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「ガンプラ」パッケージなど手掛ける天神英貴氏が贋作について注意喚起

偽アカウントがAI出力と思しきイラスト集をNFT市場で販売

2月28日 投稿

 イラストレーター・天神英貴氏は2月28日、自身のTwitterにてNFTマーケットプレイス「OpenSea」における詐欺作品集について注意喚起を行なった。

 天神英貴氏は、イラストレーター、メカ・デザイナー、マクロスビジュアルアーティストとして活動する人物。他にもカレイドスコープ所属の声優でもあるなど様々な顔を持つ。ガンプラ「MG」シリーズのパッケージデザインも手掛けるなど彼の絵を多くの場所で見られる。

 今回天神氏が注意喚起したのは、NFTの生成や管理・売買ができるNFTマーケットプレイス「OpenSea」における同氏の名前を騙った「エイプクンの世界」なる作品集について。同作品集の紹介文には「天神英貴氏が手掛けた~(中略)~。天神英貴氏の作風として知られる鮮やかな色彩と大胆なイメージは~(中略)~。」というように、まるで天神氏が同作品集を手掛けたように喧伝している。

 これを受けて天神氏は、自身のTwitterにて「(注意)私が全て製作したように表示していますが、詐欺です。購入しないようご注意ください。どう考えても天神の作風じゃ無いし」として、同作品集の内容を完全に否定している。

 また、当該の投稿に対してマクロス関連一部パッケージデザインを務める高橋賢治氏は「こりゃひどい……AI出力ですねこれ」とコメントしている。作品の数が2月に作られたばかりであるにも関わらず2月28日時点で500点余り用意されている他、同名で複数のアカウントを「OpenSea」内で確認できること、ラインナップされている作品の多くにAIが描く絵の特徴でもある手や指の不自然さが目立つことからも高橋氏の言が正しいと思われる。