セガ、「コンシューマ新作発表会 2009」を開催
「ぷよぷよ7」、「BAYONETTA(ベヨネッタ)」、「End of Eternity」など、
新作ラインナップを発表・展示
株式会社セガは4月14日、「セガ コンシューマ新作発表会2009」を秋葉原UDX内、「UDXシアター」にて行なった。本発表会では今期の戦略についての発表と、春から夏にかけてのキラータイトルの発表が行なわれた。また、新作発表会の後には「ぷよぷよ7」プロモーションキャラクター発表会も行なわれ、同会場内の「UDXギャラリー」では新作タイトルの試遊も行なえるようになっていた。
■ 3タイトルのプレゼンテーションが行なわれた「コンシューマ新作発表会 2009」
今年度への熱い思いを語るセガ執行役員の川越氏 |
「コンシューマ新作発表会 2009」は、セガ執行役員の川越隆幸氏の挨拶でスタートした。
川越氏は、コンシューマーゲーム業界は成熟期に入っていることや、PSP「ファンタシースターポータブル」、プレイステーション 3「龍が如く3」がハーフミリオンを達成したものの、年末商戦の苦戦など2008年度を振り返り、「苦しい1年だった」と述べ、セガの52期となる2009年度は、「感動と元気を伝えたい、その熱い思いの詰まった3タイトルをこれから発表する」と締めくくった。
昨年度、多数のタイトルを送り出したセガは、今期は逆にタイトルを絞り込み、少数精鋭で勝負するということになる。
「ぷよぷよ7」のプレゼンテーションを行なうプロデューサーの細山田氏 |
まず発表されたタイトルは、「ぷよぷよ」シリーズ最新作となる「ぷよぷよ7(セブン)」。壇上には、本作プロデューサーの細山田氏が上がった。
本作のコンセプトは「変身」と「安心」の2点。
「へんしん」システムを導入することで、目新しさを前面に押し出し、かつ、チュートリアルの充実と、過去「ぷよぷよ」シリーズから継承したシステムの収録により、初心者や過去作のファンにも「安心」して楽しめるような内容になっている。
新システムの「へんしん」システムは、ゲーム中で“だいへんしん”として登場する。だいへんしんには「ちびぷよフィーバー」と「でかぷよラッシュ」の2種類が存在し、どちらも相手のおじゃまぷよを消すか、相殺(おじゃまぷよが振ってくる前に、こちらも連鎖を発生させておじゃまぷよを消す)を発生させることでたまるゲージ(7分割)が、最大までたまりきると発生する。
どちらも発生させれば前作「ぷよぷよフィーバー」のように別のフィールドに移動し、そこで簡単に大連鎖を起こすことができるので、ピンチに陥ってもゲージを溜めきることで別の駆け引きが発生する。この「へんしん」を効率よく発生させることがゲーム攻略の鍵になりそうだ。
筆者は会場に設置された試遊台で、でかぷよラッシュの方を体験させていただいたが、これは落下してくるぷよが一定時間大きなものになり、3個繋げるだけで消えるようになるというもの。また、連鎖が時間で継続されるようになるので、素早く落下させて巨大なぷよを消し続ければ、それだけで大連鎖を起こすことができる仕組みになっていた。「でかぷよラッシュ」では理論上99連鎖までが可能となる。
説明だけを聞いても少々雰囲気が伝わりにくいが、遊んでみると、「ああなるほど」と思えるわかりやすいシステムなのではないだろうか。
もう1つの「ちびぷよフィーバー」では、逆に画面に表示されるぷよが小さくなり、あらかじめ連鎖が起こせるような並びでセットされている。ちゃんと起爆点が用意されているので、それを見つければ一気に大連鎖が起こせるというものだ。こちらは理論上49連鎖が可能。
キャラクターには新主人公の「あんどうりんご」が登場。さらに変身がコンセプトと言うこともあり、各キャラクターには子供バージョンと大人バージョンが別で用意されている。また、過去シリーズから「アルル」をはじめ、アンケートなどを元にキャラクタを選抜、それぞれが大人と子供のバージョンも登場する。
また、ソフトが1本あれば8台までダウンロードすることでワイヤレス通信対戦が可能な点や、Wi-Fi通信を用いた全国対戦が可能な点は前作「ぷよぷよフィーバー」ゆずりだ。
発売はニンテンドーDS版が2009年7月30日、Wii版とPSP版は2009年冬予定。
【スクリーンショット】 | |||
---|---|---|---|
歴作のキャラクター達ももちろん登場する。全てのキャラクターに大人と子供を含めた3パターンが存在する。対戦モードでは最大8人までの同時対戦が可能 |
(C)SEGA
「BAYONETTA」のプレゼンテーションを行なうプロデューサーの橋本氏 |
続いて発表されたのは、「BAYONETTA」。プレゼンテーターは本作プロデューサーの株式会社プラチナゲームスの橋本氏。
何度か情報が公開されている本作だが、今回は壇上にて実機によるデモプレイが行なわれた。
披露されたのは、「クライマックスアクション」。そのコンセプトは、映画のクライマックスシーンのような緊張感のあるアクションが、連続して起こるものであるとのこと。Xbox 360版で行なわれたデモプレイでは、映画のクライマックスシーンのような派手なアクションシーンを見せてくれた。もちろん、デモシーンや通常の移動シーンなどからシームレスにこのクライマックスシーンへと移行するわけだが、この最中にプレーヤーがどれだけ介入できるかなどは明らかにされなかった。シチュエーションとしては、巨大な建物が崩れ落ち無限に落下していく構造物を足場に、その上で天使と戦うベヨネッタというもの。ほかには、中ボスとの戦闘シーンが披露された。
新たな情報はさほど公開されていないが、主人公のベヨネッタは、両手両足合わせて4つの武器を使い分けられること、銃、日本刀のような刀、そして敵の槍などを拾って使うことが可能であることも明らかにされた(敵の武器を拾って使用する事に関しては、使用可能な武器はすべてではないという)。また、敵の攻撃をギリギリでよけると、敵が一定時間スローになる効果が現われたりもする。また、髪の毛を触媒として、さまざまな物体を召喚して派手な攻撃を繰り出せるところは、以前と同様のド派手さで、天使を棺おけにぶちこんだり、巨大なキャラクタを召喚するシーンはやはり圧巻だ。アクションゲームファンには要注目のタイトルだろう。
発売は2009年秋で、全世界同時発売の予定。
【スクリーンショット】 | ||
---|---|---|
(C)SEGA
「End of Eternity」のプレゼンテーションを行なうトライエース代表取締役、五反田氏とセガCS編成室 室長の宮崎浩幸氏 |
3本目に発表されたのがPS3/Xbox 360「End of Eternity(エンドオブエタニティ)」(以下、EoE)。セガ CS編成室 室長の宮崎浩幸氏と本作のプロデューサーでもある株式会社トライエース代表取締役の五反田義治氏が登壇し、プレゼンテーションを行なった。
「EoE」は、セガとトライエースによる次世代機向け完全新作RPG。「世界観、ストーリー、キャラクターを大事に」、「銃撃戦をメインとしたバトルシステムの面白さ」という2つのコンセプトを持って制作していると五反田氏は語る。
舞台は、汚染され荒廃し生きることさえ困難になった地球。太古の人類は高度な技術を用い、生きていくために巨大な環境維持装置「バーゼル」を創り出した。無数の歯車や鉄柱によって形成され、天頂に向かってそびえ立つ巨大な機械「バーゼル」。長い年月を経たため「バーゼル」自体の環境維持機能が失われつつあるが、そこで暮らす人々はその存在理由すら知らずに、「バーゼル」の内部で生活している。「バーゼル」は複数の階層によって構成され、上層部分には宗教施設や支配階級の邸宅が配置され、下層にいくに従って荒廃した街や鉱脈が存在している。
撃たれて死ぬはずだった少年「ゼファー」。壊滅した戦闘部隊の生き残り 「ヴァシュロン」。定められた運命に抗うため、自らの命を絶とうとする少女「実験体20号」の3人が中心となり物語は進んでいく。次第に明らかになる彼らの過去と「バーゼル」に隠された秘密。自らの生命を賭して運命に対峙した3人は、その真実の意味を知ることになる。
戦闘は、ハンドガン・マシンガンなどの銃火器を駆使し、セミリアルタイムで展開。装備する武器の選択や組み合わせのバリエーション、パーティーメンバーとの連携など、簡単な操作でアクションゲームが苦手でも戦略性の高い迫力あるバトルを体感できるという。会場では、世界初公開という映像のみが上映され、「無駄なところは一切ない」という要素が詰まったものが明らかにされたが、その1つ1つは明らかにされておらず、実機によるデモプレイなどはなかったため、具体的にどのようなものになるのか、今後の続報に期待したい。
プラットフォームはPS3/Xbox 360。2009年冬発売予定。
【スクリーンショット】 | ||
---|---|---|
(C)SEGA
■ 「ぷよぷよ7」プロモーションキャラに「ぷよ好き」の戸田恵梨香さんを起用
「ぷよぷよ7」CM収録時のメイキング映像を見ながら、戸田さんのトークが行なわれた |
同日、同会場で「ぷよぷよ7」のプロモーションキャラクタに戸田恵梨香さんが起用されたことが発表され、そして戸田さん自身が会場を訪れ、「ぷよぷよ7」をアピールしつつ、CMのメイキング映像を見ながらのトークが行なわれた。
小さいころからお兄さんの影響で「ぷよぷよ」に触れてきたという戸田さん。プロモーションキャラクタに選ばれてうれしかったことはもちろん、「早く『ぷよぷよ7』で遊びたい」とコメントしていたこともあり、CM撮影時は細山田プロデューサーに「ぷよぷよ7」についてガイドを受けつつ、「へんしん」ルールもすぐに学習。「すごーい! これすぐに連鎖ができますね」と、最後には「へんしん」するまえにあっさりとCPUを撃破していたシーンなどが上映された。
その姿を見て、「撮影前と撮影中のテンションが変わっていないのが恥ずかしいですね」と、「ぷよぷよ7」に触れて、普段の戸田さんの姿がメイキングに表われていた様子で、「もし次回撮影があれば、ちゃんと演じようと思います(笑)」と照れていた。
■ DS「ぷよぷよ7」、DS「無限航路」など、多くのタイトルがプレイアブル出展
「ぷよぷよ7」もプレイアブル出展されていた |
プレゼンテーションが行なわれたホールと別のホールでは、「ぷよぷよ7」、「無限航路」、「ソニッククロニクル 闇次元からの侵略者」など、多くのタイトルがプレイアブルで出展されていた。プレイアブル出展されたタイトルを中心に紹介していく。
他にも、プレゼンテーションで紹介された「BAYONETTA」、自分を動かしながら小隊にも指示を出して戦闘を進めるFPSのPS3/Xbox 360「OPERATION FLASHPOINT:DRAGONRISING」、ハローキティを題材にしたパズルゲームのDS「ハローキティのパクパク&ロジック」、PCで発売されたファンタジー恋愛アドベンチャーの移植となるPSP「ハートの国のアリス」、DVD映像商品「ひぐらしのなく頃に礼 4巻」が映像出展されていた。
http://sega.jp/
□「ぷよぷよ7」のホームページ
http://puyo.sega.jp/puyopuyo7/
□「BAYONETTA」のホームページ
http://bayonetta.jp/
□「End of Eternity」のホームページ
http://eoe.sega.jp/
□「プロ野球チームをつくろう!2」のホームページ
http://www.yakyutsuku.com/
□「涼宮ハルヒの直列」のホームページ
http://haruhi.sega.jp/
□「無限航路」のホームページ
http://mugen.sega.jp/
□「BLEACH DS 4th:フレイムブリンガー」のホームページ
http://bleach.sega.jp/4th/
□「ソニッククロニクル 闇次元からの侵略者」のホームページ
http://sonic.sega.jp/SonicChronicles/
□「初音ミク -Project DIVA-」のホームページ
http://miku.sega.jp/
□戸田恵梨香さん起用のニュースリリース
http://sega.jp/topics/090414_3/
(2009年 4月 14日)