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1CS差が勝敗を分ける! レッドブル、「LoL」の1対1トーナメント「Red Bull Player One 2019」の日本予選を開催

9月28日 開催

会場:東京都中野区「Red Bull Gaming Sphere Tokyo」

 レッドブルは、東京都中野区にある「Red Bull Gaming Sphere Tokyo」にて、PC用MOBA「リーグ・オブ・レジェンド(LoL)」の1対1トーナメント「Red Bull Player One 2019」の日本予選を9月28日に開催した。

 「Red Bull Player One」は、「LoL」を1対1で戦うアマチュアプレーヤー限定のトーナメント大会。2014年にブラジルで誕生したこのイベントは年々規模を拡大し、今年は初開催となる日本を含んだ25カ国以上で予選が開催されている。64名がエントリーした日本予選となる本大会で1位に輝いた選手は、12月にブラジルで開催される決勝大会「Red Bull Player One 2019 World Final」と、決勝大会前にトッププレーヤーからレクチャーを受けられる「Red Bull Player One Bootcamp」に招待される。

 「LoL」は、通常5対5で戦うゲームだ。毎年開催される公式イベント「All-Star」などで時折1対1の大会が行なわれることがあるものの、見たことないという人も少なくないはず。本稿では、本大会で見えた1対1ならではの“おもしろさ”をお伝えしていきたい。

会場となった「Red Bull Gaming Sphere Tokyo」
中央に大画面モニター。迫力のある映像で試合を楽しめた
Red Bullの形をした冷蔵庫。なんとRed Bullは飲み放題
会場には、「European League of Legends Championship Series」で6年間司会を務めているSjokz(ショックス)さんが来場していた

いつものレーン戦とは違う! 1対1だからこその緊張感

 まずは本大会における1対1のルールを説明しよう。ルールは非常に簡単。BO3(2本先取)形式で、キルを取るか、100CSを取るか、ファーストタワーを破壊するか、どれかひとつでも相手より先に達成できれば勝利となる。積極的に攻めてキルを狙いに行くか、安全圏からのファームに徹するか、はたまたプッシュしてタワーにプレッシャーを与えるか……。といった戦略性がある。

 1対1では5対5で戦っているときと違い、ジャングラーや他レーンからのガンクを気にする必要がない。そのため、いつものレーン戦よりも、よりアグレッシブに立ち回れる。また、CSが90を超えたあたりから戦いはさらに激化する。先に100CSを達成できなさそうであれば、逆転に望みをかけてキルを取るために動いていかなければならなくなるからだ。この時間帯の緊張感こそが、1対1の醍醐味といえるだろう。そしてその醍醐味となる緊張感は、勝ち残った4名の選手で行なわれた決勝トーナメントの1試合目から早くもみられた。

【決勝トーナメントに勝ち残った4名】
Epic選手
tetta選手
R1ngoKun(りんごくん)選手
Muhammad Ahri(もはめどあーり)選手

1試合目からギリギリの戦い。CS数98対99の大接戦

 決勝トーナメントの1試合目は、Epic選手対tetta選手。tetta選手は、毎日新聞主催、サードウェーブ共催で開催された「全国高校eスポーツ選手権」の決勝大会に出場した経歴を持つ選手だ。Epic選手はヴァルスを、tetta選手はケイトリンをピック。序盤はお互いにCSを集める互角の戦いを繰り広げていたが、Epic選手はルーンでビスケットを選択していたため、中盤からダメージトレードで有利を築くことに成功。わずかながらCS数を上回る。そして互いに90CSを超える終盤、CS差はわずかでもEpic選手が先に100CSを達成するのは明確になる。

 しかしここでtetta選手が仕掛ける。Epic選手が立ち位置を見誤った一瞬を見逃さず、オートアタックを1発、2発……と重ねていき、ヘルスで大きく有利をとる。依然としてCS差では勝っているEpic選手はヴァルスのスキルレンジを活かしてCSを重ね、CS数を98まで積める。追い詰められるtetta選手だが、Eを逆側に放つブリンクを使ったタワーダイブでヴァルスをキル。見事逆転を果たし、勝利となった。

 だがここでメンタルを崩さなかったEpic選手。結果としてBO3を制し、決勝戦へと駒を進めた。

オートアタックを重ねてヘルスが大きく有利に
遠距離からスキルでCSを取るが……
タワーダイブでGG! お互いにギリギリの戦いだ
かなり悔しがるEpic選手

決勝戦はキルゲーム! 最終戦はたった2分40秒で決着

 決勝戦でEpic選手と対峙したのは、2試合目でMuhammad Ahri選手を相手に2連続キルをみせたR1ngoKun選手。決勝戦ながらもバチバチの殴り合いが目立った。中でもR1ngoKun選手が優勝にリーチをかけていた2戦目では、Epic選手のサイラス対R1ngoKun選手のレネクトンがレベル1からスキルをぶつけ合った。そんな中でもキッチリCSを取っていたのはEpic選手だ。2ウェーブ目ですでに6CSの差をつける。

 しかしここで思わぬ展開になる。サイラスのEでダメージトレードを狙うEpic選手だが、Eの2発目がミニオンに当たってしまう。これを勝機と感じたR1ngoKun選手は、冷静にミニオンを倒してレベル3に上げてからオールインを決行する。Wでスタンを与えてからイグナイト、そこにオートアタックとQで追撃しキルを獲得。試合時間わずか2分40秒で決着となった。

最序盤からダメージを与え合う両者
Eがミニオンに当たってしまう
W→イグナイト→オートアタック→オートアタック→Qでキル。キルタイミングを見逃さなかったR1ngoKun選手が優勝

 前述したとおり、優勝したR1ngoKun選手はブラジルで開催される決勝大会「Red Bull Player One 2019 World Final」と、決勝大会前にトッププレーヤーからレクチャーを受けられる「Red Bull Player One Bootcamp」に招待される。R1ngoKun選手は、まさか優勝するとは思ってなかったとのことだが、実況のeyesさんに決勝大会の意気込みを聞かれると、「世界でも優勝します」と力強くコメントした。

R1ngoKun選手