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【TGS2022】GALLERIAブースで、未発表のIntel Arc搭載ゲーミングノートPCを発見!
2022年末までにIntel Arc搭載ゲーミングノートPCを2モデル発売予定
2022年9月16日 12:59
- 【GALLERIA UL7C-AA2】
- 年内発売開始
- 価格:未定
3年ぶりにリアル開催となった東京ゲームショウ2022に、サードウェーブのゲーミングPCブランド「GALLERIA」が出展を行った。GALLERIAが、東京ゲームショウに出展するのは今回が初めてとなるが、ブースの規模もかなり大きく、会期中は毎日ゲストを招いてさまざまなイベントが行われる。初日の15日は、オープニングイベントとして小藪千豊さんとMasuoさんのトークショーや、GALLERIAコラボDAYと題し、渋谷ハルさんやZelariさんらが参加したイベントが開催された。小籔さんとMasuoさんのトークショーはとても面白かったので、別途紹介する予定だが、ここではGALLERIAブースにひっそり参考出展されていた未発表の新製品「GALLERIA UL7C-AA2」を取り上げる。
巨大なブースにはイベントスペースや壁面フォトコーナーも
GALLERIAのブースは、ホール7のeスポーツコーナーにあり、eスポーツコーナーの中では最大面積を誇っていた。ブースは、イベントスペース、壁面フォトコーナー、Touch&Tryコーナー、コラボモデル展示コーナーの4つのコーナーから構成されており、イベント開催中は多くの観客が集まっていたほか、Touch&Tryコーナーでゲームをプレイする来場者も多かった。
Intel Arc搭載ゲーミングノートPCが密かに展示される
Touch&Tryコーナーには、GALLERIAブランドのゲーミングデスクトップPCやゲーミングノートPCが多数並んでおり、さまざまなゲームをプレイできるようになっていた。ここに並んでいた製品は基本的に全て発表済みの製品であるが、唯一未発表の製品を発見した。
それが「GALLERIA UL7C-AA2」である。GALLERIA UL7C-AA2は、15.6型WXUGA液晶(144Hz対応)を搭載したゲーミングノートPCだが、GPUとしてIntel Arc A730Mを搭載していることが特徴だ。
Intel Arcは、インテルの単体GPUなのだが、インテルが単体GPUをリリースするのは、1998年に登場したIntel 740以来であり、実に24年振りとなる。現在の単体GPU市場は、NVIDIAとAMDの2強で独占されており、その牙城に割って入るのはインテルといえどもそう簡単ではない。Intel Arcのうち、ノートPC用の4モデルは2022年3月に発表されたが、Intel Arcを搭載した製品はまだ数製品しか登場しておらず、特に日本メーカーの製品は皆無である。
今回展示されていたGALLERIA UL7C-AA2は、あくまで正式発表前の参考出品とのことだが、担当者に話を訊いたところ、2022年11月か12月には発売する予定で、恐らく日本メーカーの製品としてIntel Arcを初めて採用した製品になるだろうとのことだ。
ノートPCのGALLERIA Uシリーズはインテルと共同で設計・開発されたシリーズであり、GALLERIA UL7C-AA2も、インテルとの深い結びつきにより誕生した製品である。ノートPC向けのIntel Arcシリーズは、下位からA350M、A370M、A550M、A730M、A770Mの5モデルがあり、GALLERIA UL7C-AA2には上位から2番目のA730Mが搭載されている。A730Mは、グラフィックスメモリを12GB搭載し、コアの基本動作クロックは1100MHzである。インテルのレビュアーズガイドによれば、A730Mのベンチマーク結果は、GeForce RTX 3050 Tiを上回るとされているが、現状ではドライバの成熟度がNVIDIAやAMDに比べると低く、今後ドライバが成熟すれば、まだ性能が向上する可能性はある。
GALLERIA UL7C-AA2は、筐体やキーボードの設計も一新されており、現行のUシリーズに比べてキーボードの左右のスペースが広くなっている。なお、価格などは未定だが、スペック的にはミドルレンジクラスであり、現行のUシリーズよりは安くなりそうだ。また、GALLERIA UL7C-AA2だけでなく、下位のIntel Arc A370Mを搭載した製品も同時にリリースする予定とのことであり、正式発表に期待したい。