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ゲームOSとしての機能を強めるWindows 11

Game Passウィジェットにコントローラーバーなどを追加

【What's Next for Gaming】

6月9日発表

 Microsoftは、PC向けオペレーションシステムWindows 11のゲーム機能を強化する。現在、Windows Insider Programでテスト中で、近日中に実装される見込み。

【A Conversation with Xbox Leadership on Windows 11 Gaming Experiences】

 「Windows」シリーズを通じて、PCのゲーム環境や開発環境をサポートしてきたMicrosoftだが、Xbox One世代以降、Xboxが単なるゲームコンソールのブランドから、Microsoft全体のエンターテインメントサービス全体を指すようになってからは、同社の中核的なサービスであるWindowsもゲームOSとしての性格を強めつつある。

 現在開発が進められているWindows 11のゲーム向けアップデートでは、主に4つの新要素が盛り込まれる。

 1点目は、PCゲームへの更なる最適化。これはゲームそのものに対するレイテンシーの改善等の純粋なパフォーマンスアップだけでなく、PC向けのXbox Game Passである「PC Game Pass」アプリやゲームバーの高速化や、ダウンロード速度の向上、レコメンド情報の提示といった機能強化も含まれている。

 2点目は、HDRキャリブレーションアプリ。HDRは、今やゲームに欠かせないビジュアル表現でありながら、その適用が非常にわかりにくかった。HDRキャリブレーションアプリでは、HDRが適用された映像を見ながら、HDR効果の微調整やパフォーマンスを調整できるという。

 3点目は、Game Passウィジェットの提供。ウィジェットは、Windows 11で復活したウィジェットに、PC Game Passが加わる。Game Passウィジェットにより、ゲーマーはGame Passの新規タイトルをより探しやすくなり、ウィジェットからすぐゲームに復帰できるようになる。

 4点目は、コントローラーバー。これは今回の目玉と言える機能で、ゲームコントローラーをPCに差すだけで、専用のUIが起動し、操作も自動的にゲームコントローラーで可能となる。そのままゲームを起動したり、クラウドゲームを開始したりできる。今までありそうでなかった機能だ。