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「ナウシカ」メイキング写真集「腐海創造 写真で見る造形プロセス」の新収録写真を公開

8m超えの「王蟲」製作風景など

【腐海創造 写真で見る造形プロセス】

3月2日 発売予定

価格:4,950円

 徳間書店は、写真集「腐海創造 写真で見る造形プロセス」を3月2日に発売する。価格は4,950円。

 本書籍は、「ジブリの大博覧会」、「アニメージュとジブリ展」で展示された「風の谷のナウシカ」の「腐海」をモチーフにした立体展示物の、ラフスケッチから造形、製作、完成までを徹底紹介するメイキング写真集。造形作品の現場に密着し、撮影された写真でプロセスが紹介している。

 解説は造形総指揮を務めた造形家・竹谷隆之氏自身によるもので、ジブリファン、竹谷隆之ファンのみならず、立体アートの数々を堪能でき、映画の製作現場に投げ込まれたかのような感覚を体験できる1冊となっている。

 今回公開された素材では、全長8メートルを超える「王蟲」の製作風景や、ラフスケッチ「巨神兵の残骸」など貴重な資料の一部を確認することができる。

【著者プロフィール】

竹谷隆之(たけや・たかゆき)

 造形家。1963年12月10日生まれ。北海道積丹町出身。阿佐谷美術専門学校卒業。モデルアート社に入社、独立後は映像、展示、ゲーム、トイ関連でキャラクターデザイン、アレンジ、造形を手がける。

 『巨神兵東京に現る』(2012)で巨神兵の雛形制作、映画『シン・ゴジラ』(2016)ではキャラクターデザイン、「ジブリの大博覧会・王蟲の世界」の雛形制作・造形監修。「アニメージュとジブリ展」では「風使いの腐海装束」などを制作。

 タケヤ式自在置物シリーズでは「ヘビケラ」、「王蟲」、「大王ヤンマ」、「トルメキア装甲兵」などの企画・デザインアレンジを担当。

 主な出版物 /「漁師の角度 完全増補改訂版」(講談社)、「造形のためのデザインとアレンジ 竹谷隆之精密デザイン画集」(グラフィック社)、「ROIDMUDE竹谷隆之 仮面ライダードライブ デザインワークス」(ホビージャパン社)、「畏怖の造形」(玄光社)など。

造形家・竹谷隆之氏
王蟲の世界:腐海は巨大化した菌類で形成された樹海である。陽の光は射さず、多種多様な蟲が棲んでいる。
王蟲の目:全長8メートルを超える、王蟲の製作風景。王蟲の目はプログラムされたタイミングで色が変わるようになっている。光漏れを防ぐ作業中。
「王蟲の世界」より:ヘビケラのシチュエーションは「生殖」。展示物は全高4メートルを超える。
巨神兵の残骸:最初のラフより 砂漠の中に埋もれるイメージ。
「腐海深部」より:森の人 全高5センチ。