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スクウェア・エニックス、クリスタルダイナミクス、アイドスの株式譲渡を発表

「TOMB RAIDER」、「Deus Ex」などはスウェーデンのEmbracer Group ABへ

5月2日発表

 スクウェア・エニックス・ホールディングスは5月2日、グループの海外スタジオ及び一部IPの売却に関し、スウェーデンのEmbracer Group ABとで株式譲渡契約を締結したことを発表した。

 今回、Embracer Group ABに譲渡されたのは「CRYSTAL DYNAMICS,INC.」、「EIDOS INTERACTIVE CORP」となる。これに伴い、「TOMB RAIDER」シリーズ、「Deus Ex」シリーズ、「Thief」シリーズ、「Legacy of Kain」シリーズ等のIPも異動する。スクウェア・エニックスはこれらの海外スタジオ開発タイトルを積極的にローカライズ・販売を行なってきたが、今回の株式譲渡でこういった海外販売戦略が大きく変化する。

 なお、このほかの海外スタジオが中心となって開発していた「JUST CAUSE」シリーズ、「OUTRIDERS」、「Life is Strange」シリーズ等のIPは、引き続きスクウェア・エニックスグループに帰属している。

 今回の株式譲渡の目的は、スクウェア・エニックスグループが2021年5月13日に発表した中期事業戦略の事業方針である「事業構造の最適化」に基づき、当社グループを取り巻く世界的な事業環境の大きな変化に向けて、経営資源をより効率的に配分し、中核事業の成長と新規事業の立ち上げを加速させることにあるという。

 スクウェア・エニックスグループは、事業ポートフォリオを見直し、デジタルエンタテインメント事業領域における選択と集中を一層進めさらなる成長を実現するとともに、ブロックチェーン、AI、クラウドという領域への投資を推進し、新規事業の立ち上げを加速させていく。そして今回の契約を契機に、海外パブリッシング機能の再編を行なうことで、現行のガバナンス体制・レポートラインを見直し、グループ一体経営を推進していくとのことだ。