カプコン、「モンハン部員 100万人突破記念! ~狩友(とも)の集い~」を開催
PS3「MHP 3rd HD Ver.」サプライズ発表、今夏発売! さっそく試遊プレイ
トヨタ、USJ、ハローキティなど驚きのコラボ連発! モンハンフェスタも開催決定!


開催日:5月22日

開催場所:ラフォーレミュージアム六本木



 カプコンは5月22日、ラフォーレミュージアム六本木にて、「モンハン部」の部員が100万人を突破したことを記念したファンイベント「狩友(とも)の集い」を開催した。

 このイベントでは、「モンスターハンターポータブル 3rd」をプレイステーション 3のHD解像度でプレイできる「モンスターハンターポータブル 3rd HD Ver.(以下、『MHP 3rd HD Ver.』)」がサプライズ発表されたほか、直後には試遊プレイや3D立体視でのプレイ模様も観ることができた。

 またこのほか、PSP「モンハン日記 ぽかぽかアイルー村G」の最新PVの紹介や、トヨタとのコラボカー、ユニバーサルスタジオジャパンやサンリオピューロランドとのコラボイベント発表、延期されていた「モンハンフェスタ11」の新たな開催日程発表など目白押し。会場の様子を交えつつお伝えしていこう。




■ 「ちょっと切り替えてみましょう……」という謎めいた発言から、PS3「MHP 3rd HD Ver.」をサプライズ発表!

プロデューサー辻本良三氏から、最新情報、サプライズ発表が連発

 今回のイベントで最も大きなサプライズ発表となったのが、PS3でHD版として新たに今夏発売予定の「MHP 3rd HD Ver.」だ。セーブデータをPSP版「モンスターハンターポータブル 3rd」と共有可能で、“外ではPSPで、家ではPS3で狩れ!”を実現したものとなっている。

 発表の様子から触れていこう。イベントステージ上にまず、プロデューサーである辻本良三氏、「MHP3rd」のCMに出演された岡田義徳さん、お笑い芸人の井上聡さん、ネゴシックスさん、コンマニセンチの堀内貴司さんが登場。それぞれ「MHP 3rd」を楽しんでいる様子や思いを語った。

 なかでも、芸能界ナンバー1ハンターの呼び声高い井上さんはプレイ時間が860時間を超え、今は訓練場にこもっているという。「これからが始まりだと思っている。世間の凄腕プレーヤーに追いつきたい」と、相変わらずのストイックな姿勢を語っていた。


スペシャルゲストとして、岡田義徳さん、お笑い芸人の井上聡さん、ネゴシックスさん、コンマニセンチの堀内貴司さんが登場。下は井上さんのギルドカードで、そのやりこみようは圧巻

ジンオウガ装備をした井上さんのキャラクターが、なんとHDクオリティに!

 ここで、「みなさん、井上さんのキャラクターを観てみたいですよね? 見せてもらいましょう」と辻本氏が提案。井上さんが持参したPSPを繋げた画面が、ステージ上のスクリーンに映し出された。井上さんのキャラクターは防具はあえて着けず、ギルドカードの記録は全モンスター金冠、武器使用頻度は全種類がこれでもかとばかりに使い込まれ、勲章も全て獲得。その本気具合には、会場のファンからどよめきが起きた。

 ひとしきり井上さんのやり込み度合いを見たあと、辻本氏が「ジンオウガ装備を着けてみましょうか。あぁ、いいですね。……じゃあ、切り替えてみましょう」と、不思議なことを話し始めた。

 「ボクが一声かけると、ガラッと変わるんですよ。いきますよ、せーのっ!」と辻本氏。するとっ! まったく同じ井上さんのキャラクターが映った画面ながら、解像度が明らかに上がったクッキリとした画面に切り替わった! 会場が突然のことによる驚きと困惑、何か未知のものが目の前で動いている予感に静まりかえる。

 「これが、PS3でこの夏に登場する、その名も『MHP 3rd HD Ver.』です」と発表しつつステージ上のモニター裏に置かれていたついたてを取る辻本氏。そこにはPS3の本体が隠されていた。「(スクリーンの画面は)もう実機で動いてます」と笑顔だ。


「モンスターハンターポータブル 3rd HD Ver」
2011年夏 発売予定
希望小売価格:未定
プラットフォーム:PlayStation3
ジャンル:ハンティングアクション
プレイ人数:1人 (オンライン時:1~4人)
CEROレーティング:「C」 (15才以上対象)
3D立体視対応
PSP「モンスターハンターポータブル 3rd」とセーブデータを共有・連動

・PSP版「モンスターハンターポータブル 3rd」と連動!

    セーブデータはPSPと共有可能。PSPのデータをそのままPS3でも使うことができる!
    さらに、アドホック・パーティーを介せばPSP版ユーザーとも協力プレイが可能!
    これまでの配信分はもちろん、今後追加されるダウンロードコンテンツも楽しめる!
    (一部のコンテンツを除く)
・3D対応で大迫力ハンティング!
    3D対応のテレビがあれば、今まで味わったことのない臨場感あふれる大迫力のハンティングが 楽しめる!
・映像特典を収録!
    「モンスターハンターポータブル」シリーズの歴代オープニング映像や生態ムービーなどをディスク内に特典として収録。

【スクリーンショット】
【比較画像 左HD、右PSP】


解像度がHDサイズになり、遠くまでクッキリと表示されている
井上さんのキャラデータはそのままで、セーブデータ共有もすでに完全にできている

 スクリーンの「MHP 3rd HD Ver.」に映っているキャラクターは、もちろん井上さんのデータのキャラクターで(先に井上さんのキャラクターをチェックしたのはこの布石でもあった)、PSP版とセーブデータの共有が実現できていること、それがすでに実機で動いていることがわかる。

 この「MHP 3rd HD Ver.」は、SCEが新たに展開するPSPタイトルをPS3向けにカスタマイズした「PSP Remaster」の第1弾となる。

 コントローラーはもちろんPS3用のコントローラーで、待望の「右スティックでの視点操作」が可能になっている。なお「MHP 3rd HD Ver.」では、アドホック・パーティーを介すことでPSP版ユーザーとも協力プレイが可能。ダウンロードコンテンツも同様に楽しめるとのこと。さらに3D立体視にも対応している。

 ステージでは続いて、井上さんのプレイで「MHP 3rd HD Ver.」のジンオウガ1頭の狩猟を行うクエストに挑戦することに。途中通っていったユクモ村の様子も、集会浴場も、ゲーム内容はPSP版と変わりはない。だが、解像度が高くなって、クッキリとした画質はかなりのインパクトがあった。近くはもちろん遠くに至るまで綺麗でジャギーがなく、PSP版ではあまり気づかなかった細かなオブジェクトもよく見える。各所でPSP版と「MHP 3rd HD Ver.」を交互に切り替えると、その差に会場から声が挙がった。

 井上さんもこれには大興奮で、モニターに顔を近づけてじっと見入るほど。「村長、こういう感じやったんや!」と、PSP版だと細部がわからなかった外観を楽しんだり、クエストでもくっきりと細部までわかるジンオウガの姿を楽しみつつ、各種エフェクトの綺麗さやその迫力を堪能していた。井上さんはプレイ後に、「気持ちいいです。単純に気持ちいい。見とれちゃいましたね」とテンション高くコメントしていた。

 最後には「MHP 3rd HD Ver.」のプロモーション映像も公開された。この映像は「PSP Remaster」に関するこちらの記事で掲載しているので、ぜひご覧頂きたい。PSP版とのグラフィックスクオリティの差が非常にわかりやすい。


【「MHP 3rd HD Ver.」でクエストをプレイ】
井上さんが「MHP 3rd HD Ver.」でジンオウガ討伐にチャレンジ! 細部に至るまでクッキリとしたグラフィックに、大興奮&大満足の様子だった

こちらは「MHP 3rd HD Ver.」試遊スペースの様子
「MHP 3rd HD Ver.」は3D立体視にも対応している。会場ではその3Dという魅力も体験できた

 ステージイベント終了後は、この「MHP 3rd HD Ver.」がズラリと並べられ、はやくも試遊プレイができた。試遊では、村長クエストのジンオウガ討伐クエストに挑むというもので、12分のプレイができた。

 実際に画面を目の当たりにしてみると、その画質のクオリティの高さには印象が新たになるところがある。PSPではテレビ画面へ映像を出力することもできるが、それとは全く異なるものだ。細部や遠景に至るまで解像感があり、PSP版だとちらちらと映っていたものが全てくっきりとしている。

 肝心の操作だが、やはり右スティックで視点を動かせるのは遊びやすい。視点操作の感触はPSP版の方向キー同様に上下に段階があるもの。できればシームレスに動くようになって欲しいところもあるが、右スティックが使えるというだけでも相当に嬉しい。

 右スティックの対応以外は、基本的にPSP版と同じ。L2/R2は操作が割り当てられていなかった。方向キーでも視点操作できるので、ついクセで、PSPのように方向キーで視点操作してしまう時もあったのだが、これは逆に言うと、PSPで慣れたモンハン持ちスタイルでもプレイが可能ということでもある。

 なお、気になるアドホック・パーティーを介しての協力プレイだが、これについては詳細がまだ掴めない。集会浴場の入り口ではオフライン、オンラインをPSP版同様に選ぶようになっていたのだが、ここがどうなるかはまだわからない。ステージイベントでも辻本氏から、「通信プレイについては現在開発中で、まだお見せできない」とコメントされていたので、続報を待ちたいところだ。

 試遊プレイの横では、3D対応テレビによる3D立体視も観ることができた。こちらはスタッフがプレイしているところを、3Dグラスをかけて観られるというスタイル。

 実際に観てみると、フィールドに3Dの奥行きがあり、自分のキャラクターは中心に浮かび上がるように映っていた。モンスター遠くからこちらに突進してくると、HD化されたくっきりと見える迫力に加え、3D立体視によって奥から近づいてくる迫力がよりはっきりと感じられるようになっていた。プラスアルファの魅力として、ぜひ体験してもらいたいところだ。




■ 「モンハン日記 ぽかぽかアイルー村G」の最新プロモーション映像を公開!

プロデューサーの小嶋慎太郎氏が「モンハン日記 ぽかぽかアイルー村G」最新情報を紹介

 8月25日に発売予定のPSP用アイルーフライフ「モンハン日記 ぽかぽかアイルー村G」の最新情報や最新プロモーション映像を公開した。

 ステージにはプロデューサーの小嶋慎太郎氏が登場。まず最新プロモーション映像を上映。映像では、謎の巨大遺跡を発見したり、広い海の上で遭難しているかのようなイカダに乗って釣りをし、大物を釣り上げているアイルーたち、光るキノコを掘り出して目をときめかせるアイルー、雪山を進んで洞窟に入ったものの巨大なモンスターに追いかけられたりと、前作をベースにパワーアップしていることがわかるシーンが盛り込まれていた。

 最後には、月夜に浮かび上がる大きな獣の姿が。これはもう、「MHP 3rd」の代名詞でもある、あのモンスターに違いないだろう。かわいらしいアイルーたちのコミカルな魅力は健在で新要素や新情報など、今後どんどんと出していくとのこと。期待していきたい。





■ “トヨタ”、“USJ”、“サンリオピューロランド”とのビッグコラボレーション実現! “ユニクロ・UT”とのコラボ第2弾も

 インパクト抜群なトヨタ自動車とのコラボレーション。ステージ横には大きな、白い布で隠された物が最初からあったのだが、なんとこれがモンハンのオフィシャルカーだった。

 車は2台あり、1台は「MHP 3rd」とのコラボレーションで、車種は「VOXY」。ボンネットには紋章、側面には「MHP 3rd」のロゴやハンターとアイルーたちが描かれている。もう一台は、「ぽかぽかアイルー村」とのコラボレーションで、車種は「ラクティス」。コミカルなアイルーたちや足跡がそこかしこに描かれたかわいらしいデザインになっている。辻本氏によれば、「もしかしたら街で見かけることがある、かも?」とのことだ。


【トヨタ自動車よりモンハンオフィシャルカー登場!】

 なんとユニバーサル・スタジオ・ジャパンと「MHP 3rd」のコラボレーションイベントが実現! 2011年8月から開催予定ということで、詳細はまだ明かされていないが、“今までにない最高のクオリティで、本物のスケール感を実感できる特別なイベント”と紹介されている。

 辻本氏によれば、こちらは今まさにどんな内容にするのか協議を詰めているところだという。ティザーサイトが公開されているので、そちらもぜひチェック頂きたい。


【ユニバーサル・スタジオ・ジャパンでモンハンコラボイベント!】

 「ぽかぽかアイルー村G」は、前作でも行ったハローキティとのコラボレーションをさらにパワーアップ! サンリオピューロランドで「ぽかぽかフェスタ in サンリオピューロランド」というコラボイベントが開催される。

 開催期間は7月16日から8月31日までで、館内では、アイルーとキティちゃんがダンスで贈るオリジナルショーや、フェアリーランドシアターでのゲーム、館内に隠れているアイルー& メラルーを探すゲームなど、他にも盛りだくさんのイベントとなるそうだ。


【サンリオピューロランドでアイルーとハローキティが共演!】

 ユニクロ・UTとのコラボレーションTシャツ第2弾も登場。7月2日発売で、各1,500円。全12色柄となっている。ステージでは、辻本氏がそのうちのひとつを着用して登場。前には乱入クエストの「WARNING! 」の文字、裏にはエビルジョーが描かれているもので、遊び心のあるデザインになっていた。


【ユニクロ・UTからモンハンコラボTシャツ第2弾】




■ 延期されていた「モンハンフェスタ'11」の開催が決定! 被災した狩友を救う“モンハン基金”も

 東日本大震災による各方面への深刻な影響を受け、開催が中止された「モンハンフェスタ'11」の開催が決定した。日程は以下のようになっている。なお、当初開催が予定されていて仙台大会については、今回は開催を見送ることになったとのことだ。

    ・地区大会スケジュール
    7月16日 <名古屋大会>ポートメッセなごや
    7月31日 <東京大会>幕張メッセ
    8月 7日 <福岡大会>西日本総合展示場
    8月14日 <札幌大会>札幌コンベンションセンター
    8月28日 <大阪大会>インテックス大阪
    10月上旬予定 <決勝大会>都内ホール予定

 なお、このモンハンフェスタ'11の開催にあわせ、「モンハン募金」口座を開設。東北地方のハンターをはじめ、被災された方々へ支援するということだ。各会場では募金箱を設置するほか、各種アトラクションの収益金の一部を義援金とするとのことだ。また、支援プロジェクトとして、「モンスターハンター チャリティーTシャツ」もイーカプコンにて販売される。


【モンハンフェスタ'11開催決定! 「モンハン募金」も開設】




■ そのほか、会場の様子など


【iPhone/iPad/iPod touch 『モンスターハンターダイナミックハンティング』】


【会場からの質問コーナー】
来場者から寄せられた質問に答えるコーナーでは、「新作はいつ? 」という質問が多く、人気の高さゆえに困惑するという場面も。グッズ展開やコラボ展開など、まだまだ精力的に行っていくということだ


【会場では夜店チックなアトラクションも】


【会場の様子 限定オトモアイルー配信所やイラスト展示】


【グッズ販売】


【カプコンフィギュアビルダー ジンオウガも展示】

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(2011年 5月 22日)

[Reported by 山村智美]