NCJ、「The Tower of AION Episode 2.7」体験レポート
周りは全員敵。天魔入り乱れて戦うPvPダンジョン「第3テンペル訓練所」


10月18日 アップデート実施予定

会場:エヌ・シー・ジャパン本社


 エヌ・シー・ジャパン株式会社は、Windows用MMORPG「The Tower of AION(タワー オブ アイオン)」の最新アップデート「Episode 2.7 デュエル オブ ディーヴァ」を10月18日に実装する。

 今回最大の目玉コンテンツは、種族を問わず最大10人でバトルロワイヤルが楽しめる「第3テンペル訓練所」だ。対人コンテンツの豊富さは「AION」の大きな魅力だが、同族同士の対人戦をする機会は少なかった。これまでには首都にある闘技場とお互いが了承して戦う決闘があったが、どちらも練習や力比べの範囲内でしかなく、不特定多数と戦う場所はなかった。

 「第3テンペル訓練所」と同時に白と黒の新テンペル装備も実装される。今回はエヌ・シー・ジャパンの協力により、全身を黒に固める新装備「テンペル ウィナー ノーブル」シリーズに身を包み、「第3テンペル訓練所」を先行体験する機会が得られた。このレポートでは、プレイの様子やその中で感じたインプレッションをお届けしたい。



■ 2つのモードで対人戦が楽しめる「第3テンペル訓練所」

これまでの「テンペル訓練所」に新しい部屋が追加される
「混沌の修練場」へ入場するには、隻眼のNPCから登録する

 「テンペル訓練所」は天魔それぞれの神がディーヴァ(プレーヤー)を鍛えるために作った訓練所。「Episode 2.5」ではパーティー用の「第1テンペル訓練所」、「Episode 2.6」でソロ用の「第2テンペル訓練所」というPvEステージクリア型ダンジョンが追加された。そして今回初めて、対人戦がメインコンテンツとなる「第3テンペル訓練所」が追加される。

 「第3テンペル訓練所」では、種族に関係なく自分以外のすべてのプレーヤーが敵となる。闘技場は2種類あり、「混沌の闘技場」は最大10人が参加できる多人数用、「孤独の闘技場」は1対1で戦うソロ用だ。「混沌の闘技場」は6つの中から3つ、「孤独の闘技場」では4つの中から3つのステージがランダムに登場する。中には飛行可能なステージもある。

 入場するにはデイリークエストで手に入る「闘技場入場券」が必要で、レベル帯は46~50と51~55の2つに分かれている。入場方法は「ドレドギオン」と同じようにマッチングから参加する「新規訓練入場」と、すでにスタートした闘技場に途中参加する「クイック訓練入場」がある。闘技場に入れるのは月曜から金曜までの12時~14時と18時~翌2時、土・日の10時~翌2時まで。

 戦闘中に獲得したポイントによって従来の「テンペル記章」に加えて、「第3テンペル訓練所」でしか入手できない「勇気のテンペル記章」という新アイテムが手に入る。今回のアップデートで実装される新装備、黒テンペル装備こと「テンペル ウィナー ノーブル」シリーズを手に入れるためには両方の記章が必要となる。対人戦の報酬らしく、黒テンペル装備は対人性能に優れており、対人戦好きのプレーヤーには新たな目標となりそうだ。

 上記のように、「第3テンペル訓練所」には入れる時間や回数に制限がある。しかし、もっと対人戦を楽しみたいという人や練習したいという人向けに、ポイントが入らない「混沌の修練場」と「孤独の修練場」という練習用の場所がある。こちらは再入場時間が15分で、1日に何度でも入れる。ポイントが入らない以外は、内容は「~の闘技場」と全く同じだ。今回は「混沌の修練場」を利用しての8人同時プレイとなった。


【「テンペル ウィナー ノーブル」シリーズ】
通称黒テンペル装備。武器の赤い輝きは、移動すると花びらのように周囲に舞い散る



■ バラエティに富んだステージでは戦術なしには勝利なし

ラウンド1のステージに移動すると、最初の2分は待機時間となる

 「混沌の修練場」の所用時間は1回11分。マッチングをしてステージに移動すると最初に2分の待機時間があり、その後3分間のステージ3つの連戦となる。筆者はソードウィングで参加した。使い慣れていない職業なので少々お見苦しいところもあるが、動画を撮影しているので実際の戦いの様子を確認して欲しい。

 自分以外のプレーヤーの名前は「訓練生」という名前になり、階級など個人を特定できそうな情報は一切表示されない。レギオンマントも見えなくなる。韓国で最初に実装された時には名前がそのまま表示されていたそうだが、批判が多かったため非表示に変更したのだそうだ。

 6つあるステージにはそれぞれ違うギミックが用意されている。今回最初に登場したのは「ムームー族の水耕地」というステージ。水の中にはムームー族がいて周囲には警護のライカンが徘徊している。ライカンはアクティブNPCなので、必死で相手を追いかけているうちに、多数のNPCをリンクしてしまい、後ろから攻撃してくるNPCに倒されてしまうこともあった。死ぬと、5秒のペナルティ後、全快の状態でリスポーン地点に復活して、すぐに戦線に復帰できる。


【ムームー族の水耕地】
点在している水耕値には、倒すとポイントが入るNPCがいる。名前の下に、倒すと何ポイント入るか書いてある

 第2ラウンド「アルキーミア地下水路」は、薄暗く入り組んだ細い通路と2階建ての広場がある地下通路風の場所。廊下の左右には、時折毒が吹き出す穴が開いていて、毒をかぶると継続ダメージを受ける。間近にいる敵はミニマップの赤点で確認できるが、少し離れるとマップからも消えてしまうので、とにかく相手を探して走り回る。途中にある広場には2階から飛び降りられるので、上からの奇襲に使えそうな雰囲気だった。


【アルキーミア地下水道】
狭い地下水道。通路の両側から緑の毒が吹き出てくる

 3つめは、毒の沼がある湿地帯「腐敗した庭園」。沼に入ると「コラプト スワンプ」という毒状態になり、3,700以上の継続ダメージが5秒続くため、放っておくと確実にHPが0になってしまう。こういった各ステージの仕掛けは事前に説明がないので、最初はそのダメージがギミックによるものと気づかずに、筆者含めあちこちで勝手に死んでいく姿が見られた。


【腐敗した庭園】
戦場は毒の沼の周囲。沼に入らないように周囲をぐるぐる回るマラソン状態の戦闘になった

 仕切りなおしての2戦目には、下にマグマがたまった飛行ステージ「崩れた風の塔」も体験できた。このステージでは飛行時間の減りが非常に遅く、時間制限を気にせずに空中戦を満喫できる。ステージ内にはあちこちに大砲が設置してあり、これを操作して相手を砲撃できる。大砲を操作している時は当然ながら身動きできなくなるので、使うかどうかはプレーヤーの戦略次第で選べばいい。

 ステージ内には宝箱やオブジェクトが設置されていることもあった。「闘技場」では「ドレドギオン」と同じように、NPCを倒したりオブジェクトを破壊したりすればポイントが加算される。またラウンド3では、その時上位にいる敵プレーヤーを倒せば追加ポイントが入る。

 3つのステージが終わると、結果が表示される。この時初めて他のプレーヤー名を確認でき、自分が誰と戦っていたのかわかる。9分間の戦闘は3ステージに分割されていることもあり、初めて体験した感想は「あっという間」だった。今回は全員が同レベル、同じ黒テンペル装備というイーブンな条件だったので均衡した試合になったが、実際のプレイではもっとはっきりと優劣がでるだろう。

 10人がひしめく狭い空間で、チャット不可、周りは敵だらけという状態でいかに敵を倒しつつ、自分が生き残るかを考える。さらにポイントを稼ごうとすると、かなり頭を使って戦術を練る必要があるだろう。MMORPGの対人戦はどうしても大味になりがちだが、10人のバトルロワイヤルという形式が白熱した読み合いを生み出してくれる。

 6つあるステージもそれぞれに特徴があり、場所によって戦い方を変える必要がある。得意不得意が出そうで、バリエーションによって勝敗に違いが出る可能性もあり、上位得点者を倒すことで大量得点を狙う逆転のチャンスもあったりと、単純に職の性能差だけでは決着がつかないよう工夫してある。

 今回は「孤独の修練場」については体験できなかったので、集団戦のみのインプレッションになる。ソロ戦はぜひ自分で体験してみて欲しい。


【闘争の広場】
中央に広場があり、円形の回廊が取り巻いている。2階建てになっている外周の回廊には火炎放射器の発射装置がある
【崩れた風の塔】
「AION」らしい空中戦ステージ。要塞戦以外ではあまり体験する機会のない空中戦を、時間を気にせずたっぷり楽しめる

【ムービー】




■ 「パドマシャ」が48人で攻略するIDのヒーロー級ネームドに

 「2.7アップデート」では、これまでフィールドダンジョンだった「パドマシャの洞窟」が天魔共通の48人で入場するインスタンスダンジョンになる。ネームドモンスターの「センシティブ パドマシャ」からはPvE性能の高いヒーロー級の装備が新たにドロップする。

 今回は特別なキャラクターで2回倒してもらったが、2回ともヒーロー防具が1つドロップした。ドロップはあくまでもランダムで、必ずヒーロー防具がドロップする訳ではないそうだが、再入場時間が168時間と長く、最大48人を集めての攻略が必要という手間を考えると、十分妥当な報酬といえる。これまでドロップしていたレジェンド級の装備も1回で複数個がドロップしたので、こちらはかなり揃えやすくなっている感じだ。

 インスタンスダンジョンになったことで、週末のレギオンハントにちょうどいい敵になる。HP、移動速度、攻撃速度をまとめて下げる弱体スキルや、先述の黒テンペルを装備したままのソードウィングが8,000ダメージを受ける範囲攻撃、予備動作はあるが広範囲をなぎ払うしっぽの背面攻撃など、強力なスキルを持つパドマシャは、PvE好きには格好の攻略目標になりそうだ。


【センシティブ パドマシャ】
天族も魔族も利用できるインスタンスダンジョンのボスになったパドマシャ。ドロップする装備はPvEに適したステータスがついている



 なお今回エヌ・シー・ジャパンより、好きな職の40EL防具ワンセットがもらえるコードを27名分いただいたので、読者プレゼントとしてご提供したい。ぜひ応募して手に入れていただきたい。


【40EL防具】


【応募方法】

応募締切  :10月18日 13:00 まで
当選発表  :発送をもってかえさせていただきます
応募方法  :下記のフォームに入力して、送信してください

※ 応募フォームの送信はSSL対応ブラウザをご利用ください。SSL非対応のブラウザではご応募できません。
※ ご回答いただいた内容(データ)は、当選者の選考および、プレゼントの発送にのみ使用し、その他の目的で使用することはありません。

 

氏名:
性別:男性 / 女性
年齢:

メールアドレス:

確認のために、もう一度入力してください。

郵便番号:
住所:

電話番号:

GAME Watchに対するご意見、ご感想などをご記入下さい



The Tower of AION(TM) is a trademark of NCsoft Corporation. Copyright (C) 2009 Ncsoft Corporation. NCJapan K.K. was granted by NCsoft Corporation the right to publish, distribute and transmit The Tower of AION(TM) in Japan. All rights reserved.

(2011年 10月 11日)

[Reported by 石井聡]