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【gamescom2023】スマホ「Assassin's Creed Jade」は武侠物風の復讐譚、キャラメイクなど初の要素も

【Assassin's Creed Jade】

基本無料

 Level Infiniteは、UbisoftのAndroid/iOS用アクション「Assassin's Creed Jade」を、ドイツで開催しているgamescomに出展した。本作は、「アサシン クリード」シリーズとしては初めての本格的なモバイル向けのオープンワールドアクションアドベンチャー。試遊では、暗殺ミッションとそのあとに続くカットシーンの一部を見ることができた。

gamescom会場内の「Assassin's Creed Jade」ブース

初の統一王朝「秦」を舞台に、咸陽の都から万里の長城まで名所旧跡を回る

 タイトルやロゴにも使われているジェイドは日本ではヒスイと呼ば、中国では玉(ぎょく)と呼ばれる。中国では古代から装飾品などに使われており、中国を代表する宝石だ。

ヒスイをイメージしたタイトルロゴ

 中国を舞台にした「アサシン クリード」シリーズとしては、「アサシン クリード クロニクル」があるが、このタイトルは2Dアクションでスピンアウトという位置づけで、「アサシン クリード」本来の3Dのオープンワールドアクションとしては本作が初のアジア圏でのシリーズとなる。

古代中国が舞台のオープンワールド

 舞台となる時代は、紀元前220年頃の秦。始皇帝が中国を統一し、万里の長城の建設が始まった頃で、ゲーム内にも万里の長城が登場する。北方異民族から万里の長城を守るようなミッション、兵馬俑の秘密を解くミッションなどもあるようだ。もちろん秦の首都咸陽にも行くことができ、にぎわう都でのトレードも体験できる。

兵馬俑も登場する

スマホにコンソールのプレイフィールを完全移植

 最新のトレーラーでも見ることができるが、スマートフォン用のゲームとはいえ、コンソール用のゲームでできることはほぼ同じように行うことができる。暗殺アクションや剣、弓を使った攻撃、イーグルダイブなどはもちろん、例えば、屋根から屋根へパルクールで移動したり、細い紐の上を横切ったり、ロープを使って素早く上昇したり、手すりにぶら下がったまま敵を引きずりおとしたりと、「アサシン クリード」らしい自由度の高い多彩なアクションを楽しむことができる。

 そうなってくると、むしろ心配なのはボタンの多いコントローラーやキーボードでの操作をいかにしてスマホで再現するかということだろう。そのあたりを試遊で確かめることができた。通常の移動は画面左下あたりのバーチャルスティックで行なう。相手に近づいていくと、その時のシチュエーションで実行可能な操作が、画面右側に黄色いアイコンとして表示される。例えば草むらに侵入すればかがむことや、そこから攻撃するためのアイコンが。ビューポイントではシンクロが、敵の背後に回り込めば暗殺や剣で戦うためのアイコンが出てくる。

 暗殺ミッションに複数の攻略法があるのも、他のプラットフォームのタイトルと同様だ。ゴリ押しでもいいし、ステルスで暗殺者らしく殺すこともできる。

「アサシン クリード ヴァルハラ」にもあったようなマップもある

ストーリーは武侠ものに影響を受けた復讐もの

 「Assassin's Creed Jade」のストーリーは中国らしく武侠ものによくある復讐譚になっているらしい。試遊では、身分の高そうな服を着た若い男女が仲間として登場していた。3人がどういう関係なのか今回は不明だったが、今までのシリーズとは雰囲気が違うのは確かだ。

 自分のキャラクターは、今回シリーズでは初めてキャラメイクが可能になっている。主人公は男女から選び、その後はMMOのキャラメイクのように顔のパーツなどを細かく選択してオリジナルのキャラクターを作ることができる。また、名前も自分で決めることができる。

 秦の時代には「史記」にも登場する有名な暗殺者、荊軻(けいか)がいる。彼もストーリーに絡んでくるのかもしれない。広大な古代中国を舞台にどんな復讐譚が展開されるのか、サービス開始を楽しみに待とう。