ニュース

とたけけ! 生バンド! センパイキャノン! 感涙の「スプラトゥーン2 ハイカライブ KYOTO MIX」レポート

完成度といい演出盛込みまくりで涙腺が爆砕!

10月13日 開催

会場:国立京都国際会館

 10月13日のNintendo Liveで開催された音楽ライブ「スプラトゥーン2 ハイカライブ KYOTO MIX」を鑑賞して筆者は泣いていた。あまりの完成度の高さにである。

 筆者が鑑賞した「スプラトゥーン」シリーズのライブイベントとしては、正直なところ「スプラトゥーン」時代に実施された最初期の「シオカライブ」以来なのだが、その頃とは比べ物にならないくらいに正真正銘のエンターテイメントに仕上がっていたからだ。

 まず楽曲数が違う。ライブスタートに「どうぶつの森」シリーズからとたけけが登場して1曲歌い上げるというサプライズがありつつ、生バンド演奏によるメドレー、そして本編となる「ハイカライブ」へと突入していったのだが、手元で数える限り20曲弱は演奏していた。

「あつまれ どうぶつの森」のテーマ曲を歌うとたけけ

 そして演出もより凝っている。最初は持ち歌が5曲だった「シオカライブ」から比べるともう曲の使い方は贅沢だし、イイダの超クールなSEミックスが挟まれるなど曲のアレンジも見せ場たっぷり。新衣装で目を引き、そこから普段の衣装へ変化するなど見た目のアイデアも楽しかった。

新衣装で登場したテンタクルズ

 「レッド・ホット・エゴイスト」演奏の途中では「そんじゃ、今日のバンドメンバーを紹介していくぜ!」とヒメのMCが入り、紹介に呼応するようにバンドメンバーのソロパフォーマンスが行なわれていく。

 バンドメンバー紹介とソロパフォーマンスそのものは音楽ライブではよくある光景だが、だからこそ制約の多い「ハイカライブ」で何の違和感もなく成立していたことが「ここまでできるようになったんだ!」と本当に感動的だった。紹介が「イイダ」に行き、「ヒメ」に返ってきて、そのまま「レッド・ホット・エゴイスト」の演奏に戻っていく。この流れがあまりに自然で、「テンタクルズかっこいい……!」と筆者は実際泣いていた。

 そう思っているとシオカラーズが現われて、「ハイカラシンカ」、「キミ色に染めて」、「濃口シオカラ節」、そして「スプラトゥーン2」ヒーローモードのED曲「あさってcolor」を連続で歌っていく。バラードの「あさってcolor」でじんわり染み入っていると、交代で登場したテンタクルズが披露したのは「フレンド・フロム・ファラウェイ」。

こちらも新衣装のシオカラーズ

 「フレンド・フロム・ファラウェイ」は「スプラトゥーン2 オクト・エキスパンション」のED曲であり、やはりバラード。2連続EDバラード、しかもどちらも「泣ける」と評判の良曲。そんな畳み掛けに心が撃ち抜かれないはずがなく、もう涙腺爆砕の曲構成だった。

 かと思っていると「フライ・オクト・フライ」のラストでヒメが反復横跳びを始める。反復横跳び! まさか! 来るのか! と思っていると、最大の「マ゛ーーーーーーーー!」という叫び声と共にセンパイキャノンを発動! 会場が一気に盛り上がり、楽曲は「フルスロットル・テンタクル」に突入。そこまで盛込みますか! と驚いていると、ここにシオカラーズも参加して贅沢感とボルテージは最高潮に!

ヒメが放ったセンパイキャノン

 そして最後は「イマ・ヌラネバー!」を全員でダンス&熱唱してフィニッシュ! もう本当にいいものを見させてもらった。筆者が感動していたポイントを2つも3つも超えて、音楽ライブとしてこれ以上ない完成度だった。「ハイカライブ」が今後どうなっていくか想像もつかないが、すでに「スプラトゥーン」ファンが楽しみにしているイベントのひとつになっていることは間違いない。シオカラーズやテンタクルズの活躍が見られる貴重な場としても、これからも「ハイカライブ」がじつに楽しみだ。