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造形師が語る魅力! 造形師 五島 純氏による「S.I.C. 仮面ライダーゴースト オレ魂」レビュー公開
2019年9月9日 11:50
BANDAI SPIRITSは魂ウェブにて、9月28日発売予定の「S.I.C. 仮面ライダーゴースト オレ魂」について造形師五島 純氏が語ったレビューを公開した。「S.I.C. 仮面ライダーゴースト オレ魂」の価格は12,960円(税込)。
「S.I.C.」は、造形界のトップクリエイター竹谷隆之氏、安藤賢司氏らによる、「デザインの美しさ」、「造形技術の巧みさ」といった、芸術美に焦点を当てたフィギュアシリーズ。「S.I.C. 仮面ライダーゴースト オレ魂」はここ十数年、S.I.C.シリーズを作り続けてきた安藤賢司氏によるアレンジデザイン、原型で、正に定番のS.I.C.スタイル、スタンダードなS.I.C.になっている。
「S.I.C. 仮面ライダーゴースト オレ魂」で独特なのはモチーフとしての「死」をハッキリと出している事。「S.I.C.」は基本的にダークなイメージを抱かれがちだが、実は基本ヒーローのフィギュアであるS.I.C.は、「死」を感じさせる事はかなりセーブされているという。しかし仮面ライダーゴーストは主人公が死ぬ事で展開する物語で、幽霊のライダーなので「死」という要素が盛り込まれている。
死を感じさせるモチーフといえばドクロや骸骨があるが、このS.I.C.ゴーストのマスクの内側、そして胸アーマーの内側、そしてこの「内側に何かが……」を再現する為に、各部分が多重構造になっていて上に被さるアーマーがクリアで成形されている事で幽霊的透け感も再現されている。
もうひとつ特徴的なのは、久しぶりに換装によるフォームチェンジが実装されている事だ。今回は基本フォームのオレ魂とムサシ魂が換装で再現できる。
オレ魂はジャケットの裾が長くアレンジされ端に行くほど透けているので、風が無いのに揺らいでいるホラー映画や海外アニメの幽霊の様な雰囲気でゴースト感が増している。ムサシ魂は破れた着物の裾が風になびいているような荒々しい雰囲気にガンガンセイバーの刀身を縦3つに分けた左右の刃を二刀流にして構えれば剣豪の風格だ。刀身の真ん中部分を逆さにして台座にさせば洋風の燭台に、燭台はオレゴースト、ムサシゴーストの展示台にもなる。
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