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展覧会「士郎正宗の世界展~『攻殻機動隊』と創造の軌跡~」が東京・世田谷文学館にて開催決定!
士郎正宗氏の代表作品が一堂に集うデザインのキービジュアル公開
2024年11月18日 17:00
- 【士郎正宗の世界展~「攻殻機動隊」と創造の軌跡~】
- 2025年4月12日~8月17日 開催予定
- 会場:東京都世田谷区「世田谷文学館」
パルコは、東京都世田谷区にある「世田谷文学館」にて展覧会「士郎正宗の世界展~『攻殻機動隊』と創造の軌跡~」を2025年4月12日から8月17日まで開催する。合わせて、同展覧会のキービジュアルも公開された。
マンガ家でイラストレーターの士郎正宗氏は、作品が発表された1980~90年代当時はまだ世に浸透していなかった先端技術の情報を独自の感覚で捉え、世界でいち早く電脳化する未来をマンガで表現してきた。
「世田谷文学館」の開館30周年を記念して開催される本展覧会では、士郎正宗氏の代表作の1つである「攻殻機動隊」を中心に、初期作品「ブラックマジック」から「アップルシード」、「ドミニオン」、「仙術超攻殻オリオン」、そして現在に至るまでの軌跡を辿ることができる展示内容が予定されており、同氏の創作の世界の全貌を間近で鑑賞することができる。また、今回公開されたキービジュアルは「攻殻機動隊」をはじめ、士郎正宗氏の代表作品が一堂に集うデザインとなっている。
展覧会では多数のオリジナルグッズや、ブランドコラボグッズ、そしてアーティストとのコラボレーションも予定されている。グッズ・券売情報などは、今後「士郎正宗の世界展」公式ウェブサイトや公式SNSで公開される。
「士郎正宗の世界展~『攻殻機動隊』と創造の軌跡~」
会期:2025年4月12日~8月17日※月曜日は休館日(祝日の場合は開館、翌平日休館)
会場:世田谷文学館(東京都世田谷区南烏山1丁目10-10)
主催:世田谷文学館、講談社、パルコ
企画協力:青心社
特別協力:士郎正宗
チケット料金:一般 1,500円 ※学生含む各種割引有り ※グッズ付きチケットも販売予定。
(敬称略)
代表作紹介
1989年から講談社発行の雑誌「ヤングマガジン海賊版」で連載が始まったSF作品。高度情報化社会で起こる犯罪を未然に防ぐために作られた首相直轄の攻性組織「公安9課(攻殻機動隊)」の戦いを描いた物語である。人形使いと主人公の草薙素子が融合するまでを描いた「1」をはじめ、3冊の単行本が刊行されている。また数多くのアニメーションが制作されており、世界のクリエイターにも多くの影響を与えたと言われており、2017年にはハリウッドで実写映画化された。
初出は1983年2月に漫画研究団体「アトラス」から発行された同人誌。その後、1985年に青心社から商業本として刊行された士郎正宗の初期作品集。作品の舞台はユートピア実現のために、超巨人級のコンピューター「ネメシス」が政治を担う金星文明世界。ネメシスの創った末娘・テュフォンと執政官長ゼウスの対立をもとにいくつかのストーリーが読み切り形式で描かれている。単行本に収録されている「BOOBY TRAP」は、著者自らがアニメーターの北久保弘之氏と共同で監督を務めてOVAにもなっている。
雑誌での連載を経ず、1985年から完全描き下ろしで発表され、士郎正宗氏の名前をメジャーにした作品。第五次大戦後、廃墟となった街で生きていたSWATのデュナンと全身サイボーグのブリアレオスが、理想郷ともいえる立体都市・オリュンポスに連れてこられ、都市の中で胎動していた様々な陰謀に巻き込まれていくSFアクション。単行本は第4巻まで刊行されており、OVA、劇場アニメ、テレビアニメなどの形式でアニメーションも制作されている。
青心社発行の雑誌「コミックガイア」で連載されたものを大幅加筆して1991年に単行本化したファンタジー作品。大法師のフゼン道人が暗黒神スサノオを召喚して、大銀河帝国を九頭龍から守ろうとするストーリーだが、日本神話やクトゥルー神話に易経や科学の知識が加わり、コメディながら重厚な世界観が作られている。随所に出てくる科学と易学がミックスされた造語も本作の魅力である。2010年には、3Dで短編アニメーションが制作されている。
愛機の小型戦車・ボナパルトを操るレオナが所属する警察戦車隊と悪党の武悪一味の戦いをコミカルに描くSF痛快活劇。白泉社発行の雑誌「月刊コミコミ」に掲載されたものを中心に1986年に単行本化されるが、その後も収録物が追加され、現行の青心社発行の単行本になった。テレビ放送されたものも含めて3本のアニメーションが制作されている。