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ゲーム業界右肩上がり! CESA「ゲーム産業レポート2024」紹介【TGS2024】周辺産業含め平均年収708万円/初任給平均23.6万円

【東京ゲームショウ2024】

会期
ビジネスデイ:9月26日・27日 10時~17時
一般公開日:9月28日 10時~17時
      9月29日 9時30分~16時30分
会場:幕張メッセ 展示ホール1~11(千葉県千葉市美浜区中瀬2-1)

 一般社団法人コンピュータエンターテインメント協会(CESA)は、イベント「東京ゲームショウ2024」にて、「ゲーム産業レポート2024」を紹介した。

 紹介されたレポートでは、ゲーム産業全体の市場規模が4年間で約2倍に伸びているほか、鉄鋼など基幹産業に迫る勢いでコンテンツ産業の海外売上が伸びており、その中でもゲーム産業が6割を占めていることを確認できる。

 さらに、ゲーム関連企業が約20万人の雇用を創出。平均年収が708万円、初任給平均が23.6万円と賃上げも行なわれている。加えて、CESAの調査において小学生のなりたい職業1位でゲームクリエイターが1位、25年卒の文系/理系大学生対象の調査ではどちらもゲーム会社がランクインしている。

 なお、「ゲーム産業レポート2024」については完全版が12月20日に発売される。価格は55,000円。内容としては今回の発表も含めた市場動向、雇用動向などとなっている。

 また、ゲームクリエイターの人材育成に関する講演も実施。講演では文化庁主導の下、官民一体となってクリエイターの支援を行なう構想「トップゲームクリエイターズ・アカデミー(TGCA)」について語られた。構想では、単年度ではなく複数年にわたって世界的に活躍できるクリエイターを育成することを目的に、多岐にわたる分野の支援を行なうと発表。育成対象者毎に専用メンターが付き、クリエイティブアドバイザーとビジネスアドバイザーがそれを補助する形となる。

 対象者は国内のCESA会員企業のプロが選定し、国内外のイベント出展を基軸としてステップアップを目指すこととなる。「TGCA」の理事には、レベルファイブの代表取締役社長・日野晃博氏が就任。日野氏は「レイトン教授」や「ダンボール戦機」、「妖怪ウォッチ」などを手掛けたクリエイター。日野氏によればトップクリエイターは「本質的にゲームを作るのが好きな人たちだ」と語っており、「今回のプログラムではそういった方たちを支援したい」とコメントした。

【【TGS2024】CESA発表ステージ】
ディー・エヌ・エー代表取締役 CESA理事 CSR委員長 岡村慎吾氏
レベルファイブ代表取締役社長 日野晃博氏