3秒間の巻き戻し×爽快2Dアクション！ 「COGEN: 大鳥こはくと刻の剣」先行プレイレポート

　ジェムドロップは、プレイステーション 4/Xbox Series X|S/Xbox One/Nintendo Switch/PC用剣戟アクション「COGEN: 大鳥こはくと刻の剣」を2022年1月27日に発売する。今回はそんな本作を「東京ゲームショウ2021 ONLINE」にて一足先にプレイしてきたので、その模様を紹介する。

　「COGEN: 大鳥こはくと刻の剣」は、主人公の「大鳥こはく」が言葉を発する剣「エグゼブレイカー」とともに、物語の舞台となる廃墟と化したコーゲン・シティの謎に迫る新感覚剣戟2Dアクション。剣を用いてステージ上に配置された敵を倒しつつ、ダッシュや壁ジャンプなどを駆使して様々な仕掛けを走破するスピーディーなアクションが楽しめる。

　本作最大の特徴は3秒間のみ時間を巻き戻せるという点だ。主人公には体力ゲージが存在せず、敵の攻撃があたってしまったら1発アウト。しかし、本システムによって3秒まで時をさかのぼることができるので、攻撃を受けてしまっても攻撃があたる数秒前まで戻ることが可能になっている。

　時間の巻き戻しは画面左上のゲージを消費して使用でき、1ゲージあたり1秒まで巻き戻せる。ゲージは時間の経過で回復するため、連続で攻撃があたってしまうといったことがなければすぐにリトライが可能だ。これによりステージをサクサク進めることができるので、アクションが苦手な筆者にとっても非常に助かるシステムになっていた。最近ではロード時間が短くすぐにリトライできる作品も多いが、本作はワンボタンで数秒前からやり直せるので、ステージ上の同じ敵を何度も倒したりといった戻し作業をする必要がほとんどない。

攻撃を受けた際などには画面左上のゲージを消費し時を戻すことができる

ちなみにゲージの残りがない状態で攻撃を受けるとチェックポイントからやり直し。こちらもステージの随所に配置されている

壁キックや空中ダッシュなど多彩なアクションを駆使できる

敵が放つ攻撃を弾くこともできる

　そして、個人的なお気に入りポイントはキャラクターたちの会話が多彩なこと。本作ではステージの合間などにこはくとエグゼブレイカーの会話が挟まる。ここは操作方法を説明するチュートリアルになっていたり、本作の世界観を説明するのにも用いられるが、なんとフルボイスになっている。

　文字で淡々と世界観を語るのもいいが、ボイスによってキャラクターがより活き活きとした印象になる。2人の関係性も絶妙で、ちょっと天然なこはくと、ロボット口調でいつも冷静なエグゼブレイカーのやり取りは聞いていて楽しい。戦闘中は思わず力んでしまうが、2人の会話は手を休めて聞き入ってしまう。本作を引き立てる魅力の1つになっていると感じた。

性格がかなり異なる2人ではあるが、なんだかんだで息ぴったりなこはくとエグゼブレイカーのやり取りも魅力

　また、ドット絵で描かれているキャラクターたちも注目ポイント。主人公のこはくは様々な剣戟を魅せるが、躍動感あふれるモーションが細かなピクセルアートで表現されている。素早いアクションをする際にはドット絵で残像を表現。特に後方へでんぐり返しをする回避アクションのアニメーションは注目だ。

「サザッ」という気持ちよい効果音もいい。無敵判定もあります！

　3秒間だけ時を戻せるシステムを採用した「COGEN: 大鳥こはくと刻の剣」。剣で敵を切ったり、ジャンプで避けたりといったアクションは効果音と相まって主人公「こはく」を操作している感覚が気持ちよく、ミスした際にも時を戻してすぐにリトライできる。難しいポイントにも何度も挑戦しやすい設計になっているため、アクションが苦手な人にもおすすめできるタイトルだ。ドット絵によるグラフィックスや2人のやり取りなど見どころ満載の作品となっている。

ドット絵で描かれるキャラクターたち

一枚絵のCGも登場！

なお、ボス戦で負けると最初から。筆者はここで苦戦しているところで試遊時間が終了してしまった。無念！