ニュース

ゲームブック「ファイティング・ファンタジー・コレクション40周年記念 ~スティーブ・ジャクソン編~『サラモニスの秘密』」収録作品公開

【ファイティング・ファンタジー・コレクション40周年記念 ~スティーブ・ジャクソン編~「サラモニスの秘密」】

発売日:12月15日 予定

受注締切:10月13日(完全受注生産)

予定価格:8,580円

 SBクリエイティブは、12月15日に発売を予定しているゲームブック「ファイティング・ファンタジー・コレクション40周年記念 ~スティーブ・ジャクソン編~『サラモニスの秘密』」の収録作品を公開した。完全受注製品となり、全国の書店やネット書店で10月13日まで予約を受け付けている。予定価格は8,580円。

 本作は、1人用アナログRPG「ファイティング・ファンタジー」の40周年を記念して発売されるゲームブックの第2弾。スティーブ・ジャクソン氏の最新作「サラモニスの秘密」が収録されることは発表されていたが、今回「ソーサリー」四部作「シャムタンティ丘陵」、「罠の都カーレ」、「七匹の大蛇」、「王の冠」の収録が決定した。また、独立した書籍として「スペルブック」が同梱される。

「ファイティング・ファンタジー・コレクション40周年記念 ~スティーブ・ジャクソン編~『サラモニスの秘密』」

発売日:12月15日 発売
受注締切:10月13日(完全受注生産)
予定価格:8,580円
訳:安田均氏とグループSNE

【収録作品】
「シャムタンティ丘陵」
「罠の都カーレ」
「七匹の大蛇」
「王の冠」
「サラモニスの秘密」

ソーサリー スペルブック同梱
アドベンチャーシート(5枚)
豪華化粧箱

「ソーサリー」四部作について

 「ソーサリー」は、四部作からなる壮大なスケールの作品。広大なカーカバードの地をめぐる冒険の旅が描かれる。それぞれ単独の作品として遊ぶことも可能だが、前の巻で得た情報や物品が続刊で役立つなど、キャンペーン構造の作品ならではの仕掛けが多数盛り込まれており、長大な旅の規模感がプレイ体験を通じて実感できる。

 「ソーサリー」の最大の特徴は「呪文」。「ソーサリー」というタイトルの通り、本作では、ソーサリー(妖術)の活用が鍵を握る。呪文はプレーヤー自身が自分の頭に「記憶」しておく必要があり、使い方を間違えると有効に機能しない。呪文書はプレイ中に参照してはならず、この「呪文の記憶」というところにアナログゲームである本作ならではの体験的な仕掛けがある。

「サラモニスの秘密」

 「サラモニスの秘密」は、スティーブ・ジャクソン氏が、シリーズ40周年を記念して、36年ぶりに筆を執った最新作。舞台となるのは、アランシア北部にその名声を響き渡らせる古き都サモニス。本作の特徴は特筆すべき自由度の高さにあり、多岐にわたる冒険が描かれる。

原書の魅力を忠実に再現した4つのこだわり

 今回の「ソーサリー」復刻では、原書の持つ魅力を再現するべく随所にこだわっている。その中でも過去の邦訳版では再現されなかった仕様を4つ紹介する。

こだわり その1:カバーアートを完全再現

 1巻のマンティコアから始まる有名な「ソーサリー」のカバーアートのイラストには「裏面」が存在する。原書のカバーアートは横長のイラストで、本の裏表紙(表4側)にはシャムタンティ丘陵の風景が描かれている。この仕様は3巻まで共通しており、今回の復刻では、この美麗なイラストが忠実に再現された。

 なお、原書は英語のため横書きの左開き。対して日本の書籍は縦書きの右開きとなるため、日本語版ではイラストを反転した仕様となる。原書に忠実な「左開き版デザイン」のカバーも同梱されるため、自由にかけかえて元のイラストが持つ特有の雰囲気も堪能できる。

【第1巻「シャムタンティ丘陵」】
日本語版
オリジナル版を再現したかけかえカバー
【第2巻「罠の都カーレ」】
オリジナル版
【第3巻「七匹の大蛇」】
オリジナル版

こだわり その2:独立した「呪文書」を再現

 ZAPやHOTなどアルファベット3文字で構成される「ソーサリー」の呪文の数々。これらの呪文をプレーヤーみずからの頭に叩き込み、必要な局面で正しく活用していくのが本作の最大の魅力となる。これらの呪文を収録した呪文書である「スペルブック」は、従来の邦訳版では「巻末」に収録されるのが常だった。

 今回は、本家イギリスのボックス版の仕様を再現して「スペルブック」を独立した書籍として同梱。危険な冒険の旅に乗り出す前に、この呪文書を手にしてじっくりとソーサリー(妖術)を習得する、という体験ができる構成となっている。

【ソーサリー別冊スペルブック】
門外不出の書とされる「スペルブック」。カーカバードの危険な存在が呪文書を手にしてしまうことがないよう、本作の旅に「スペルブック」を持っていくことはできない。そのため、プレーヤーは旅立つ前に呪文を頭の中に叩き込み、出発後は呪文書を参照してはならないのだ

こだわり その3:最終戦が異なる最新版を採用

 今回の邦訳では、スティーブ・ジャクソン氏みずからの提案を受けて、最終戦の展開が異なる新バージョンが採用されている。このバージョンは、もともとデンマーク語版で生み出されたもので、マンパンにおける最終戦闘が、より複雑で緊張感あふれるものにアレンジされている。生みの親であるスティーブ・ジャクソン氏も、このアレンジを高く評価しており、今回の邦訳ではこのバージョンを推奨してきた。

 今回の「ソーサリー」翻訳では、スティーブ・ジャクソン氏本人からの貴重な意見もとりいれつつ、理想となる決定版が届けられる。

こだわり その4:各巻の書名を忠実に再現

 翻訳書の題名は「商品価値」も考慮して決定されることが多く、元の書籍とは異なる題名が付けられることも少なくない。それに対して、今回の「ソーサリー」の翻訳では原書の書名を忠実に再現。これは各巻の書名がそのまま「商品名」とならないボックスセットだからこそ実現できた仕様となる。

 第1巻「The Shamutanti Hills」は「シャムタンティ丘陵」とするなど、スティーブ・ジャクソン氏がつけた原題の雰囲気を、本来あるべき姿で再現している。

【第1巻 シャムタンティ丘陵】
マンパンの大魔術師に奪われた至宝「王の冠」を奪還するため長い冒険の旅が始まる。危険に満ちたシャムタンティ丘陵での冒険を描いた第1巻。原題は「The Shamutanti Hills」
【第2巻「罠の都カーレ」】
ジャバジ川を渡るべく、川にまたがる都市・カーレへと足を踏み入れる。そこは死の罠に満ち、犯罪者と怪物たちが巣くう混沌の都だった。原題は「Khare - Cityport of Traps」
【第3巻「七匹の大蛇」】
王の冠を奪還する極秘任務が敵に察知された。その情報を手に敵の本拠地へと向かう「七匹の大蛇」。広大なバクランドで緊迫した戦いを描く第3巻。原題は「The Seven Serpents」
【第4巻「王の冠」】
ついに物語は最終局面となるマンパンの砦へ。パラグラフ数800というファイティング・ファンタジー史上最大の規模で贈るシリーズ完結巻。原題は「The Crown of Kings」