コーエー、「金色のコルダ ステラ・ミュージカル」製作発表

「金色のコルダ」がミュージカル化、キャストは“イケメン新世代”


3月19日~24日 開催

会場:天王洲 銀河劇場



ミュージカルで「金色のコルダ」のキャラクターを演じる男性陣。左から進藤学、小関裕太、川村聖斗、三上俊、高橋優太、吉野晃一、吉原シュート(敬称略)

 株式会社コーエーが発売する女性向け恋愛ゲーム「金色のコルダ」をミュージカル化した「ネオロマンスステージ 金色のコルダ ステラ・ミュージカル」が、3月19日より東京・品川区にある「天王洲 銀河劇場」にて上演される。期間は3月19日から24日の6日間で全10回公演。コーエーのほか、株式会社アサツーディ・ケイ、株式会社アニプレックス、株式会社キョードーファクトリー、株式会社ムービックが製作に携わる。

 「金色のコルダ」は、コーエーの女性向け恋愛ゲーム「ネオロマンスシリーズ」第3弾として2003年9月に発売。シリーズ30万本を売り上げ、同年より白泉社で漫画連載も開始。2006年にはTVアニメも放映された。また、今年の2月25日には、プレイステーション 2/PSP向けにシリーズ最新作「金色のコルダ3」の発売が予定されている。

 ミュージカルの脚本・演出を担当するのは、「エンタの神様」や「世界!弾丸トラベラー」などの構成などを手がける放送作家・脚本家のカニリカ氏。音楽は、朝の連続テレビ小説「だんだん」やTBS系連続ドラマ「小公女セイラ」などを手がけた村松崇継氏が担当する。

 17日に行なわれた製作発表会では“イケメン新世代”と紹介された出演者らが登壇し、抱負を語った。今回のミュージカル化にあたり、脚本および演出を担当するカニリカ氏は、「いかにオリジナルの『金色のコルダ』の世界観を壊さずに、ミュージカル版を作るかを考えました」と言い、原作に沿ったキャストを選出するため、出演者はすべてオーディションで選考したという。

 「オリジナルキャラクターの雰囲気や性格に近い人、あるいは意外とこの人が演じると面白いかも、という観点でキャストを選びました。フレッシュで多彩な顔ぶれが揃ったと自負しています。特にイケメンは厳しく選んだつもりです」(カニリカ氏)。ミュージカル版にしか出てこない3名のオリジナルキャラクターも存在するという。

 音楽一家の家庭で育った“クールなツンデレ”月森蓮役には、劇団Studio Lifeで女性役を多く演じてきた三上俊さん。また、兄貴肌で面倒見のよい土浦梁太郎役は、第19回「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」でフォトジェニック賞を受賞し、ミュージカル「テニスの王子様」では4代目乾貞治役を担当した高橋優太さんが演じる。

 優等生の柚木梓馬役には、「紫色の髪も似合うようなミステリアスな雰囲気で審査員のハートを掴んだ」(カニリカ氏)という川村聖斗さん。明るく活発な火原和樹役は、初オーディションとして奈良から上京してきた吉野晃一さん、音楽を愛する物静かな美少年・志水桂一役は、「音楽や昼寝が好きなど、共通点が多い」と語った14歳の小関裕太さんが務める。


月森蓮役の三上俊さん。「女性役を多く演じてきたので、新しい挑戦となる。原作の世界観を大事に作り上げたい」とコメント土浦梁太郎役の高橋優太さん。「土浦梁太郎役は男らしい男。音楽家に対する思いも表現できたら」と語る柚木梓馬役の川村聖斗さんは「家のことなどで閉じ込めてしまう、柚木梓馬の気持ちを表現したい」と語った

火原和樹役の吉野晃一さん。「ミュージカルは初めて。本当に火原和樹になれるよう頑張ります」とコメント志水桂一役の小関裕太さんはカニリカ氏から「おっとりした不思議ちゃんで、志水と重なって見える」紹介された

 音楽科OBの大学生・王崎信武役には、「癒し系のやさしさと大人の色気で、生徒ではない」(カニリカ氏)と紹介された吉原シュートさん。また、先生役の金澤紘人役は“いい感じでやる気なさげ”の雰囲気が評価され、審査員の満場一致で決定したという進藤学さんが演じる。進藤学さんは「また学生役ができるかと思ったら先生役だった」とコメントし、会場を沸かせた。

王崎信武役の吉原シュートさん金澤紘人役の進藤学さん

 このほか、ヒロインの日野香穂子役として、雑誌「Seventeen」の専属モデルなどを務める岡本あずささん(森咲樹さんとのWキャスト)が登壇した。岡本あずささんは、中学校時代に吹奏楽部に所属していたといい、「出演が決まったときは嬉しかった。コルダのファンの期待に応えたい」と笑顔を見せた。香穂子に魔法のヴァイオリンを授ける妖精・リリ役は、堀内まり菜さんと山内亜美さんのWキャストとなる。

日野香穂子役(Wキャスト)の岡本あずささんリリ役(Wキャスト)の堀内まり菜さん(左)と山内亜美さん(右)

 「金色のコルダ ステラ・ミュージカル」のプロデューサーを務めるキョードーファクトリー代表取締役社長の前田三郎氏は、ミュージカル展開の理由について「コーエーさんの作品の中で最も音楽性が高い」ことを挙げた。また、「いつの時代も失ってはならない、人を慈しむという気持ちをテーマに製作していきたい」とミュージカルへの思いを語った。

 「ネオロマンスステージ 金色のコルダ ステラ・ミュージカル」は、3月19日から24日までの6日間、東京・品川区の「天王洲 銀河劇場」で上演される。チケット価格はSS席・8,800円、S席・7,800円、A席・5,800円、ファミリーシート(ペア)・6,000円。チケットの販売は、1月20日から27日までGAMECITY優先販売、プレイガイド先行販売は1月26日から31日まで。一般販売は2月6日から開始され、キョードー東京、電子チケットぴあ、イープラス、ローソンチケット、CNプレイガイド、銀河劇場チケットセンターにて取り扱われる。

放送作家・脚本家・演出家のカニリカ氏。「金色のコルダ ステラ・ミュージカル」の脚本・演出を務める発表会場では、作中で舞台となる星奏学院の制服もディスプレイされていた。星奏学院では普通科と音楽科が併設されており、グレーは普通科の制服、白は音楽科の制服となる

(C)呉由姫/白泉社/KOEI Co., Ltd. (C)コルダミュージカル製作委員会

(2010年 1月 18日)

[Reported by 川村章]