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キヤノン初となるVR映像撮影システム「EOS VR SYSTEM」が12月下旬登場

【EOS VR SYSTEM】

12月下旬 発売・公開

価格:
オープン(専用レンズ)
有償(PCソフトウェア)

 キヤノンは、VR映像撮影システム「EOS VR SYSTEM」を新たに立ち上げ、専用のレンズ1機種とPCソフトウエア2本を12月下旬に発売・公開する。専用レンズ「RF5.2mm F2.8 L DUAL FISHEYE」の価格はオープン。PCソフトウェア「EOS VR Utility」および「EOS VR Plugin for Adobe Premiere Pro」は有償となる。

 本システムは、ミラーレスカメラ(今回対応するカメラは「EOS R5」。12月上旬公開予定のファームウエアの適用が必要)と専用のレンズ、PCソフトウエアで構成されており、カメラに新発売の専用レンズを装着することで、VR映像の撮影を実現する。また、新公開のPCソフトウエアにて撮影映像のVR規格形式への変換から簡易的な編集までを行なうことができる。

 同社は、「本システムを立ち上げることで、映像クリエイターや制作プロダクション、新たにVR映像撮影を始めたいと考えるユーザーまで幅広いニーズに応えていく」としている。

「EOS VR SYSTEM」

【EOS VR SYSTEM】

製品名希望小売価格発売/公開日
RF5.2mm F2.8 L DUAL FISHEYEオープン価格12月下旬
EOS VR Utility有償12月下旬
EOS VR Plugin for Adobe Premiere Pro有償12月下旬

高画質な3Dの180度VR映像を実現する専用レンズ

 新製品「RF5.2mm F2.8 L DUAL FISHEYE」は、2つの魚眼レンズを備え、左右の視差を利用した3Dの180度VR映像を撮影することができる専用のRFレンズ。ミラーレスカメラ「EOS R5」(2020年7月発売)に装着することで、8K(カメラには魚眼画像で8K相当の解像度の動画が記録される)を生かした没入感のある高精細な映像を出力することができる。また、特殊コーティングの採用により、逆光時での撮影も快適に行なうことが可能だ。

撮影から編集まで効率的なワークフローの実現

 「RF5.2mm F2.8 L DUAL FISHEYE」の2眼レンズそれぞれから入射する光を単一のCMOSセンサーを通じて記録することができるため、撮影前のカメラ位置の調整や同期設定、撮影後に映像を繋ぎ合わせる作業(スティッチ作業)が不要となり、映像制作ワークフローを効率化する。

 また、ユーザーの制作環境に合わせて、PCアプリ「EOS VR Utility」と、「Adobe Premiere Pro」(別売)専用プラグイン「EOS VR Plugin for Adobe Premiere Pro」のいずれかのデータ変換ソフトウエアを選択することができる。

【注意事項】
EOS VR UtilityおよびEOS VR Plugin for Adobe Premiere Proは、トライアルとして、静止画や2分以内の動画に関しては無償でVR規格形式への変換ができる。トライアル活用以外の全機能を利用するためには有償のサブスクリプション・プランの購入が必要。対応OSは、Windows/macOS。