写真はサイン会中で18時ごろの現場の様子だが、その時間でもご覧のような大盛況。ちなみに写真に写っていない左側にも、ダウンロードした体験版で遊ぶ人たちの姿がたくさんいた

　セガは2月24日発売予定のPSP用RPG「ファンタシースターポータブル2インフィニティ」の店頭体験会&サイン会を開催した。

　この体験会は全国11都市、合計19店舗で順次開催されるもので、その初日となる1月15日には、東京、大阪、熊本でイベントが行なわれた。このうち、東京の「ヨドバシカメラマルチメディアAkiba」で開催された模様をお伝えしよう。

　「ヨドバシカメラマルチメディアAkiba」では、店頭体験会だけでなくプロデューサーの酒井智史氏、シニアディレクターの寺田貴治氏、ディレクターの菅沼 裕氏によるサイン会も実施された。なお、酒井氏、寺田氏への合同インタビューも行なわれ、その内容は後半にまとめている。そちらもご覧頂きたい。

　体験会は8台が用意され、4人ずつのパーティーでミッションに挑むという形式で行なわれた。朝10時から実施された体験会のプレイの列は途絶えることがなく、最長で2時間待ちにもなったという。のべ500～600人ほどの人がプレイしたようだ。

　陽が落ちる頃になると冷え込みもかなりのものになったのだが、それでも人だかりが消えることはなく、夜にはサイン会もあるということもあり、人だかりは大きくなるばかり。会場のキャパシティを越えるほどの盛況ぶりを見せていた。

　サイン会では事前に整理券が配布されたのだが、それが配り終わるのも一瞬。配布開始から数分と経たずに予定数に達していた。場所が場所だけに当イベントを知らずに通りがかったゲームファンも多くいたかと思うが、周囲からはその盛り上がりぶりに驚く声が聞こえてきたほど。

　印象的だったのは酒井氏をはじめとした開発スタッフの人気の高さ。酒井氏が到着して会場に姿を見せると、周囲からは「酒井さんがきた、酒井さんがきた」と声が聞こえ、ファンが自然と集まっていた。サイン中にはファンと気さくにコミュニケーションを取っていて、その親しみやすさが人気の原動力なのではと思える光景だった。また、ゲームにもその親しみやすさがうまく発揮されているところも魅力なのではなかろうか。

体験会の様子。夕方17時の時点でも1時間待ちとなっていた。使用されているモニタもPSP対応表示の豪華な環境だ
こちらは酒井氏、寺田氏、体調不良のため遅れて参加となった菅沼氏によるサイン会の模様。緊張している様子の人には酒井氏のほうから会話を切り出したりと、サービス満点の丁寧な対応
こちらは会場限定スペシャルキャラクターの配布場所。この体験会ではすれ違い通信によるキャラクター配布が予定されていたが、当日は人が多すぎて混線したのか通信がしづらくなっていたようで、マルチモードでの受け渡しを行なっていた。右の写真はソフトと同日に発売される「ファンタシースターポータブル2 インフィニティ プレミアムボックス」のプレミアム・ポーチと、「ハッピーラッピーセット」のラッピーぬいぐるみポーチ

　なお、冒頭でも記述したように、こちらの体験会は今後も全国11都市で開催される。会場では体験プレイのほかに、体験版のインストールサービスや、フレンドサーチ機能を使った「すれ違い配信」によるスペシャルフレンドキャラクターの配信もされている。今回の体験会のためだけに制作された、会場限定スペシャルキャラクターということなので、ぜひ機会を逃さずにゲットしてもらいたい。今後の開催予定は以下の通りだ。

■ プロデューサー酒井氏、シニアディレクター寺田へインタビュー。体験版の出足は前作の倍以上！

　プロデューサーの酒井智史氏、シニアディレクターの寺田貴治氏にお答えいただいた合同インタビューの内容をお伝えしよう。

大阪の体験会に行き、そのまま秋葉原での体験会へ足を運んだ酒井氏。当日は寒さも厳しく、疲労は相当なものだろうと推察されるが、ファンの声に精一杯応えていた

―― サイン会の手応えはいかがでしたか？

酒井智史氏：皆さんの“期待感”というものがすごく伝わってくるサイン会でした。今までよりもさらに、今回の「ファンタシースターポータブル2 インフィニティ」に対する手応えを感じられました。

寺田貴治氏：寒い中にも関わらずお集まりいただいて、人気の高まりを感じています。そんなみんなの期待に負けない作品に仕上がっていると思いますので。ぜひ遊んでもらいたいと思います。

―― 体験版の配信が1月11日から始まりましたが、その反響というのはいかがですか？

酒井氏：初日のダウンロード数が前作の倍以上という報告をいただきまして、出足としては非常に好調ということです。体験会も盛況で、前作よりもさらに手応えを感じています。

寺田氏：体験版をみなさんが遊んでくれたという声をネット上などいろいろと見かけまして。でも、体験版はいっぱい詰め込まれているようで実は製品版のほんの一部だけでしかないので、製品版にも期待していただければと思います。

―― 酒井プロデューサーは、本日のヨドバシカメラの店頭体験会の前に、大阪のソフマップなんば店ザウルス1での店頭体験会にも駆けつけたということですが。

酒井氏：大阪での体験会にもかなりの人が集まっていただいて、予約もたくさんいただけたということでした。体験プレイは人が集まりすぎて、途中で打ち切らなければならなかったほどだったということで、本当にありがたいことだと思っています。

シニアディレクターの寺田貴治氏はすれ違い通信等の新要素搭載の経緯や、今後のコラボレーションについて語ってくれた

―― 今作では、すれ違い通信という新しい要素が入り、キャラクターなどを交換できるようになりました。本日は酒井プロデューサーも体験版ですれ違い通信を試されたそうですが。

酒井氏：実は、ここでもすれ違い通信をやろうとしたんですが、今回はあまりに人が多すぎて混線してしまい、なかなかすれ違えないという状況に陥っています（笑）。でも、マルチモードでの通信でも同じように配布できるので、今回はそれで配る方式にさせてもらいました。混線しないような普通の状況であれば、問題なくすれ違えると思いますので。今回は、マルチでのプレイだけでなく、すれ違いというちょっと“ゆるめの繋がり”も入れてみましたので、そういった楽しみも増えたかなと思います。

寺田氏：すれ違い通信は酒井のほうから「入れよう！」と強く要望があって決まったような仕様で。アドホックのマルチモード、インターネットのマルチモード、すれ違いの要素と全部制覇していますから。「通信機能ではうちが1番だよ！」ということをアピールしていきたいと思います。

―― 2011年の2月5日から“ファンタシースターポータブル2 インフィニティ 全国ファン感謝祭2011”が開催されますが、そちらについての意気込みをお聞かせいただけますか？

酒井氏：前回の「ファンタシースターポータブル2」のときは、全国大会ということでゲーム大会だけだったんですが、今回はファンの方全員が楽しめるイベントにしようということで、ステージイベントや物販コーナーなども用意していますので。お友だちを誘って遊びに来てただければと思います。

寺田氏：もちろん“リトルウィンググランプリ”の続編として、グラール最速ナンバーワンを決める“インフィニティグランプリ”も熱く展開しますので。腕に自信のある方はぜひチャレンジしてください。

―― 今後もまだまだたくさんのコラボレーションの発表が予定されているのでしょうか？

酒井氏：そうですね。今後もまだ発表していないコラボレーションがいくつか……ありますので(笑)。

寺田氏：いやいや、コラボレーションはまだこんなに(手を大きく広げて)ありますよ(笑)。まだこれぐらい(先に広げた手の半分もいかない程度)しか発表していません。トータルするとすごい数になりますよ。

酒井氏：“ファンタシースターポータブル2 インフィニティ 全国ファン感謝祭2011”でも新しいコラボレーションを発表しようと思っていますので。そちらもぜひ期待していただきたいと思います。

今後は、順次開催される体験会、さらに「ファンタシースターポータブル2インフィニティ 全国ファン感謝祭2011」、そしてソフトの発売と、一気に駆け抜けることとなる。その初日となった

―― 「ファンタシースターオンライン」の発売から10年が経ちました。今後の意気込みをお聞かせいただければ。

酒井氏：この10年間には、山あり谷ありとありましたが、今回、こういう形で10周年記念作品を送り出せるということは非常にうれしく思っていますし、支えて下さったファンの方々に感謝したいと思います。「ファンタシースターポータブル2 インフィニティ」はもちろん、「ファンタシースターオンライン2」にも期待していただいて、これからも、どんどん「ファンタシースター」シリーズを盛り上げていきたいと思います。

寺田氏：10周年ということで、その記念すべき時に自分もクリエイターとして参加できていることを非常に光栄だなと思っています。ユーザーのみなさんも、遊ぶことで世界を作ってくれているという意味で、同じ作り手だと思いますので。みんなで10周年を盛り上げてもらいたいなと思います。

―― では、最後にファンの方々へメッセージを。

酒井氏：10周年ということで気合いの入ったすごい作品に、無限に楽しめる作品になっています。シリーズをプレイしてくださっている方にも、初めての方にもオススメできる作品に仕上がっていると思いますので。ぜひ遊んでみてください。体験版も配信しておりますので、ダウンロードしてプレイしてみてください！

―― ありがとうございました。

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