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GUNDAM FACTORY YOKOHAMA、冬季特別演出「GFY Winter Illumination 2021」を11月27日より開始

【GFY Winter Illumination 2021】

特別演出期間:11月27日~12月31日

 GUNDAM FACTORY YOKOHAMAは公式Twitterにて、実物大の動くガンダム 冬季特別演出「GFY Winter Illumination 2021」が11月27日より開始されたことをアナウンスした。

 「GFY Winter Illumination 2021」11月27日から12月31日の期間、毎時15時台、17時台、19時台に冬季特別演出「GFY Winter Illumination 2021」を実施する。この特別演出では、通常演出と楽曲を変更し、冬ならではの光の演出とともにこれまでとは違った新ポーズも見ることができる。

 さらに、12月26日までの期間、毎日18時、19時には、横浜市のアートイルミネーションイベント「ヨルノヨNIGHT VIEWING」にも参加する。18時と19時に”動くガンダム”が格納されるGUNDAM-DOCKが、ヨルノヨの他の参加施設と連動して光で演出される。会場では「NIGHT VIEWING」の音楽も一緒に楽しむことができる。施設内G-LAB 2階デッキ部分(大さん橋側)は、「ヨルノヨNIGHT VIEWING」を楽しめる絶好のビューポイントとなっている。

 Twitterの画像ではガンダムを格納するG-DOCKに紫と赤の光がともり、クリスマスらしい光の演出が見て取れる。期間中にGUNDAM FACTORY YOKOHAMAを訪れてはいかがだろうか?

17mの巨大ロボットが動く、その興奮を本当に味わえるGUNDAM FACTORY YOKOHAMA

 皆さんはこのGUNDAM FACTORY YOKOHAMAが2022年3月までの"限定展示"であることをご存じだろうか? この施設は2022年3月31日でサービスを終了してしまうのである。そう、「17mの実物大の動くガンダム」を見る機会は、極めて限られているのだ。

 巨大ロボットが多くの人に強く認識されたのは、やはりアニメ「マジンガーZ」からだろう。「マジンガーZ」の大ヒットから、"人が乗り込み戦う巨大ロボット"を描いた作品が次々と描かれ多くの子供達を魅了してきた。日本発のこの文化は、世界にも大きな夢を与えている。「いつか巨大ロボットが実用化される」、子供達の多くはそう思い、コクピットに座り巨大ロボットを操縦することを夢見てきた。……しかしそれは「マジンガーZ」から49年、「機動戦士ガンダム」放映から42年たっても叶っていない。

【動く実物大ガンダム】
筆者は11月上旬に見に行ったため、演出は現在より前のものだ。目の前に動くガンダムが存在するというこの興奮は非常に大きい

 だが、バンダイをはじめとした幾つもの企業が力を合わせ、"動くガンダム"を実現させることはできた。この動くガンダムは正確にはG-DOCKのアームで持ち上げられ、足は地上について折らず、空中で足を動かすだけだが、それでも18mの"巨人"が目の前にいて、こちらに歩き出してくる、その"絵"を実現させた。限定的ではあるが、多くの人が夢に見た「巨大ロボットを目の前にした興奮」を実感させてくれるのだ。

 GUNDAM FACTORY YOKOHAMAは1,650円(税込)の入場料を払えば他では決して体験できないこの興奮を実感できることができる。巨大ロボットを夢見た人ならこの機会を逃すのはあまりに惜しい。巨大ロボットは様々な視点で合理的ではなく、ファンタジーの存在だ。だからこそ数十年間存在しなかった。そして実用が全くない存在だからこそ、"18mの動くガンダム"が建造されたのは、奇跡のようなプロジェクトなのだ。こういった機会は今後あるかどうかはわからない、しかし、今現在、最も夢に近い存在が実在している。そのことはしっかり考えて欲しい。

【GUNDAM-DOCKTOWER】
追加料金を払うことで上れるGUNDAM-DOCKTOWER。ガンダムを目の前で見ることができる。正直演出はあまり楽しめないが、目の前でガンダムが動き、再びDOCKに収納されるのを見るのは、ロボットアニメそのままで、とても夢がある

 この施設ではさらに追加の3,300円(税込)を払うことで、GUNDAM-DOCKTOWERに上ることができ、間近にガンダムを見ることができる。表面のマーキングを読むことすらできる至近距離で18mの大きさを実感できる。正直、ガンダムが動く演出に入ってしまうと、機体の一部しか見えないので演出そのものは地上より楽しめない。しかし、スライドしていくガンダム、発進を見送るホワイトベースのクルーになったような視点は、ここでしか得られない。

 動くガンダムは本当に色々チェックしたくなる。ゆっくり動いているように見えるが、例えば足の裏は自動車の標準速度くらいのかなりのスピードで動いている。巨人が歩き、しゃがみ込み、そして指を天に差し上げる、ただ人型のものが無機質に動くのではなく、アニメのように、演出を大いに盛り込み、人間くさい動きでポーズを決める。

 そこには重機を動かす技術や、巨大モーターを制御する技術、コンピュータで各所を連動させるプログラムなど基礎的な技術に加え、プラモデルのスタイリングや立体化のノウハウ、アニメとして求められるテクニック、VRゲームでのシミュレーションなど本当に日本のあらゆる技術が結集されている。もう一度言うが、この施設は2022年3月31日までだ。機会を逃すのは、あまりに惜しい。ぜひ"巨大ロボットが目の前で動く風景"をその目に焼き付けて欲しい。

【GUNDAM FACTORY YOKOHAMA、動く実物大ガンダム演出】
動画の演出は11月上旬までのもの。「GFY Winter Illumination 2021」は違った演出が見れるという
【ガンダムが歩く!】
この日は夕方から夜にかけて入場したため、夜のガンダムも見ることができた
歩き出すガンダム。この雰囲気が最高なのだ
ガンダムが緊急停止、座り込んでしまう。このガンダムは設定上"横浜で発掘されたガンダムを復元したもの"なので、システムに未知の部分が多いのだ
復旧し、天を指さすガンダム
横浜の夜景も写真に入れると楽しい