「ドラゴンクエストIX」発売レポート ~秋葉原編~
ヨドバシカメラマルチメディアAkibaに約250人の行列


7月11日 発売

価格:5,980円

CEROレーティング:A(全年齢対象)


 7月11日7時、株式会社スクウェア・エニックスのニンテンドーDS用RPG「ドラゴンクエストIX 星空の守り人」が発売された。秋葉原では、ヨドバシカメラマルチメディアAkibaをはじめ、ソフマップ本館/アミューズメント館、アソビットゲームシティ、AKIHABARA ゲーマーズ本店といった量販店が7時より販売を開始していた。

 「ドラゴンクエスト」シリーズといえば、一昔前までは発売当日にはどの量販店にも行列ができていた。しかし昨今、インターネットやコンビニエンスストアなどでもゲームソフトが取り扱われるようになり、わざわざ電車に乗ってちょっと遠くの量販店まで足を運ばなくてもソフトを入手できる時代になってきた。

 「今の時代に、果たして行列なんてできるのか?」と一抹の不安を抱きつつ秋葉原に足を運び、7時から販売を開始すると事前に告知されていた量販店をのぞいてみた。ソフマップ本館/アミューズメント館、アソビットゲームシティ、AKIHABARA ゲーマーズ本店と順に足を運んでみたが、6時30分くらいでの行列の人数は、ソフマップ本館/アミューズメント館が合計で約50人で、アソビットゲームシティが約10人、AKIHABARA ゲーマーズ本店にいたっては1人しかいないという状況だった。

ソフマップアミューズメント館の様子アソビットゲームシティの様子

 そんな中、「ドラゴンクエストVIII」が発売された時には存在しなかった量販店として、秋葉原でも最大級の規模を誇るヨドバシカメラマルチメディアAkibaには、第1エントランスに約120人の行列が形成されていた。その後も人の数は徐々に増え続け、開店5分前の6時55分頃には第2エントランスまで伸び、その数は約250人にまで達した。

 行列の先頭に並んでいた足立区の男性は「11日の4時30分頃から並んでます。10日の22時に1度来てみたんですが誰もいなかったので、近場で時間を潰してきました」と話してくれた。ちなみにこの男性は、「ドラゴンクエスト」シリーズを全作品プレイしているそうだ。

 7時の開店後は、ソフトのみの購入者を1Fに、DSi本体やアクセサリー、関連書籍なども一緒に購入する人を6Fに誘導。各階で5台ずつ計10台用意されたレジをフル回転させ、大きな混乱もなく7時30分頃には行列も解消された。レジが空くとすぐにスタッフが「3番レジへどうぞ」という具合に客を誘導し、手際よく行列をさばいていたのが印象的だった。

 結果的には、「ドラゴンクエストVIII」の発売日には中央通り沿いの各量販店にばらけていた人が、ヨドバシカメラマルチメディアAkibaに集まってきたといった印象を受けた。

 果たして、続編となる「ドラゴンクエストX」の発売日にも同規模の行列が形成されるのだろうか?販路の拡大により、ソフトを入手しやすくなったのは喜ばしいことだが、オールドゲーマーとしては近い将来、“記念行事”的な印象が強くなったきた行列を見られなくなるのではないかと少し寂しい気分にもなった。

第1エントランスだけでも約120人の行列を形成。行列の構成としては、年齢層は20代から30代といった印象でほとんどが男性。ただ、女性の姿もちらほらと見受けられた開店20分前くらいには、第2エントランスまで行列が伸びていたスタッフの手際のよい誘導により、約30分後には行列は解消された


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(2009年7月11日)

[Reported by 中野信二 ]