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ミスター「ストリートファイター」小野義徳氏、カプコン退社をSNSで報告
最後の肩書きは「SFシリーズエグゼクティブプロデューサー」
2020年8月10日 09:53
- 8月9日発表
「ストリートファイター」シリーズのプロデューサーを長年勤めてきたカプコンの小野義徳氏が同社を退社することをSNSを通じて報告した。
小野氏は、1994年にカプコンに入社し、「ストリートファイターZERO」のサウンド担当を皮切りに、「ストリートファイター」シリーズに関わり続けてきた人物。「ストリートファイターIV」以降は、まさに「SF」シリーズの顔として世界中のステージに立ち続け、eスポーツの最前線に居続けていた。
同時にカプコン内で、オンライン事業も立ち上げ、「モンスターハンター フロンティア オンライン」などのオンラインタイトルも育成。さらにカプコンUSAや、カプコン台湾にも所属し、「deep down」をはじめとしたAAAタイトルの制作や、アジア向けスマートフォンタイトルの制作に携わるなど、名物プロデューサーとして世界中を飛び回っていた。
近年は「ストリートファイター」シリーズの顔としての役割は、「ストリートファイターV」プロモーションプロデューサーの綾野智章氏に托しつつ、自身は裏方に回ることが多かった。表舞台に姿を現わしたのは、インテル主催のeスポーツ大会「Intel World Open In Tokyo 2020」のキックオフイベント。東京オリンピック合わせのメジャー大会ということで、小野氏自身、高いモチベーションで臨んでいた大会だったが、残念ながら新型コロナウイルスによって中断となっている。
2020年4月には、執行役員eSports推進統括副統括・兼CS第二開発統括第二編成部長を退任し、eSports Executive Producerという新たな役職に就任。内部的には大会企画室室長として、「CAPCOM Pro Tour」をはじめとしたeスポーツイベントを企画する立場になっていた。
小野氏は、英文で公開したメッセージの中で、多くの忍耐が強いられる状況下で、「CAPCOM Pro Tour」をオンライン開催という形でなんとか大会が開催できたことについて、サポートしてくれた選手、関係者、コミュニティに対して改めて感謝を述べつつ、自身のキャリアを振り返ってとても満足していることを報告。最後に自身の退社について触れている。
その中で小野氏は「30年以上にわたるキャリアの中でお付き合いが会った人と個別に連絡を取るのは難しいが、感謝の気持ちを伝えたい」と小野氏らしい表現でお礼を述べつつ、「昇竜拳!」で締めくくっている。小野氏の退社には、盟友の「鉄拳」原田勝弘氏をはじめ、多くの関係者が反応。小野氏にはふたたびゲーム業界やeスポーツ業界での活躍を期待したいところだ。
— Yoshinori Ono (@Yoshi_OnoChin)August 9, 2020
Thank you for everything Ono-san.
— Katsuhiro Harada (@Harada_TEKKEN)August 9, 2020
See you soon.
See you soon Ono-san.
お疲れ様でした。ありがとうございました。https://t.co/orG820Qpuo