宅してからダウンロード時間を待たずにプレイといったこともできる。地味ではあるが便利なサービスだ。

「アーケード」では日本語対応していないタイトルもあるが、多種多様なゲームがダウンロードできる。「ゲームオンデマンド」は他機種に比べるとタイトル追加の割合は少なめだが、今後に期待だ。なお、Xbox 360でも再ダウンロードに追加料金は必要ない
「hulu」などの動画サービスとは別に「Xbox Video」がある。PSNと同様にレンタル/セル、画質が選択でき、選択内容により価格が異なる

インディーズ

 「インディーズ」はマイクロソフトが無償で提供する「XNA Game Studio」を使って制作されたゲーム。世界中のクリエーターの手により生み出された非常に個性的なゲームが安価で購入できる。アマチュアだけでなく、プロが作ったゲームも提供されている。

2,500本以上ものゲームが遊べる「インディーズ」。80MSPなど安価なものが多く、無料お試し版で試してから購入を決められるのが嬉しい。作る方に興味があれば「XNA Game Studio」をダウンロードしてみてはいかがだろうか

課金方法

 有料コンテンツの支払い方法は以下の3つ。

  • 1:クレジットカード
  • 2:マイクロソフトポイント カード
  • 3:マイクロソフトポイント 番号

 追加できるポイントは、「1」が500MSP(705円)/1,000MSP(1,410円)/2,000MSP(2,819円)/5,000MSP(7,048円)/6,000MSP(8,457円)、「2」と「3」が700MSP(1,000円)/1,400MSP(2,000円)/3,500MSP(5,000円)。

 これまで紹介した2社と同様に、「2」はゲーム量販店やコンビニエンスストアなどで購入でき、「3」はコンビニエンスストアや携帯サイトで購入できる。

 クレジットカードは便利だが、登録する場合には知っておいてもらいたいことがある。登録したクレジットカード情報の削除について、公式サポートに“お支払い方法が有効な Xbox LIVE メンバーシップに結び付けられている場合、そのメンバーシップに別のお支払い方法を追加するまで、お支払い方法を削除することはできません。”とある。

 この前提を満たしていれば、本体やXbox.comから削除できるが、そうでなければ自力で削除することはできない。勝手にメンバーシップを更新(課金)されるのを避けたいなら、「自動更新をオフにする」か、「Xbox カスタマー サポートに問い合わせ」してクレジットカード情報を削除してもらうといいだろう。

 以前、筆者も後者の方法でクレジットカードを削除してもらったことがある。この際、「無料メンバーシップ」に一時的に戻してもらい、残りの「ゴールドメンバーシップ」期間分は専用のコードにより補償された。

 また、お伝えしておきたいのが“お支払い方法が有効な Xbox LIVE メンバーシップに結び付けられている場合”とあるように、クレジットカード情報が削除できないのはメンバーシップの支払いに結びついている場合に限定されること。

 例えば、プリペイド番号で「ゴールドメンバーシップ」になり、クレジットカードでMSPを購入してもクレジットカード情報は削除できる。もちろん、プリペイド番号で「ゴールドメンバーシップ」になり、のちにクレジットカードで「ゴールドメンバーシップ」の期間追加といった場合には削除できなくなる。(2012年12月26日確認)

MSPという独自のポイント制を採用している「Xbox LIVE」。おおまかに1.4倍すると円に換算できる。ほとんどのコンテンツはMSPでしか購入できないが、「ゲームオンデマンド」のタイトルは円(クレジットカード)、MSPのどちらでも購入できる
オンライン対戦/協力プレイに必須な「ゴールドメンバーシップ」。12カ月で5,229円は高い! と思うかもしれないが、「Xbox LIVE 12カ月+1カ月 ゴールドメンバーシップ Halo 4 エディション」(5,229円)のように、オンライン対戦/協力プレイ対応タイトルの中には、ソフトを買うだけ(値段もソフトの代金だけ)で「ゴールド メンバーシップ」が利用できるものがある。かなりお得なので、是非とも利用してもらいたい

最後に

 今回、ゲーム機でネットワークサービスを利用していない方に向けて、情報をお届けしたが、いかがだっただろうか。少しでもお役に立ったのなら幸いだ。

 各社、ネットワーク協力/対戦プレイ、パッケージのDL版、DL専売タイトル、追加コンテンツのデジタル販売、動画サービスを押さえつつも、任天堂はコミュニケーションの取りやすいネットワークサービス「Miiverse」、ソニー・コンピュータ・エンターテイメントは据え置き機と携帯機を上手く連動、マイクロソフトはアマチュアからプロまで幅広い開発者により生み出された「インディーズ」など、それぞれの会社、ゲーム機で、個性的なコンテンツを揃えている。

 パッケージ版、DL版、両方が同時リリースされることも多くなり、悩んでしまうかもしれないが、それぞれ利点がある。DL版のメリットはなんといっても、お店で売り切れでも(ネットワークのトラブルやメンテナンスなどでサービスが停止していない限り)いつでも購入でき、ディスク/カードの入れ替えがいらないことだろう。また、一部タイトルはパッケージ版よりも安く提供されている点も見逃せない。逆にデメリットはパッケージがない、HDDの容量が足りなくなると削除が必要で、再ダウンロードするにしても時間がかかることだろう。

 ゲームは1人で遊ぶという方であっても、追加コンテンツを入手したり、キャンペーンでお得な買い物ができたりとネットワークに繋げる意味は大きいはず。サービスや料金システムを把握し、安全で楽しいゲームライフを堪能いただければと思う。

(木原卓)