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手のひらサイズのガスガン「コンパクトキャリーガスガン」、ゆるくて明るい「マルフェスONLIN」が目指す、幅広いユーザーへ向けたエアガンの紹介
2020年5月15日 22:24
東京マルイは5月15日、YouTube「東京マルイ公式ch」において、「マルフェスONLIN」を開催した。
「マルフェス」は東京マルイが毎年秋葉原で開催する「東京マルイフェスティバル」の略称。「東京マルイフェスティバル」は新製品発表に加え、既存の商品の展示、試射コーナー、企画展示など内容は盛りだくさんで、東京マルイのファンが集う"お祭り"だ。「マルフェスONLIN」はこのオンライン版という形だが、構成などはユニークだった。
今回の大きな目玉は手のひらサイズのガスガン「コンパクトキャリーガスガン」2製品の発表だろう。本稿ではこの商品を中心に、東京マルイの"挑戦"を紹介していきたい。
東京マルイの新商品は手のひらサイズのガスガン「コンパクトキャリーガスガン」
今回の「マルフェスONLIN」の目玉は、「コンパクトキャリーガスガン」という新しい商品ジャンルで、「LCP」と「BODYGUARD.380」の2種類が発表された。発売日、価格は未定。
この小型銃は実銃をモデルにしているが、コンパクトさを再現するためあえてブローバック(スライドが動き薬莢を排莢するアクション)を行なわせず、固定式となっている。実銃のマガジンは6発で薬室に1発の7発が収納できるが、商品では10発のBB段を収納。マガジンはダイカスト製で、ここにガスを注入する。
「LCP」と「BODYGUARD.380」は実銃ではもちろん内部部品は違うが、商品では共通のものが使われている。このため実銃を細部まで再現したわけでなく、同じ機構にするための"ディフォルメ"が行なわれているという。ベルトの内側に入れるようなホルスターが使用でき、「隠し武器」としてのイメージが追求されている。
小さいながら発射機構は強力で18歳以上のユーザーに限定するだけのガス圧があり、サバイバルゲームでの隠し武器として人気が得られそうだ。東京マルイはこの機構を応用し、これまで商品化を行なっていなかった銃も挑戦していきたいとのこと。エアガンのジャンルを増やす"挑戦"としての商品と言えるだろう。
ゆるく、面白く。親しみやすい東京マルイを打ち出す「東京マルイ公式ch」
「東京マルイフェスティバル」はミリタリー色が強く、商品説明もファンに向けた硬派なイメージが強かった。ブースも壁にいくつも銃が飾られた、男くさい雰囲気だ。その中で「東京マルイ公式ch」は、名物広報である島村優氏と、ミリタリーVTuberの彩まよいさんによるかなり緩い雰囲気での番組展開になっている。
番組では新商品の紹介だけを行なうのではなく、島村氏ならではのダジャレも含んだフリートーク。ジェネレーションギャップも出てくるその会話は、舞台裏なども感じさせ、親しみを感じさせるものとなっている。
新製品の紹介も会話形式で行なっているので、ツッコミを入れたり、ボケを入れたり、時には専門知識、商品を使う人に立った意見など、会話形式のフォーマットでの商品紹介は東京マルイに新しいイメージをもたらそうという努力を感じさせる。
面白かったのが東京マルイの名物と言えるカッコイイPVの製作裏話。最初のアイディアは島村氏のコンテナのだが……これがもう絵心が全くなく、「これであのPVがつくれるの?」という感じだ。もちろんしっかり絵が描けるスタッフが島村氏のアイディアを"翻訳"してくれるといった事実が明らかになった。
これまでのフォーマットにも沿った商品紹介、さらには試射実況もあり、スタッフ全体が「どうやれば東京マルイをもっとアピールできるだろう」と頭をひねっているのが伝わる番組だった。こういった新しい挑戦は応援していきたいところだ。