「Overwatch」生みの親ジェフ・カプラン氏、Blizzard Entertainmentを退社

　Blizzard Entertainmentは、「Overwatch」シリーズのゲームディレクター ジェフリー・カプラン氏が同社を退社し、その後任としてアーロン・ケラー氏が就任する人事を明らかにした。退社の理由は明らかにしていないが、Blizzardは次期主力タイトルである「Overwatch 2」のリリースを前に、巨大な精神的支柱を失うことになる。

　ジェフ・カプラン氏は、現在のMOBA興隆のきっかけとなったリアルタイムストラテジー「Warcraft III」を皮切りに、日本を除く世界中で大ヒットとなったMMORPG「World of Warcraft」、途中でキャンセルとなったMMORPGプロジェクト「TITAN」など、一貫してオンラインゲーム畑を歩んできたゲームクリエイター。キャンセルとなった「TITAN」のアセットとスタッフを活用して生み出した「Overwatch」が大ヒットし、近年はBlizzardの顔として、柔らかい語り口と、独特のユーモアで多くのゲームファンに愛されてきた。

　後任のアーロン・ケラー氏は、「Overwatch」チームの創設メンバーの1人で、カプラン氏の右腕として共に歩んできた人物。ケラー氏は挨拶の中で、「Overwatch 2」の開発が順調に進んでいることをアピールし、近日中に大きな発表を予告している。

　退社するカプラン氏は、19年のキャリアを誇りにすると共に、活躍の機会を与えてくれたユーザーに感謝の言葉を述べている。

【ジェフ・カプラン氏】