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「面白いゲームって何だろう?」 小学5年生の作品が「日本ゲーム大賞 2019 U18部門」金賞を受賞
レベルファイブ日野社長「よくある“ジャンプ”を当たり前で済ませず工夫した」と絶賛
2019年9月15日 16:50
- 9月15日 発表
東京ゲームショウ 2019にて、「日本ゲーム大賞 2019 U18部門」の受賞作品の発表、および授賞式が9月15日に実施された。
今年で第2回目となる「U18部門」が特徴的なのは、予選段階で審査員からアドバイスが入り、決勝に向けてブラッシュアップ期間があるということ。さらに大賞が決まる“決勝戦”では、ブラッシュアップ作品とともに開発した本人によるプレゼンテーションが行なわれ、これも審査の対象となる。
その中で今回金賞に選ばれたのは、神奈川県横浜市立美しが丘小学校5年生の池上颯人さんが開発した「手裏剣 Jump」。プレーヤーが忍者となって奥に進むタイプの3Dアクションゲームで、手裏剣を敵に当て、戻ってき手裏剣に自身が当たると前方に勢いよくジャンプするという特徴がある。池上さんは2018年の同部門において、「なんで僕だけこんな目に」で銀賞を獲得しており、2年連続の入賞と初の金賞に輝いた。
池上さんはプレゼンテーションの中で、本作は高熱を出した1日を除いて1年ずっと作り続けてきたと紹介。発想のスタートして「基本の動きが楽しいゲームは面白い」と考え、“返ってきた手裏剣に当たったらジャンプする”という個性的な動きを入れることにしたという。
選考理由を述べたレベルファイブ 代表取締役社長/CEOの日野晃博氏は「完成度では他の作品が優れているかもしれないが、ゲームではよくある“ジャンプ”に注目し、当たり前で済ませず工夫していた。ゲーム作りは様々な工夫をして今までにないことを生み出すことが一番大切だと思う。池上さんの作品はそれができている」とアイデアを絶賛した。
受賞した池上さんは、金賞を獲得したことに驚いていた様子。発表の瞬間は「一瞬心臓が止まりそうになった」と喜びのコメントを述べた。