ニュース
プロゲーマーへの登竜門「Logicool G CUP 2019」が開催
今年は「フォートナイト」! 総エントリー1,580名の頂点が決定!
2019年11月24日 11:39
- 【Logicool G CUP 2019】
- 11月23日開催
- 会場:東京流通センター
ロジクールが主催する、日本一のアマチュアプレーヤーを決定するイベント「Logicool G CUP 2019」が11月23日に東京・大田区にある東京流通センターで開催された。
「Logicool G CUP 2019」は日本でのeスポーツ普及のため、プロを目指す人たちの登竜門となる大会を目的として行なわれている。今回のタイトルは「フォートナイト」。「Logicool G CUP」は今回で5回目の開催となるが、初めての採用となる。
今年の「Logicool G CUP 2019」へエントリーした総数は1,580名。その中から990人がオンライン予選を戦い、その予選を通過した90名と、当日一般参加として訪れた人の中から抽選で選ばれた人を加え、99名が日本一の座をかけて戦った。
今回のルールだが、プラットフォームはPC、またゲームモードはアリーナ、そしてチーム編成はソロ。ゲームコントローラーの使用もあり。アジアサーバーを使い、3ラウンド戦う中で、順位によって獲得できる順位ポイントと、1人撃破するごとに1ポイント与えられるエリミネートポイント、その総合得点が高い人が王者となる。順位ポイントだが、ビクトリーロイヤル(ビクロイ)を取ると10ポイント、2位~5位は7ポイント、6位~15位は5ポイント、16位~25位は3ポイント与えられる。なお、オンライン予選通過者はアドバンテージポイントとして一律10ポイントが与えられる。
入賞(5位以上)した選手は北米でのブートキャンプに参加する権利が与えられるほか、3位にはブートキャンプ以外に5万円分のLogicool G製品、準優勝が15万円分のLogicool G製品、優勝者には30万円分のLogicool G製品が賞品として与えられる。
機材に多少トラブルが発生して、13時からのスタート予定が1時間後ろ倒しに。しかし試合が始まると緊張感の高いプレイが展開される。ここに集っているのは難関を突破したプレーヤーのみ。少しでも上を取ろうとする建築の応酬から、壁を破壊しつつ相手にダメージを与える。どこを見てもレベルの高い試合だ。中盤にさしかかってもプレーヤーが減らない。安全地帯がどんどん狭まり、激しい応酬が続く。そうしている間に第1ラウンドのビグロイが決まる。取ったのはGreenLettuce FA選手だ。
続いて第2ラウンド。先ほどビクロイを取ったGreenLettuce FA選手に注目が集まるが、途中で倒されるという展開に。たとえ第1ラウンドでビクロイを取ったとしても、その地位は安泰ではない。解説のボドカさんによると「チャプター2になってから難しく、運要素が強くなった」とのこと。しかしシーズンが進むにつれて上位プレーヤーはそれに対応しており、やはり“強い人は強い”のだ。
安全地帯が狭くなればなるほど激しい戦いとなっていくのは第2ラウンドでも同じだ。接戦を制したMrSavage.No1選手が第2ラウンドのビクロイを取った。
そして最終の第3ラウンドへ。ここまでで合計1時間以上戦っているプレーヤーたち。そろそろ集中力も限界に来ているだろうか。これまでよりも多少展開が早い。とは言っても中盤になっても50人以上が残っている状態。そしてビクロイを取ったのは、相手の上を取って確実に仕留めたDiscentra.jp選手。つまり3戦すべてのビクロイ獲得者が違うということに。まさに実力伯仲の中でのギリギリの戦いが展開された結果だろう。
そして最終結果が発表された。優勝したのは37ポイントを取ったRikkiさん。「1回も勝てなかったので自信はなかったです」と語るが、第1ラウンド7位、第2ラウンド3位、第2ラウンドが2位と安定して上位に食い込んでおり、ビクロイを取っていなくても着実にポイントを重ねたところが勝因となった。今回の大会に向けては、ソロの大会にたくさん参加したり、スクリームにも顔を出していたから結果を出せたと語る。
なおRikkiさんは「フォートナイト」は部活の先輩に勧められて始めたそう。プレイ歴は1年半だが、いろいろな大会で勝てるようになって自信を深め、「Logicool G CUP 2019」に参加した。ちなみにRikkiさんは高校受験を控えている中学生。このため練習時間は5、6時間程度に抑えて勉強も頑張ったそう。「アメリカというか、海外へ行くのは初めてなのでとても楽しみ」と語っていた。
準優勝は35ポイントでDiscentra.jp選手に。「超気持ちいいですね」とDiscentra.jp選手。ただし2位だったのは悔しいとも。なお成績は、第1ラウンドが6キルの9位、第2ラウンドが14位の2キル。第3ラウンドが8キル&ビクロイだった。「普段一緒にプレイしている友だちのおかげで飽きずにできたので感謝しています」とDiscentra.jp選手。
3位が33点でタイとなり、NEXUS.shushupiyさんとGreenLettuce FA選手が勝ち取った。「勝てると思っていなかったので帰るところだった」とNEXUS.shushupiyさん。「いままでやってきたものよりレベルが高くてまさか3位をとれるとは思っていなかった。アメリカで楽しみます」と語る。5位となったGreenLettuce FA選手からは「無所属なので勧誘待ってます」という大胆な発言も。5位はMongraal.jpさんは「1試合目と3試合目がうまく行ったが2試合目が初動死だったのでもっと頑張りたい」と語った。
午後1時からスタートして終了したのが午後6時半過ぎとかなり長丁場のイベントとなったが、終わってみるとあっという間の出来事に思える。オンラインであれオフラインであれ、バトルロワイヤルのゲームは楽しい。筆者もこの原稿を仕上げたら「フォートナイト」をプレイしたい、そう思わせるイベントだった。