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NVIDIA、VR「Half-Life: Alyx」などに最適化した「NVIDIA Game Ready ドライバ」をリリース

「MechWarrior 5: Mercenaries」と「CONTROL」が「DLSS 2.0」対応に

3月24日 リリース

 NVIDIAは、VR用シューティング「Half-Life: Alyx」向けの新しいGeForceビデオカード用ドライバ「GeForce Game Readyドライバ」を3月24日にリリースした。本ドライバでは性能と遅延を最適化し、「Half-Life: Alyx」でスムーズかつカクつきのない最高のVR体験を提供する。

 また、同ドライバでは「MechWarrior 5: Mercenaries」と「CONTROL」で、グラフィックスがアップグレードされ、新バージョンのNVIDIA DLSSである「DLSS 2.0」が利用可能になるほか、「バイオハザード RE:3」および「ゴーストリコン ブレイクポイント」にも最適化されている。

 「Game Ready ドライバ」は、ほとんどの主要タイトルのリリース当日あるいはその前に提供され、最高の性能と完璧なゲームプレイを実現するように調整されており、NVIDIAのすべての「Game Ready ドライバ」はMicrosoftのWHQL認定を受けている。また、このドライバにより、ディスプレイ「Acer XB273GX」が、NVIDIAが独自に検証し、G-SYNCと互換性のあるモニターとして認定する「G-SYNC Compatible ディスプレイ」に加わることになる。

「MechWarrior 5: Mercenaries」と「CONTROL」が「DLSS 2.0」対応に

 「MechWarrior 5: Mercenaries」では、「DLSS 2.0」の「Quality」モードを使うことによって性能が30%から75% 向上し、さらに画像品質が維持されるか、場合によってはさらに良くなる。

 また、「CONTROL」では、「The Foundation」の拡張パックとゲームパッチのリリースによってゲームがアップデートされ、3月26日より「DLSS 2.0」を使ってのプレイが可能になる。「DLSS 2.0」では、「CONTROL」で使用されていた、従来バージョンの「DLSS」での画像処理に比べて、画像品質が大幅に向上している。GPU、解像度および品質設定によっては、フレームレートが最大で75%向上する。

DLSS 2.0について

 「DLSS(ディープラーニング スーパー サンプリング)」は、ゲームのフレームレートを向上させるためにAIのパワーを利用するNVIDIA RTXテクノロジ。しっかりフレームレートを維持しながら、より高い解像度とゲーム設定が利用できるようになる。「DLSS 2.0」では、当初のバージョンに比べて以下のような機能拡張がなされている。

・画像品質の向上
 「DLSS 2.0」により、ネイティブ解像度に匹敵する画像品質を保ちながら、レンダリングされるピクセル数をわずか4分の1から半分程度にすることができる。この機能では、新しい時系列フィードバック手法の採用によって、画像の細部がよりシャープになり、フレーム間の安定性が増す。

・あらゆる RTX GPU および解像度に対応した、高い拡張性
 新しいAIネットワークでは、Tensorコアがより効率的に利用され、当初のバージョンに比べて処理速度が2倍になる。それにより、フレームレートが向上し、対応可能なGPU、設定および解像度についてのこれまでの制限が取り払われるようになる。

・単一のネットワークですべてのゲームに対応
 以前のバージョンのDLSSでは、新しいゲームが登場するたびにAIネットワークのトレーニングが必要だった。「DLSS 2.0」は、特定のゲームに特化していないコンテンツを使ってトレーニングを行なうため、ネットワークが汎用的になり、あらゆるゲームに対応できるようになる。ゲームの組み込みがより速くなり、より多くのゲームをプレイできるようになる。

・カスタマイズ可能なオプション
 「DLSS 2.0」には、Quality、Balanced、Performanceという、3つの画像品質モードがあり、これによりユーザーは、ゲーム内部のレンダリング解像度を制御することが可能になる。例えば「Performance モード」では、解像度が最大で4倍(1,080p→4K)になり、ユーザーの選択肢がさらに広がり、性能をさらに高めることが可能となる。