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ダイ達とともに戦っている感覚を味わえるAC用対戦カード「ドラゴンクエスト ダイの大冒険 クロスブレイド」先行体験レポート

10月22日より順次稼動

価格:1プレイ100円~

 東京ゲームショウ 2020の開催にあわせ、10月22日稼働予定の対戦カードアーケードゲーム「ドラゴンクエスト ダイの大冒険 クロスブレイド」を一足先に体験することができた。

 本作はプレーヤーが手に入れたカードでパーティを組み、ステージにいる敵を倒していくというアーケード用のタイトルであり、原作「ドラゴンクエスト ダイの大冒険」のストーリーを体験できるものとなっている。

 原作にあたる「ドラゴンクエスト ダイの大冒険」は1989年から1996年まで週刊少年ジャンプで連載されていたRPG「ドラゴンクエスト」シリーズの世界観・設定を元にした大人気マンガだ。日本国外からも強い人気を誇っており、2020年10月3日からはテレビ東京系列で再びテレビアニメとして放送が開始される。

 さて、本作の筐体には前面に大きなモニター、手元の台座に上下左右の支持ボタン、大きな赤ボタンと青ボタン緑ボタンが配置されている。そして真ん中には「ドラゴンクエスト ダイの大冒険」のストーリーの中で出てくる竜の紋章が模られており、この竜の紋章がプレーヤーのプレイ場面となる。

 100円を入れるとゲームスタートだ。ストーリーモードのほかにダンジョンやほかの人と対戦できる対戦モードがある。ほかにも「カードを買う」という項目もあり、ゲームをプレイすることなくカードのみを手に入れることもできる。

 今回筆者が体験したのはストーリーモードの冒頭となる、主人公ダイが育ったデルムリン島の2つのステージだ。ステージごとに何章何話という形で名前が付けられており、原作のマンガやアニメを実際に体験しているような感覚を味わえる。なお、本作はテレビアニメ「ドラゴンクエスト ダイの大冒険」と連動しており、本作のボイスもアニメの声優が担当している。

今回体験したデルムリン島

 ただし、本作の演出はアニメがベースというよりは、アニメとマンガの融合という印象だ。キャラクターデザインやボイスはアニメだが、演出にマンガのような効果が用いられており、ストーリーパートを見るのもとても楽しい。

 プレイするステージを選ぶと難易度を選ぶことができる。難易度は「ふつう」、「つよい」、「超つよ」の3種類から選ぶことができる。難易度によってクリア時にもらえるアイテムも変わってくるが、手持ちのカードが強くないとなかなか勝つことができないので、難易度選びは手持ちのカードとよく相談して決めてほしい。

ステージごとに難易度を選べる。欲しいアイテムは手持ちのカードとの相談が必要だ

 ステージと難易度を決めたらいよいよゲームスタート。竜の紋章が描かれたプレイ場に戦わせたいキャラクターのカードを3枚置く。カードを置くとキャラクターたちが画面の中に飛び出してくる。置いた順番でメインの攻撃キャラクターが決まるので、一押しのキャラクターを一番最初に置くのがオススメだ。

 ゲームはターン制となっているため、まずは先攻後攻を決める「ふっとばしバトル」から始まる。そのステージの1番強い敵キャラクターと画面上で押し合うアニメーションとともに、とにかく赤ボタンを連打する。連打して敵キャラクターを画面上から押し出しすことができれば先攻を勝ち取れる。インターフェイス的には赤ボタンが程よく軽くとても連打しやすい。

「ふっとばしバトル」で先攻を勝ち取ろう

 今回は先攻を勝ち取ったので早速攻撃に移る。攻撃側は実際にカードを動かすことでキャラクターを移動し、攻撃ができる距離まで敵に近づけることができる。実際にしてみると思っていた以上にゲーム場面が広く、カードをかなり動かす必要がある。

 本作の特徴のひとつに「カードごとの特性」がある。カードに描かれたキャラクターに合わせた攻撃範囲、スキル、必殺技、必殺技を発動するのに必要な闘気などが細かく特性が決められている。攻撃範囲にいる敵は複数体であっても攻撃可能なので、効率よく敵を倒すにはカードの配置が重要となってくる。またカードは制限時間内なら何度でも移動可能なので、いろいろな配置パターンを試すことができるのも楽しい。

 また、2人のキャラクターで1体の敵を攻撃すると「キズナアタック」というキャラクター同士の合わせ技が発動され、敵に与えるダメージが格段に上がる。複数の敵を攻撃するか、仲間と一緒に「キズナアタック」を発動するか、両方取るかなどその場その場でいろいろ戦略を立てる楽しみがある。

カード毎に細かくステータスや能力などが付与されている
仲間と一緒に敵を攻撃する「キズナアタック」!

 攻撃方法は赤ボタン連打とマークに合わせたタイミングで赤ボタンを押す方式が組み合わせられており、かなり瞬発性と手首の柔らかさを求められる。連打していくうちに一緒にダイたちと戦っている感じが増し、手には自然と熱がこもる。

連打すると演出が盛り上がってくるのでさらに燃える

 行動によって必要な闘気がたまると必殺技が発動できるようになる。必殺技は攻撃範囲にいない敵にもダメージを与えたり、回復魔法などが発動する強力なアクションだが発動には予約が必要で、プレーヤーが攻撃するターンに必殺技を発動させたいキャラクターのカードを左右に素早く振り、決定の赤ボタンを押すことで予約ができる。発動方法は複数のボタンを押すものや、ゲージに合わせてボタンを押すものなどキャラクターによって異なる。ちなみに1ターン内で必殺技を発動させるキャラクターの数に制限はないので、場に出ている3体同時に発動させることも可能だ。しかし、カードを振ってから赤ボタンを押すまでに一定時間がかかると予約が自動的に解除されてしまう。2枚以上カードを振って予約するにはタイミングよく素早くが重要だ。

カードを思い切り振って、必殺技の予約をしよう
カードによって必殺技の発動方法は様々
必殺技のアニメーションもかっこいい!!

 ターン性なのでもちろん敵側の攻撃もある。敵側の攻撃は防御で応戦することができる。防御も赤ボタン連打とマークに合わせたタイミングで赤ボタンを押す方式が組み合わせられている。体験で感じたのは攻撃よりも防御のほうがとても重要であるということだ。思っていた以上に敵キャラクターの攻撃は容赦ないので、攻撃のターンが終わったからと言って気を抜いているとかなりダメージを受けてしまい、油断するとあっという間に負けてしまう。防御のターンもただ相手が攻撃するのを見ているだけというのではなく、いい意味で忙しくプレイする要素があるというのは好印象だ。もちろん負けてしまってもコンティニューが可能だが、ゲーマーとしてそう簡単には負けられない……!

別途プレイ料金はかかるけれどコンティニューも可能

 本作は「100円でこんなに長い時間遊べてしまうのか!」というほど1ステージの中にやりごたえがある。ノーマルステージもボスステージも体験したが、どちらもとにかくゲームに集中し続けるのでクリアしたときの達成感がすごい。

 また、RPGの「ドラゴンクエスト」とアーケードカードゲームのいいところを掛け合わせたゲームだということを強く感じる。ターン制や世界観などは「ドラゴンクエスト」でありながら、カードを動かして戦略を考えるというのは斬新でとても不思議な体験だ。そこに「ダイの大冒険」のキャラクターたちがストーリーを盛り上げてくれる。まさに「ドラゴンクエスト ダイの大冒険」の世界に飛び込んだようなゲームだ。マンガともアニメとも違う体験型「ドラゴンクエスト ダイの大冒険」という印象を受けた。

 加えて本作の魅力のひとつに「カード」の豊富さがあげられる。レア度だけでも「コモン」、「レア」、「スーパーレア」、「ギガレア」、「ドラゴンレア」の5種類があり、仮に同じキャラクターでもレア度ごとにステータスや必殺技が異なる。カードの中にはストーリー上、敵であるモンスターたちも登場するのが面白い。また、第一弾のカードの中には「ドラゴンクエスト」シリーズから「ロトの血を引く者」、「ローレシアの王子」、「伝説の勇者」も参加している。本当にたくさんカードがあるので、集めていくだけでも十分楽しめてしまうかもしれない。

コモンのカードはシンプル
スーパーレアはホログラム仕様
ギガレアカードとドラゴンレアカードはシルバーとゴールドできらきらしている
ロトの血を引く者
ローレシアの王子
伝説の勇者。これらのカードはよく見ると左端のデザインがロトの剣になっている
実際のギガレアカードは本当にきらきらしてとてもきれい

 そして、本作が稼働するにあたりいくつか関連グッズが発売される。「ドラゴンクエスト ダイの大冒険 クロスブレイド 冒険の書セット」はゲームを記録しておく「冒険の書」とプレーヤーだけの勇者を作れる「マイ勇者カード」がセットになっている。「冒険の書」にはゲームの記録だけでなく獲得したアイテムも保存することができる。また「マイ勇者カード」はプレーヤーだけのマイ勇者を作ることができ、ダイたちとともに戦闘する。「マイ勇者」はアイテム等で育てていくことができるとのことで、まさにプレーヤーの分身といえるキャラクターを「ダイの大冒険」の世界で活躍させることができる。

 また、初めから最高難易度の「超つよ」で強敵に立ち向かいたいプレーヤー向けに「ギガつよセット」が10月22日に発売を予定している。初めから最強のパーティでゲームに挑むこともできる。

 ほかにもカードを入れておくファイルやスリーブなども同日10月22日に発売予定だ。特にスリーブは闘気が描かれておりカードがよりかっこよく見える仕様となっている。加えてタカラトミーアーツから10月24日に発売される液晶トイ「ドラゴンクエスト ダイの大冒険 ポータブルアドベンチャー」との連動も予定されている。

 本作は10月17日、18日に先行体験イベントも予定されているとのことだ。開催場所等は公式ページにて今後発表されるとのことなので、是非チェックして体験してみてほしい。