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「コットン」らしさを活かしつつさらにド派手に! 「コットン リブート!」アレンジモード試遊レポート

発売日・価格:未定

 東京ゲームショウ2019において、三月うさぎの森のゲーム販売部門「BEEP(ビープ)」は、開発会社のロケットエンジンと共同で、先日発表された名作シューティング「コットン」のリメイク「コットン リブート! 」のNintendo Switch版アレンジモードのプレイアブル展示を行なった。

 今回のプレイアブル展示最大のポイントはついに「コットン リブート! 」アレンジモードがプレイアブル出展された点だ。そもそも「コットン リブート! 」は1991年に稼働開始したアーケードゲーム「コットン」を、1993年に移植したX68000版「コットン」をベースとして再度リメイクするもの。

 あくまでも原作に忠実なリメイクとなるオリジナルモードと、システム、楽曲、音声、グラフィックスを一新したアレンジモードの2種類が収録される予定となっている。さらにスコアアタックモードも追加になる事が発表されており、より長く遊べるような作りになりそうだ。

 これに先駆けて同社ではX68000版「コットン」をリメイクしたオリジナルモードを「コットン復刻版」としてX68000向けに数量限定で8月にリリースした。

 アレンジモードの最大の魅力は原作の良さを残しつつ、音声を全編フルボイス収録としたり、楽曲も多くのアーティストによるアレンジバージョンを新たに収録、システムも現代風に再構築され、Nintendo Switchやプレイステーション 4、PC(STEAM)など最新のハードウェア上で令和の時代にコットンを蘇らせるという挑戦的なプロジェクトなのだ。

 そんなわけで現在開発中のアレンジ版だが、今回出展されているプレイアブルについても画面レイアウトやゲームシステムについてはアレンジ版のものだが、グラフィックスについてはオリジナル版がベースになっているという。

 「コットン リブート」の開発に際して、アーケード版のデザイナーが今回もグラフィックスを担当してくれるとのことで、ゲーム内のグラフィックスは元よりデモシーンの絵などもアーケード版の雰囲気を残しつつ刷新されるとしている。

 今回のプレイアブル展示ではアレンジ版以外にも、発売済みのX68000版コットンがアーケード筐体「ブラストシティ」で遊べるようになっている。こちらはオリジナル版のため、細部の違いはあるが、原則としてX68000版やアーケード版と比べて遜色のない出来になっている印象だ。

ついに「コットン リブート」アレンジモードのプレイアブルがやってきた! 懐かしさと新しさが融合した何とも言えない感覚だ。そしてコットンかわいい
ワイドディスプレイに表示される「コットン」のビジュアルをSwitchのコントローラで操作するというなんとも不思議な感覚だ。しかもこのプレイアブル版はグラフィックス、BGM、ボイスなどがオリジナルモードのままという新旧入り混じった融合バージョンなので2度とプレイする事はないのだ
X68000版をリメイクしたX68000版「コットン」がアーケードの「ブラストシティ」筐体で遊べるという贅沢が味わえる

 なお、筆者はアーケード版が稼働していた頃、店に通ってずっとプレイし続けており、何とか1コインクリアを達成した実績を持つ。一方でそれ以降のシリーズはさほど触れておらず、今回数年ぶりにリブートでコットンとの再会を果たした。コットンかわいい。

 久しぶりながらそれでいて新しさも感じる「コットン リブート」アレンジ版だが、従来の「コットン」と比べると、全体的にスピード感が向上している印象を受けた。キャラクターの動きもスムーズだし、敵弾、ショット全てがスピーディに感じるのだ。だからといって難易度が上がっている印象はなく、敵弾もスムーズに回避できる。

 また、ショットレベルが上がるにつれ、コットンの通常弾を食らった敵の爆発がだんだんと派手になっていき、爽快感が向上している印象だ。魔法は取得するアイテムの都合上、火竜のみ放つことができたが、通常弾が派手になっていたのと比べると、アーケード版の雰囲気そのままで、この辺はより派手に変わっていく可能性もありそうだ。1面を無事クリアすると、ボーナスタイムとして空からお茶の茶碗が降り注ぐ。画面のワイド化の恩恵もあってか、画面中にお茶碗が所狭しと降り注ぐビジュアルは最高に気分が高まる。

 こんな感じで1面だけのプレイだったが、昔ながらのプレイ感を残しつつも、爽快感が向上しており、正式なリリースに期待が高まる。とにかく価格はいくらでもいいので、いつ発売されるのか、それだけでも早く教えてほしい。

「コットン」では通常弾にもレベルがあり、オレンジ色の水晶っぽいアイテムを取る事で経験値が入り、強化していく。個人的な感覚だとこのショットの爆発が「コットン リブート」アレンジモードでは若干派手になったように感じた
コットンの魔法の1つ「火竜」。発動から発射までラグがあるのでその間に如何に敵の密集した場所に移動するかがポイント
お茶碗が降り注ぐボーナスタイム。スコア稼ぎはシューティングゲームの華
「コットン リブート」アレンジモードでは新たに音声をフルボイス収録するのに合わせて声優さんの募集を行ない、見事に4人の声優さんが新たにコットンたちの声をあてる事になっている。筆者が取材に伺った時にはナレーション役の相川なつさんがコットンのコスプレをしてお出迎えしてくれたが、写真は13日の終了間際に伺った際に、ベルベット女王役の姫野つばささん(左)とコスプレ解除したナレーション役の相川なつさん(右)に撮らせて頂いたもの。コットンもかわいいけどお2人もかわいい