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車両評価設備をオーダーメイドで提供! VRドライビングシミュレーター「T3R」を使う体感型車両開発ツールが提供開始

5月12日 提供開始

 AZAPAエンジニアリングとアイロックは5月12日、VRドライビングシミュレーター「T3R(ティースリーアール)」を用いた車両開発ツールの提供を開始した。

 アイロックが提供する「T3R」は、プロレーシングドライバーの経験と3Dフローティングフルモーション技術の融合により、路面のうねりと振動、重力加速度が忠実に再現されたVRドライビングシミュレーター。主に体験型シミュレーターとして使用される「T3R」だが、車両開発に知見のあるAZAPAエンジニアリングとの業務提携により、車両開発向けの新しい「T3R」の提供が開始された。

 「T3R」を使用すれば、実際の車両は使わずに、シミュレーション上で路面の状況や車両制御を再現でき、車両設計や評価などの様々な場面で車両開発をサポートできる。また、活用用途に合わせたカスタマイズが可能で、各社の評価手法や評価項目に合わせたオーダーメイドの「T3R」が作られる。

【T3R】
「T3R」の特徴
ドライバー操作(アクセル・ブレーキ・ステアリングの挙動など)のデータを取得できる
実車での実験データを「T3R」で再現、体感することができる
様々な路面状況を反映し、それぞれの路面状況での車両挙動をシミュレーションできる
官能評価に影響を与えた車両の挙動を数値データで取得し、テストドライバーの感性を設計にフィードバックしやすい
2座席以上の仕様(運転席/助手席/後部座席)へのカスタマイズも可能
カーナビや各種スイッチ類の連接も可能。視認性や操作性の評価に活用できる
開発中のシートを設置し、乗心地や長時間走行時の疲労度などの確認も可能