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「マブラヴ」シリーズ最新作の貴重なカットやついに実現したアニメ化情報も大公開!

「白陵大付属aNCHOR学園 WEB生徒総会」イベントレポート

10月24日 配信

 昨年の「アージュ20周年記念イベント」に引き続き、今年は10月24日にオンラインにて約4時間にも及ぶ「マブラヴ」イベントが開催された。イベント自体はアーカイブされ、アージュの「マブラヴ公式チャンネル」にアップされているので、フルバージョンを見たい方はそちらを。ここでは、「マブラヴ」好きライターによる、イベントレポートをお届けしよう。

【白陵大付属aNCHOR学園 WEB生徒総会】

ミニライブやマブラヴ伝説、そして待望のフィギュア情報まで登場

 オープニングは「まりあんぬ(野田真理愛)」「ちいちゃん(今野千聡)」の「まりちい」コンビによる、ミニライブ。のっけからゲーム「マブラヴ ALTERED FABLE」の主題歌「だってmavluvなんだもん」とは、ファンの意表を突くセレクトで大盛り上がり。

 開会式では、八木たかおさん司会のもと、マブラヴ統括プロデューサーの「tororo」さん、マブラヴ原作の「吉宗鋼紀」さん(紹介順)による、昨年のイベントからの振り返りを交えつつ、「GoToマブラヴ」キャンペーンや「掘り出し物市場 バザール・デ・アンカー」「生徒ガチ投票」などの紹介が行なわれた。

 そして、これからマブラヴを始める人向けの「tororo船長のマブラヴ伝説」がスタート。ギャルゲーを作るはずがロボット物になったこと、半年後のリリース予定が3年になったことなどが語られた。企画会議で「戦闘妖精 雪風」の名前が出たというエピソードは聞いたことがなかったので、コアなユーザーも楽しめたかと思う。

 なお、「マブラヴをどこからやるべきか?」という話題がでたが、個人的にはEXTRAからやるべきだと思っている。それも、できれば「全員クリア」までプレイすべき。だって、そうしないと、仲間たちへの思い入れが変わってきちゃうからね。ちなみに、僕は千鶴さんが好き。

ゲーム「マブラヴ」についての簡単な説明
「マブラヴ」の制作舞台裏を大暴露

 コーナーの随所に、まりちいのCMやお知らせが入るのだが、その中でも注目すべき情報がさらりと公開されていた。なんと、FREEingから「冥夜&純夏バニーフィギュア」の発売予定が発表された。オリジナルのマブラヴメンバーが現代の技術でフィギュア化されるのは、とても楽しみ!つぎはもちろん委員長をお願い!

最新の造型技術で「マブラヴ」のキャラが立体化されるなんて楽しみでしかない

 そして「新サークル発足!? 原作牧場~構築研究&応援団~とは?」では、吉宗鋼紀さんの原作構築メソッドが学べるというサークルの紹介ビデオがスタート。意識高い系のIT企業が作るような紹介ビデオが流れ、tororoさんの名言「ぱぅあ~(パワー)」が飛び出すなど、ギャグなのか本気なのかわからないageノリが続いた。なお、実際にサークルの事前登録がオープンしているので、興味のある方は参加してみてもいいだろう。

 さらに「世界を狙え!マブラヴコスプレコンテスト開催」では、御剣冥夜に扮したコスプレイヤーの五木あきらさんが登場し、その完成度に驚かされた。そうか、冥夜の髪って、こうなっていたのか。

五木あきらさんによる、プロコスプレイヤーの再現度を見よ!

 とまあ、そんな感じでなかなかメインのゲーム紹介が始まらなかったが、ついに「Project Immortal」の最新情報が登場。しかし、そのコーナータイトルは「きたくおうの“ひとり反省会”~生徒指導室からごめんなさい~」。タイトルから想像できるように進行が遅れているという、ageファンにはおなじみの報告である。だが、一応2021年のローンチは諦めてない模様で、少しホットした。なお、肝心のゲーム部分はの紹介は、チラ見せ程度であったが、戦術機の動きについての作り込みがうかがえた。

一年前に驚愕した戦闘シーンの再現度は健在だが……

「Project MIKHAIL展示『くまちゃんのBETA研究室』」では戦術機のバトルが!

 「もっとゲーム情報を!」と飢えた状態でいると、ついにマブラヴの戦術機バトルが楽しめる「Project MIKHAIL」のコーナーが開始。Project MIKHAILディレクターのくまちゃん(熊野)が、どうやれば戦術機をカッコよく見せられるかを悩み抜いたドキュメンタリー映像とともに、ゲームの最新映像を見ることができた。

 映像では機敏に動く戦術機だけでなく、何と言っても、BETAの動きがいい。特にリアルバトルのゲームにするにあたり、設定のサイズとは大きさを変えるなど、さまざまな工夫がされているようだ。要塞(フォート)級の動きもじっくりと見られて、開発中とのことだが、リアルに「触手の衝角で狙ってこられたらイヤなだぁ」と思えた。

 また、アドベンチャーパートの映像も公開された。思わず不知火に見惚れてしまうほど、このアドベンチャーパートはアニメムービーに近い仕上がりの映像だ。ところが、実はバトルシーンで使っている3Dモデルをそのままアドベンチャーパートに流用している。そのため、ユーザーがカスタマイズした戦術機も、そのカスタマイズどおりの機体で登場するのだ。これは、ユーザーとして、かなり嬉しい。しかも、ウェザリングや返り血なども反映されるというから、かなり期待大だ。

 なお、ストーリー自体の展開はまだ公開できないようだが、ユーザーたちの選択でシナリオが変化することはあるらしい。ただし、それはIFの世界ということではないようなので、あくまでBATAの配置や出現量などが変るということなのだろうか。いずれにせよ、凄く楽しみである。

次々繰り出されるゲームシーン。機械の質感とか凄い!
【「Project MIKHAIL」ゲーム紹介映像 2020年10月】

ついに「Project-TDA」の最新情報が登場するも驚愕の展開に!

 そして、アドベンチャーゲームとしての最新作である「Project-TDA」の情報がついに登場。TDAとは、「マブラヴ UNLIMITED」の世界線で、ゲームのその後の世界を描いた「マブラヴ アンリミテッド ザ・デイアフター」のこと。本作は、これまで4本のエピソード(うちひとつはepisode:00)があり、Project-TDAはその完結編となる。これまで同様イメージボードでの紹介だが、胸躍る情報が見て取れた。

 まず、一枚目は近衛の衣装に身を包んだまりもちゃん。TDAではシアトル駐留の帝国軍総責任者という立場だが、煌武院悠陽殿下がシアトルに来たことで大きく状況が変わるのかもしれない。二枚目は、煌武院悠陽殿下が白金武(吉宗鋼紀さん曰く)に、「皆琉神威」を押し当ててるシーン。というか、言動とかいろいろ見てると悠陽殿下というよりは……。

 三枚目は、戦術機の出撃シーンと思われるビジュアルボード。よくよくみると、凄乃皇が二機以上もあってビックリ。これは、まさかの量産!ラザフォードフィールドも展開しているようだし、「勝ったな」と確信できる。でも、そんな完璧なシチュエーションも打ち砕かれるのが、マブラヴなんだよなぁ。

 四枚目は、病院で寝ている柚香の元へ、憲兵が押し寄せている様子。六枚目では龍浪との結婚式シーンに見える写真を手に持っているところから、もしかするとエピソード03から、かなり進行したタイムラインなのかもしれない。例えば、物語の前半は主人公だった龍浪だが、いつの間にか帰ってきた元主人公の白銀にその地位を奪われ、なんか突然敵になったことで妻である柚香が疑われたような展開かもしれない。ん?なんかこの手の展開をどこかで聞いたことあるような。

 なお、飛ばした五枚目の画像は、突撃(デストロイヤー)級が、爆散したような感じの画像だ。だが実は、超進化とか遂げるのかもしれない。

 そんな、いろいろ意味深な想像をしていると、tororoさんから重大な発表が!なんと「Project-TDA」は、「マブラヴ アンリミテッド ザ・デイアフター」の続編というよりも、独立した立ち位置の作品にするというのだ。吉宗鋼紀さんも、初期プロットは自分が関わっているものの、途中のシナリオは自分ではないため、人の作品を横取りするような気持ちもあったという。そういう意味では、今回の英断は素晴らしいと思う。さらに、tororoさんは、この作品のタイトルをファンから募集するとし、すでに応募フォームも立ち上げている。誰でも応募可能なので、私も2つくらい応募してみた。

イメージボードを見るだけで過酷なストーリーが予想される
これまでのストーリーは作ったクリエイターのものという考えが素晴らしい

ライブやアニメ映像でボルテージマックス!

 予想よりもガッツリとゲーム情報を堪能した後は、「軽音部!ライブ」と題するライブパートである。まずは、最近のマブラヴで起用の多い「美郷あき」さん。「マブラヴ アンリミテッド ザ・デイアフター」のオープニング曲「最後のエデン」に始まり、オリジナル曲「奇跡」……そして、個人的に神曲だと思っている「calling」へと続く。この曲は「マブラヴ オルタネイティヴ クロニクルズ」のエンディング曲なので、いくつかの作品で流れるのだが、なんというか泣かせる歌である。マブラヴの世界観って、単に絶望感が凄いみたいに思われているかもしれないが、僕はそうじゃないと思っている。主人公とか登場人物たちはどこか「人類は勝てる」って希望を持っていて、でもその未来を勝ち取るためには「自分は死ぬ」かもしれなくて、でもそれが「未来への道」である……という信念があって、それを感じさせる歌で泣けてくる。

 続いては、もちろんマブラヴといえば「栗林みな実」さんだ。マブラヴシリーズで使われてもおかしくない雰囲気のオリジナル曲「aim」、「マブラヴ オルタネイティヴ トータル・イクリプス」の挿入歌「True 4 Eyes」、後期主題歌「Doubt the World」と続いた。マブラヴ オルタネイティヴ トータル・イクリプスの曲は、とにかくアップテンポでカッコイイ。凄く堪能したが、やっぱり最後に「マブラヴ」を聴きたかった。ド定番でもワンパターンでもいい、ファンとしてはいつでも「マブラヴ」を聴きたいのである。

美郷あきさんの「calling」はアルバムやマブラヴの曲集でも聞ける

 そして、最後はアニメ版「マブラヴ オルタネイティヴ」の最新映像だ。まだ監修を得ていないということで、画像は掲載できないが、前回映像からさらに長編になっていて、シビレっぱなしだ。ただ、特に前回は、征夷大将軍専用の武御雷のみだったが、今回は伊隅ヴァルキリーズが借り受けた近衛軍一般武家出身者仕様の武御雷も出てて嬉しい。また、前半の見せ場ともいうべき、「12・5事件」が映像化されており、月読さんの武御雷と沙霧大尉の不知火との一騎打ちシーンもある。もう、画面から沙霧大尉の子安さんの咆吼が聞こえてきそうだった。そして衝撃の、テレビ放送が2021年開始という予告。ああ、早く来年にならないかな。

【TVアニメ マブラヴ オルタネイティヴ 放送決定記念 特報PV】

 ということで、気づいたらあっという間の4時間だったが、2021年がマブラヴにとって新たなターニングポイントとなる年だと感じた。みなさんも、ぜひ来年のマブラヴイヤーを楽しんでほしい。

エンディングのBGMとして流れた「白陵大付属柊学園」の校歌は生徒手帳にも載っている