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物理演算「テトリス」にドリームキャストの新作?! 謎にクリエイティブなgamescomレトロゲームコーナーをレポート
2019年8月23日 17:43
- 8月20日~24日(現地時間) 開催
- 場所:ケルンメッセ
gamescomの会場にはレトロゲームコーナーがある。かつてのコンソール機や懐かしのタイトルを並べて遊ぼうというのがこうしたコーナーの定番ではあるのだが、会場を眺めていると、知っているようでまったく知らない光景があった。それが“物理演算テトリス”だ。
この物理演算「テトリス」、見た目は普通の「テトリス」だが、それぞれのブロックには物理演算が働いているという変種「テトリス」である。普通にブロックを積もうと思っても、ブロックがゴトッと倒れてまともに積めない。一旦バランスを崩したらその後はゴチャゴチャになって、もうどうしようもない。でもたまに、ブロックが横に揃ってその部分は消えてくれたりする(大抵は数ピクセル)。
要はそういう冗談ゲームなのだが、他にも「スーパーマリオ」と「Portal」のマッシュアップやハンドルコントローラーでプレイする「パックマン」などもあった。開発したStabyourselfの記録を見ると、2013年からこうしたゲームを出しているよう。なお彼らが開発中の最新作は「Not Donkey Kong」。期待しかありません。
もう1つ面白かったのは、レトロコンソールで動く新作ゲームを発表するというコーナー。ファミコンミニやメガドラミニなどレトロコンソールのミニ版が登場しているこの時代に、あくまで実機にこだわる猛者たちである。
NES(海外版ファミコン)やメガドライブの2Dアクションや、ドリームキャストで動く3Dゲームなどが展示されており、古くて新しいゲームを遊ぶという不思議な光景が広がっている。なおこのブースを展開するのは、ケルンにあるビデオゲームショップRetrospiel。「New Games for Old Consols」というキャッチコピーを掲げており、志そのものが非常に興味深い。古いものを愛する、というだけでないクリエイティビティがとても面白いレトロゲームコーナーであった。