ニュース

ずんだもん公式、イラストの改変「どんどんやって」

ネットミーム「ずんだどん」を念頭か

12月9日 投稿

東北応援キャラクター ずんだもん

 東北地方の応援キャラクター・ずんだもんの公式は12月9日、イラストの改変について「どんどんやってください」とXにて投稿した。

 「ずんだもん」は、SSS合同会社が運営する「東北ずん子・ずんだもん」プロジェクトより誕生した東北応援キャラクター。仙台名物のずんだ餅をモチーフにしており、緑色の髪の毛や衣装、語尾に「~(な)のだ」が付くという独特な喋り方(CV:伊藤ゆいなさん)などが特徴となっている。

 同プロジェクトのキャラクターについてはクリエイターによる非商用利用を可能としており、公式ページにて素材に使えるイラストや3Dデータが用意されている。

 なお、キャラクターの利用方法については公式ページの「利用手引」から確認でき、使ってはいけないケースとして「イメージが悪くなるもの、公序良俗に反するもの、政治、宗教が関係するもの」はNGとしつつ、一般的なキャラクターよりも制限が少なく、基本的にイメージを極端に悪くするものでなければ大丈夫としている。

□「東北ずん子・ずんだもんプロジェクト キャラクター利用の手引き」のページ

 今回の公式Xの投稿はその「利用手引」の一部を切り取ったものとなっているのだが、その背景にはXでトレンドにも挙がり、現在ネットミームとして注目を集める通称「ずんだどん」なるイラストが登場したことが発端だと思われる。

 「ずんだどん」は、「ずんだもん」から派生した非公式キャラクター。元々は漫画家の霧隠サブロー氏がXで「ずんだもんは身長198センチ体重160キロの36歳の巨漢で〜」などと呟いたことがきっかけで、これを基にしたイラストをpixivやskebなどで活動するイラストレーター・味噌グラム氏がXに投稿。「ずんだもん」と題されたそのイラストには緑色の髪の毛、衣装など若干の面影は残しつつも、オリジナル「ずんだもん」とはかけ離れた衝撃の姿が描かれており、そのイラストが拡散されるとSNSを中心に一気に話題に。現在、妖怪「ずんだどん」として注目が集まっている。

 この通称「ずんだどん」に関しては、キャラクターの「利用手引」にある“イメージが悪くなるもの”に該当するかと思いきや、「ずんだもん」の公式は関連する投稿をリポストするなどしていることから、どうやら「ずんだどん」を認識&容認しているものと思われ、今回の「どんどんやってください」発言は、この「ずんだどん」フィーバーを歓迎しているようにも捉えられる。

 今後もこういったキャラクターを利用したユニークなイラストが登場するのは個人的にとても楽しみだが、公式素材を使用する際などはしっかりと規約や利用手引などを確認したうえで楽しんでいただければと思う。

「東北ずん子・ずんだもんプロジェクト キャラクター利用の手引き」ページより