ゲーム業界最大のイベント「E3 2020」の中止が正式発表

　米国のコンピューターゲームの業界団体Entertainment Software Associationは、米国時間の3月11日、同団体が主催する世界最大規模のゲームショウ「E3（Electronic Entertainment Expo）」の開催を中止すると発表した。

　ここ数日、ゲーム業界はこの噂で持ちきりだったといっても過言ではない。新型コロナウイルスの世界的流行が明らかになった後、ゲーム業界に限っても2月のTaipei Game Showが夏、3月のGDCが晩夏にそれぞれ延期となった。このほかにも、ゲームメディア向けに案内されていた新規タイトルの試遊会もいくつか中止となっている。そうした中で、「E3はどうなるんだ？」という声は水面下で徐々に高まっていったように思う。

　E3中止の噂が爆発的に広まったのは、Devolver Digitalの公式Twitterだ。Devolver Digitalらしい、E3のフライトやホテルのキャンセルをフランクに勧める内容で、Devolver Digital自身、毎年E3に先駆けてプライベートイベントを実施するE3を構成する主要メーカーだったこともあり、その情報は瞬く間に世界中に広がった。

　主催のESAは、WHOおよびCDCのガイドラインに従いつつ、消毒ステーションやスタッフの洗浄頻度を高めるという形でギリギリまでE3の開催を模索していたが、最終的に中止を決断。なお、6月にはオンラインでの情報公開を検討しており、続報は公式ページにて告知予定とのこと。

昨年のE3。E3の連続開催に終止符が打たれることとなった