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【gamescom2023】北アイルランド発風刺が効いた自転車配達ゲーム「Parcel Corps」

街を自転車でパルクールしながら、世界の平和を守れ!

【Parcel Corps】

2024年発売予定~

価格未定

 Level Infiniteは、ドイツで開催しているgamescomのビジネスエリアに、北アイルランドのBilly Goat Entertainmentが開発しているプレイステーション 5/Xbox Series X|S/Steam用「Parcel Corps」を出展し、新しいトレーラーを発表した。

【Parcel Corps Gameplay Trailer】

 トレーラには自転車が華麗にトリックを決めるシーンが収録されているが、謎の実写シーンもある。この実写シーンに出てくるレーシングスーツを着ている男性は、本作のディレクターWill Barr氏だ。このちょっとふざけたヨーロッパ的ギャグセンスは、ゲーム内の隅々に活かされている。

 本作は、フリーランスの自転車メッセンジャーになって、自転車でスケートボードやスノーボードのようなトリックを決めながら時間通りに、商品やメッセージを配達するというアクションゲーム。壁を走るウォールライド、低い障害物をギリギリまで体を倒してすり抜けるスライディング、自転車のフレームを使ったグラインド、高く飛び上がった先でポーズを決めるビッグエアといった様々なトリックを駆使して街を駆け回る。

【あらすじ】

 ライバル3社でしのぎを削っていた自転車メッセンジャーたちの前に、原油探査会社ポーラー・ペトロリアムPLCのCEO、リッチ・ヴィラネが現れる。ヴィラネの恐ろしい計画を阻止し、世界を救うためにおいしいものや貴重な小包み、機密書類を制限時間以内に届けよう。

 プレイヤーはニューアイランドの街に3社ある、自転車メッセンジャーのいずれかを選んでそこのスタッフとして仕事をする。3つの企業はそれぞれ、メカメカしいSF的ライダースーツを着用したアングロ・オーストラリアの新興企業「Wallaby Wheelers」、ブルックリン発祥の「East Coast Couriers」、ヨーロッパのプロ集団「Das-la Poste」と国際色豊か。

 マップには依頼を頼みたい人の位置が表示されている。そこにいくと看板にQRコード(ぽいもの)が書いてあるので、キャラクターが持っているスマホで読み取ると依頼人が現れるカットシーンがスタート。荷物を預かってクエストがスタートする。

 荷物を依頼してくる、バケモノとしか形容できないマグロの顔をした怪人だったり、頭にワインを装着していたりと、ぱっと見悪役にしか見えない怪しいキャラクターばかり。もしかすると、後々ストーリーとの絡みがでてくるのかもしれないが、ないかもしれない。

 依頼された荷物を預かると、制限時間が表示されて配達がスタートする。コントローラーの「A」ボタンで自転車をこぐ。連打するとどんどんスピードが上がっていく。左スティックで体の傾き、「RT」ボタンでブレーキと、後輪をロックさせるスキッドというトリックが使える。

 大人しく道を走っていては制限時間に間に合わないので、邪魔な人間や鳥は跳ね飛ばし、階段は火花を散らしながらレールスライド、床がなければ壁を走って最短距離で目的地を目指す。宛先の人物に無事荷物を送り届けることができればクリアとなる。クエストでは壊れ物を預かることもある。そんな時には割れ物のゲージが表示される。今回は確認できなかったが、おそらく失敗するとゲージが減っていくのだろうと思われる。

 ゲーム画面には、X(元ツイッター)やメッセンジャーなどの情報が、ゲーム実況中のオーバーレイのように重なっており、プレイヤーの動きに反応して、いろいろなメッセージが表示される。現在のところ日本語には対応していないので、メッセージお面白さを理解するハードルがやや高いのは残念だが、風刺のきいた悪乗りブラックジョークが好きなら、かなり楽しめそうなゲームだ。